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全主人公中で最強五指に入りたいダンジョンコア持ちアイテム士の無双界隈  作者: くろのわーる
第2章 夏休み界隈

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41話︰この世界に混沌を・・・



 両親のダンジョン初踏破パーティーは遅くまで行われた。

 俺は早々に自室に引っ込んだよ。参加してたのは両親と唯衣とコタロウ、トモヤ。

 ソラも参加したそうだったが俺が山賊のようにソラを抱えて、寝室に連れ込んだ。

 そして、モコとソラにいつも通り挟まれて寝るのはよかった。


 次の日、正午を過ぎても両親は深酒したせいでまだ寝室から出てこない。


 そんな両親を放っておいて、俺は至高なる儀式を始める。


「さあ、始めようか」

『はい、マスター。』

「ウォン!」

「ワォン!」


 秘密基地の作戦室オペレーションルーム、そこに存在する神秘の台座。

 その台座の上に昨日、獲得したダンジョンコアを乗せる。

 これから行うのは秘密基地=唯衣のパワーアップだ。


『いつでもいけます。マスター。』


 唯衣の掛け声で俺はゴーサインを出す。


「唯衣!アクセラレーション!」


『はい!』


 唯衣の返事と同時にダンジョンコアは秘密基地に吸収されてなくなる。

 その変化は特になかった。・・・と思った。


『ダンジョンコアのトライアングルサーキット形成に成功。各種機能の性能向上を確認。神域へのアクセス権限を取得。神域からの拒否を確認。摂理から逸脱しました。摂理から外れし者。神に叛逆する者に認定されました。』


 この時の俺は最大のやらかしをしたと思い、嫌な予感を感じていた。

 そして、その予感はワールドアナウンスとして的中する。

 

《摂理を外れし世界に混沌を招く神々の敵、迷宮喰いラグナイーターが誕生しました。》


迷宮喰い(ラグナイーター)

・ダンジョンコアをくらい、この世界に混沌を撒き散らす厄災。

・???

《効果》???


 俺の新しい称号だと思った?いや、唯衣の称号じゃないかな?


『ダンジョンコアの吸収、完了しました。マスター、私はあなたの力の一部です。称号はマスターのものですよ。』


ドタッ!ドタッ!ドタッ!


「そ、颯夜!今のワールドアナウンス聞いたか!?」


 慌てて、作戦室に来たのは両親。


「いや〜、あんまりよく聞いてなかったかな…」


「なんで!ワールドアナウンス聞き逃してるのよ!神々の敵が誕生したのよ!?」


『マスター、秘密基地は特別技能ユニークスキルから×××の加護を受けて究極技能アルティメットスキルに変わりました。』


「「・・・」」


 このタイミングで報告するとか絶対わざとだよね?唯衣さん…。×××って何?


 おかげで両親から視線が痛い。お前なのか?お前がラグナイーターなの?とか、えっ!?うちの息子が神々の敵なの?罰当たりが過ぎるでしょ…とかね。


 両親も流石に神々の敵とかあんまり触れたくないようで黙っているが目は説明しろと言っている。

 この時初めて、目は口ほどに物を言うのことわざの説得力を知った。

 俺は両親からの無言の圧力に耐えて、次の作業へと移行する。


 アイテムボックスから取り出したのは大鬼の魔石だ。

 これを今から生成する。


「唯衣、大鬼の魔石から鬼人を生成するが期間はどれくらい掛かる?」


『はい、およそ15分で完了します。』


「えっ!?そんなに早く出来るの?」


『はい、トライアングルサーキットが形成したおかげで複雑な処理が段違いになりました。また、秘密基地自体の出力も上がりましたのでかなりの時間短縮が出来るようになりました。』


 流石、摂理を外れし唯衣。半端ないぜ!


『ありがとうございます。世界に混沌を振り撒くマスターにそう言ってもらえるなんて光栄です。ちなみに私は究極アルティメット唯衣ちゃんです。』


「「・・・」」ギロリ!!


 両親の視線がちょー痛いよ。もう俺を見る目が敵視なんだよ。

 神々の敵どころか今の俺、両親の敵になってるよ。


「ち、ちなみに今ならシルバーウルフはどれくらいで生成出来るんだ?」


『はい、1匹3分です。』


 カップラーメンだね。とりあえず、アイテムボックス内にシルバーウルフの魔石が6個あるから両親に渡しておこう。賄賂です。


「颯夜、それより説明しなさい」


 まさか物欲の化身、母親に賄賂が効かないなんて…。

 そして、説明しろと言われてもね…。駄目だ。母親の目が完全に切れてるぅ。


「は、はい。秘密基地に3つ目のダンジョンコアを吸収させたらそうなりました。はい」


「それでどうして神々の敵に認定されるのよ!」


「そんなこと言われたって!知らねぇよ!寧ろ俺が聞きたいわ!」


 完全な逆ギレである。が俺だって、こんなことになるなんて知らなかったし…。


『マスター、落ち着いてください。お母様、マスターは悪くありません。』


 喧嘩になる寸前に止めてくれたのは唯衣。そして、俺を庇ってくれるのも唯衣だけ。・・・好き。


ワォン!(あたしもいるわよ!)


 モコは大好き!


ワフン!(ならよし!)


『マスターからの愛の告白、この唯衣確かに受け止めました。後でお話ししましょう。』


「えぇ〜、今のは衝動的に言っちゃっただけなんでノーカンで!」


「あんたはこんな時に何言ったの!」


将来・・のお母様、落ち着いて下さい。』


「あ、あんた!?まさか・・・」


 もうやだ〜、何このカオスな状態・・・誰か助けて・・・。



 この様子を静かに見ていた父親はふと思う。


 確かに颯夜は秘密基地内に混沌カオスを振り撒いているなと。



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