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子供を虐待する女

作者: エドゴン

【1.序章】


母親「あの人と別れてから1年。ここまでよくやってきたと思います。子供も1歳になりました。」


ここにある母子家庭がありました。しかし母親は育児疲れで育児ノイローゼになっていました。


食事、入浴、おむつ交換。そして父親がいないせいでお金もほとんどなくギリギリの生活をしていました。夜は子供の鳴き声で頻繁に起こされていました。


ある日、母親は目を覚ましました。よくある1日の始まり。


母親「今日もまた1日が始まってしまった。」


母親は朝食の準備などいつもと変わらない日々で大変な苦痛を感じていました。


そして母親は魔が刺したようです。


母親「こっちに来なさい。」


母親は子供を呼びました。そして子供の腕をつねったのです。


子供「うわ〜ん。うわ〜ん。」


母親は子供に手を挙げたことに罪悪感を感じました。しかし自分を抑えられませんでした。


母親は立て続けに何ヶ所もつねったのです。


子供「うわ〜ん。うわ〜ん。」


母親「静かにしなさい。」


バシーン


母親は子供に平手打ちをしました。


母親「ついに我が子に手を挙げてしまった。私はなんて罪深き母親なのでしょう。」


【2.子供の怪我】


つねった場所はあざになっていました。そして平手打ちをしたほっぺたは赤く腫れ上がっていました。


母親は子供に加えた虐待が父親にバレないようにどうすれば良いのかを考えました。子供の怪我のことは頭にはありませんでした。


そして父親が帰宅をしたのです。


父親「ただいま。」


母親「お帰りなさい。」


父親「お風呂に入る。ほら〜一緒に入るぞ〜。」


母親「今日は私がお風呂に入れるわ。」


父親「そうか。」


母親は子供に手を挙げたためにできたアザを隠したく、子供の怪我がバレないように自分でお風呂に入れることにしました。


子供「うわ〜ん。」


母親「こら。泣くんじゃないわよ。まだ私を困らせる気なの?」


父親「どうした?」


母親「なんでもないよ。」


父親「そうか。」


母親の育児ノイローゼはますます深刻になっていきました。


【3.子供を落下】


お風呂から上がった二人は食事をしました。


子供はいつものようにボロボロこぼしたのです。母親は心の中で思いました。


母親「こいつー。またこぼしたか。めんどくせー。私には育児は無理。」


母親は父親の前では本音は言えませんでした。


食事も終わり寝る時間になりました。


うわ〜ん。


母親「お願いだから寝て。」


父親「どうした。」


母親「この子が寝なくて。大丈夫。なんとかする。」


父親「わかった。」


母親「もう、手のかかる子ね。」


母親は子供を持ち上げ、高いところから落下させました。


ズドーン。


父親「どうした。」


母親「なんでもないよ。」


父親「そうか。」


母親は子供に小声で話しかけました。


母親「あなたが悪いのよ。私を困らせて許さなーい。」


バシンバシン。


母親はぐったりしている子供にビンタを何発も喰らわせました。


バシーン。


父親「どうした?ものすごい音がしたけど。」


母親「この子がぐったりしているの。」


子供の顔が赤く腫れ上がっていました。


父親「な、なんてことを。」


父親は救急車を呼びました。


父親「お前がやったのか!」


【4.虐待発覚】


母親「私がやりました。うっうっ。」


子供と両親は救急車に乗って病院に向かいました。


父親「大丈夫か?かわいそうに。」


父親は母親を責めました。


バシン


母親は父親の平手打ちを喰らいました。


母親「痛い。」


父親「あの子はもっと痛い目にあったんだぞ。なぜやったんだ?」


母親「自分でもわからないの。気づいたら手が出ていて。」


父親「育児で疲れていたのかもな。気づいてあげられなかった俺にも責任はある。」


そして警察が到着しました。


【5.事情聴取】


警官「どうしました?」


父親「妻が子供を。」


警官「あなたが母親ですか。」


母親「はい。子供にひどいことをしました。」


警官「お子さんの様子を伺い、どうするかを判断します。」


その後、処置が終わりましたが子供は亡くなってしまいました。高いところから落としたのが死因のようです。


父親「そ、そんな。ひどい。」


母親「ごめんなさい。」


警官「母親であるあなたを逮捕します。」


ガシャ


そして取り調べが始まりました。


警官「なぜ虐待なんてやったのですか?」


母親「初めの内は良かったのですが、育児疲れで子供に当たってしまいました。」


【6.求刑懲役10年】


その後、裁判が始まり母親には精神鑑定がかけられ、育児ノイローゼであったことが判明しました。


裁判官「育児ノイローゼであったことを考慮しても殺人はやってはいけません。わかりますね。」


母親「はい。」


検事「懲役10年を求刑します。」


裁判官「わかりました。それでは判決を言い渡します。懲役8年ですね。これからの懲役でしっかり反省をして、もう殺人はしないようにしてください。」


母親「わかりました。」


その後、母親は控訴をしたようです。育児で疲れていても子供を虐待して殺害をしてはいけません。しっかり母親の自覚を持ち育てて行くことです。不安であれば周りに相談をするなど対策を講じましょう。

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