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全主人公中で最強五指に入りたいダンジョンコア持ちアイテム士の無双界隈  作者: くろのわーる
第1章 探索者界隈

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17話︰無双界隈その1



 俺はベースAI先生の提案でモンスターハウスでのレベリングを了承した。

 今は端末でマップを確認しつつ、モンスターハウスへ向かっている。


 この地下17階にあるモンスターハウスは次の階層へと続く階段をわざわざスルーして、遠ざかるように1時間も進んだ場所にあり、更に行き止まりとなっている為、探索者達に人気がない。

 それ以前に本来なら地下30階以降に出るはずのCランクモンスターのオークが出るとあって、誰も近付かない。

 中には怖いもの見たさで近付く者もいるだろうが大概、碌な結果にはならないだろう。

 後悔後に立たずだ。


 実力のある探索者達も効率を考えると階段から片道1時間掛けるより先に進んだ方が稼げるし、何よりここまで潜ってくる探索者達は長期の計画を立てて潜るであろうから寄り道なんてしない。こうして、このモンスターハウスは探索者達から見放されていた。


 平日とあって、このあたりの階層まで潜っている探索者は限られる為、誰にも会わない。


 黙々と遭遇するモンスターを狩り、黙々と歩を進める。

 途中に何度も戦闘があり、モンスターハウスの近くに来るまでに時間を確認すれば、1時間半も経っていた。

 ここはモンスターハウス手前の曲がり角。角から顔を出せば、モンスターハウスは目と鼻の先だ。


 少々疲れながらもここまで辿り着いたので気持ち的には直ぐにでもレベリングしたいところだがこんな状態で格上のモンスターとはやり合えないので今日はここで撤退する。

 その前にチラッと角から顔を出して、モンスターハウスの様子をうかがえば、見えるだけでもオークが6体。

 全て立膝で静かにしゃがんでいた。


 初めて生でCランクモンスターの姿を見て、背中に冷たい汗が流れる。

 ゴクッと唾を呑み込めば、口の中が乾いていることに気付いた。


 モンスターハウスのモンスター達はあまり部屋から出て来ないと聞いているが絶対に出て来ない訳ではないので気付かれないようにゆっくりと顔を引っ込める。


 緊張してしまったので秘密基地を発動し、中へ避難する。


「・・・ふぅ」


 秘密基地に入るなり、ゆっくりと息を吐く。


 べ、べつにビビってないし、ちょっとだけ緊張しただけだし…。


 帰る間際に『マスターなら問題ありません』と励まされながらこの日は自室へと戻った。





 学校から戻り、洗面所で顔を洗う。鏡に写る自分の顔を見れば、「やってやるぞ!」と決意に満ちた顔をしていた。


 秘密基地に入り、準備を整える。今回もショートスピアはアイテムボックスに入れたままだ。


 今日は今からモンスターハウスに突入するが最初は倒すのが目的ではない。

 じゃあ、何しに行くんだ?ってまあ見ていろよ。


 これから見せるのは俺と秘密基地(ベースAI先生)の無双界隈だ。


『マスター、気負わずに。マスターなら出来ます。』


「ああ、行ってくる」


 秘密基地を出るとひとつ、深呼吸をしてからモンスターハウスに向かって走り出す。


 一歩二歩と近付き、三歩目でトップスピードになり、その勢いでモンスターハウスの中に入った。

 入口からは見えなかったがモンスターハウスの中にはオーク、オーク、オーク。

 下手したら30体くらいいるかもしれない。


 獲物が侵入したことに気付いたオーク達の視線が俺に向く。

 俺はそんな視線に怯むことなく、スパイダーネットを手当たり次第に射出する。

 立膝のまま、スパイダーネットに捕まり身動きが取れなくなるオーク。上半身が包まれ、仲間とぶつかり転倒するオーク。下半身を絡め取られて、上手く歩けず転けるオーク。


 当然、スパイダーネットに捕まらなかったオーク達は俺に殺到するが今は相手にしている暇はない。


