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ダンジョンコアでマジョリティ&ロイヤリティ  作者: くろのわーる
第1章 探索者界隈

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11話︰秘密基地



 物置きスキルが進化を遂げて、秘密の部屋から秘密基地へと変わった。


 ぼ〜っとドアを見つめていると陽炎のようにドアが消えていく。

 消えたドアがあった場所を見たまま、自分のほっぺたをつねる。


「・・・痛い」


 どうやら貴重なダンジョンコアを使ってしまったのは夢ではないようだ。


「やっちゃったな・・・やっちゃったのか?」


 売れば、2000億円。探索者なんてしなくても家族で遊んで暮らせた金額だ。

 ダンジョンマスター。誰もが恐れるこの時代において、最強の代名詞。


 2つの可能性があったのに俺はどちらも選ばず、3つ目を選択した。

 おかげでちょっと変わったユニークスキルは進化を遂げて、異質なスキルへと変化した。


 この選択が吉と出るか凶と出るか…。


 ゆっくりと立ち上がり、手をかざす。まずは秘密基地の性能とやらを見てみなければ分からない。


「秘密基地!発動っ!!」


 俺の言葉で消えたドアが現れる。意を決してドアノブを・・・ドアノブがない。

 どうしようかと思い悩む前に自動でドアが開く。


 ドアの開口は斜めに切ったように別れながら開く。この開き方は期待出来ると確信し、一歩を踏み出した。


 ドアの先は高さと幅がおよそ2メートル程の落ち着いた雰囲気の通路。少し進めば、近未来的だったドアの雰囲気とは違い、30畳ほどのシックでモダンな部屋があった。ただし、中央には不思議な形をした台座がある。


『ようこそ、マスター』


「しゃ、喋っただと・・・」


 何気に今日1番びっくりしている。


『はい、私はこの秘密基地を管理し、マスターを補助するベースAIです。』


「(いきなりSFファンタジー突入かぁ!?)」


『それはありません。私に出来るのはあくまでこの秘密基地の管理を行い、マスターに設備や機能などの説明をするだけ。それだけの存在です。』


 まさか心の中で叫んだことを読まれるとは思っておらず、身体が硬直し頭の中が真っ白になる。


『マスター、ご命令をどうぞ。』


 俺がフリーズしていようがベースAIには関係ないようだ。

 何より命令をどうぞと言われてもどうすればいいのかさっぱり解らない。


 そんなことを考えているとまた心を読まれる。


『でしたらこの秘密基地の説明をいたしましょう。』


 こうして、言われるがまま俺は説明を受けることになった。


『まずはこの部屋、作戦室オペレーションルームを説明します。中央の台座をご覧ください。』


 説明に促され、最初から気になっていた台座に近付く。


『こちらはこの秘密基地の根幹となる装置です。台座に触れてみてください。』


 ここまで来れば、もう言われるがままだ。言われた通り、そっと触れると空中にディスプレイが現れる。


『そのディスプレイに表示されているメニューがこの秘密基地の機能になります。』


 メニューにはダンジョン地図機能、透過機能、転移機能、図書機能、生成機能、拡張機能とあった。


『最初にダンジョン地図をタップして下さい。』


 もう何も言う事はないとダンジョン地図をタップする。

 するとディスプレイが小さくなって下側に移り、新たにバランスボールくらいの地球儀が表示される。


『ダンジョン地図はこの世界に存在するダンジョンを全て把握しております。』


 マジかよ…。と地球儀を凝視するがサイズ的に大まか過ぎて、これでも解り辛いが使い方くらい解る。


 手始めに見たい場所をタップ、そこがズームされる。今、見ている場所は地元でもある愛知県。

 そこには大小様々な青色、黄色、橙色、赤色の光点があった。


 ベースAIは先読みして、説明していく。


『そこに表示されている光点がダンジョンの位置になります。大きさはダンジョンの強さを現し、青色は正常な状態であり、黄色、橙色、赤色となるにつれて危険な状態。氾濫スタンピードが起こる可能性が高まっています。』