 うずくまるオークを飛び越え、転がるオークを跨ぎ、部屋の中央へ向かう。

 自由に動けるオークとの距離が3メートルを切った頃、俺は部屋の中央へ辿り着いた。


「秘密基地発動!」


 現れたドアに飛び込み、そのまま秘密基地の中までヘッドスライディングの姿勢で滑る。


『マスター、お疲れ様です。見事な立ち回りでした。』


 流石、ベースAI先生。俺が褒められて伸びる子だって知ってる。


「早速だが透過機能をオンにしてくれ」


 俺の指示で作戦室は透過状態となる。そして、同時に現れたのは俺を探すようにキョロキョロと頭を振るオーク達。


 さあ、はじめようか!これが無双界隈ってやつだ。


 キョロキョロと頭を振り、何も解らないオークに俺は罠術トラバサミを発動させる。


ブ、ブモーッ!?


 俺の発動したトラバサミの餌食となったオークが悲鳴をあげる。


「まだまだ!トラバサミ発動!」


 全力のトラバサミはオークのでっぷりとしたお腹に喰い込み、そして切り裂く。

 ちょっと、表現するのが戸惑われるがお腹からあれやあれとかが飛び出て凄まじい光景だ。


 だが俺は躊躇しない。今日からお前達は俺の糧になるだけの存在なのだから…。


 モンスターハウスの中は悲鳴や苦痛に喘ぐ、オークの叫びで満たされる。

 未だに何が起きてるのか理解出来ないオークは挙動不審のように辺りを見渡し、俺のトラバサミに腹を穿うがかれ、驚愕で動けないオークはトラバサミで自身の腹が裂かれることにすら驚いているようだ。


 1体狩ることに経験値が俺の中に流れ込んでくるのが解る。

 このモンスターハウスにいたオーク34体は僅か10分で俺に狩られた。


『マスター、お疲れ様です。まさに圧巻の戦いでした。』


「ありがとう、だけどこれは俺だけの力じゃないからベースAI先生がいたから出来たことだから」


『いいえ、私はマスターのユニークスキルです。これはマスターの力です。』


 お互いに譲り合っていると部屋の中央に宝箱が出現する。


 レベルは上がるし、宝箱は出るしでウキウキとした気分で外に出ようとすると止められる。


『マスター、外に出ることなくアイテムボックスを使用すれば、ドロップアイテム等は回収出来ます。』


 そこまでなのか!どこまで優秀なんだよ!俺のユニークスキル!


 教えて貰った通り、アイテムボックスで魔石とドロップアイテムの『オーク肉』を回収する。

 オーク肉は最高級の豚肉と同等の価値がある。


 そして、宝箱も回収する。宝箱はアイテムボックスに入れた後、中身を取り出すと箱は消えてなくなった。


 宝箱から出てきたアイテムは指輪。鑑定を試してみると『疾風の指輪』と出た。残念ながらまだ効果は解らないので台座で鑑定してもらう。


疾風の指輪 希少級レアクラス

 効果︰敏捷×5%の補正


 「おお〜!!」


 レアクラスのアイテムに喜びもひとしおだ。


『マスター、次の湧き時間まで30分です。』


 今日はがっつりとレベリングするつもりで来ているので門限まで頑張る。

 一仕事終えたのでリビングに移動し、手に入れた『疾風の指輪』を眺める。


「一発目で宝箱が出るなんてツイてる」


『マスター、宝箱が出たのは必然です。』


「そうなの?」


『はい。ダンジョンには法則が存在しますので。』


「法則?どんな?」


『ダンジョン内にモンスターハウスを創る場合ですと湧き出る数を増やす為に倒された後の報酬をより良いものにすることでダンジョンポイントを抑える事が出来、モンスターハウスを少ないポイントで作成出来ます。また湧き出る数を減らす事で報酬も下げつつ、ダンジョンポイントを抑えてモンスターハウスを作成することも可能です。』


 ダンジョンポイント?モンスターハウス作成?報酬を上げる下げる?はて、何の話をしているのか、よく分からない。


「ごめん、何を言っているのかよく呑み込めないわ」


『マスター、すみません。今の話はダンジョンマスターがダンジョンを作成する時の話です。』


 えっ!?なんでそんなこと知ってるんですか?!



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