 マジかよ…。最早、語彙力が失われていくのが解る。今日の両親はきっと、こんな感じだったのだろう。すみませんでした。


『次は透過機能を押して下さい。』


「はい」


 もうベースAIさんに逆らう気持ちはない。

 透過機能を押すと作戦室の壁がもやもやと景色を変えていく。


「マジかよ…」


 さっきまであった壁は透けて俺の部屋を映していた。まるで部屋に立っているように…。


 そこに母親がふらふらと俺の部屋に入ってくる。

 母親は俺がいないことで物置きスキルを使っていると思っているのか仕切に気配察知を使っているようだが俺の気配を掴めずに部屋の中をうろうろする。

 驚いたことにその姿は作戦室に居る俺と身体が重なっても気付かないようですり抜けていった。


『今、体感したようにこの秘密基地は完全遮断の機能を備えております。相手も完全察知を有していない限り見つけることは出来ません。』


「マジかよ…」


 説明を受けているうちに母親は諦めたのか部屋から出て行った。


『また、この透過機能を使用している間、マスターが保有する罠術スキルのみ使用することも可能です。』


 これはちょっと意味が解らないので詳しい説明を求める。


「それってつまり、この透過機能を使ってる時だけ安全なこの基地から一方的に相手を罠に掛けれるってこと?魔法は?」


『左様でございます。攻撃魔法は残念ながら作戦室に影響がある為、使用出来ません。』


「マジかよ…」


『理解して頂けたようなので次の転移機能へ移りたいと思います。転移機能はその名の通り、秘密基地の魔力を使い転移する機能です。ですが使用するには事前に転移する場所を設定しておく必要があり、現在この秘密基地のレベルが5の為、5ヶ所のみとなります。秘密基地のレベルが上がれば、その分設定出来る数が増えて最大で10ヶ所可能になります。』


「マジか…」


 転移といえば、ダンジョンマスターにだけ許された特別な力だと聞いたことがあるが秘密基地を使って、間接的とはいえ俺が使えるようになるなんて・・・。


 今ならダンジョンコアを物置きに使って良かったと心から思える。


『次は図書機能の説明に入りたいと思います。』


 俺は無言で頷いて、先を促す。


『図書機能はモンスターの生息地(ダンジョン内も含む)から解体新書。ステータス値に所有するスキル・魔法、素材として食材として使える部位にドロップするアイテムと全てのことが載っております。また、この世界に存在するスキル・魔法も掲載され、その所有者数から所有者の氏名、所在地を調べることが出来ます。』


「・・・」


 言葉も出ないとはこのことだろう。それにしてもヤバイ機能だと思う。この機能をもし国が知ったら血眼になって求めそうな案件だ。

 絶対に知られる訳にはいかない。俺の人生の為にも…。


『台座の上にアイテムを置くことで自動鑑定も可能ですのでもし、知りたい情報などあれば是非活用ください。』


 流石、AIどこまでも冷静な説明だ。


『次は生成機能です。これは説明よりも実際に使用した方が解りやすいと思いますので何か創りたい物はありますか?勿論、この秘密基地のレベルは5ですのでレベル5相当という制限は掛かります。』


 物が創れることは解ったがどうすれいいかさっぱりだ。

 と思っいるとまた、ベースAIさんは仕事をしてくれる。


『現在、マスターのアイテムボックス内にBランクの魔石があることを確認しています。それを使いアイテムかモンスターの生成を行うのはどうでしょうか?』


「はぁ?魔石からアイテムかモンスターが創れるのか?」


『左様でございます。魔石がない場合でもこの秘密基地が貯めている魔力を代用にして生成することが可能ですが時間が掛かるのと創るものによっては基地機能の低下を招き、一部機能が使えなくなる場合があります。』


 今、俺の秘密基地はドラ◯もんを超えたかもしれない。


「ちなみにこの魔石からはどんなアイテムやモンスターが生成可能なんだ?」


 アイテムボックスから取り出した魔石を掲げながらベースAIさんに問い掛ける。


『そちらの魔石はB+ランクひとつですのでアイテムなら希少級レアクラスが限度になります。また、魔石自体の属性や特性にも影響する為、反転する属性や特性のアイテムは創ることが出来ません。モンスターの場合も同じで元々のモンスターを生成することが可能ですが生成の際に生じるロスで最高でもBランクに落ちたモンスターになります。』


 なんとなく解ってきた気がする。そうこれから俺はチートするのだ。うへへ



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