第605話 大陸北西部地図と周辺国家について:資料
明けましておめでとうございます。
若干修正いたしました。
帝国の迷宮数を『七以上』から『十以上』へ、魔王国は『十以上』から『五以上』へとしてあります(2026/01/02 16:30)。
この旨、なろうの活動報告、並びにカクヨムの近況ノートにも記載しておきます。
本話では、これまで文章で説明していた大陸北西部の各国について図解を交えて説明させていただきます。
縮尺などについては大雑把です。黒丸は迷宮を表しています。
(画像についてはファンタジーマップ作成サイトの「Inkarnate」をベースに「FireAlpaca」で修正を加えたものです)
『アウローニヤ王国』:領有迷宮数は四
本話時点での君主は『国王:リーサリット・アウローニヤ・フェル・リード・レムト女王』(十二階位の【導術師】で十七歳)。
使用されている言語はフィルド語が主で、稀にアウラ語(フィルド語は大陸北西部の共通語となっている)。
パース大河とアラウド湖のほとりにて、突如出現した初代勇者たちによるアラウド迷宮の発見が引き金となり誕生した国家とされている。成立年代は五百年前を自称。
二度王家が交代した歴史を持ち、現在は三代目のレムト王家が統治している。先代はウーウェラ王朝で、初代はシェヒラ王朝もしくはシェホラ王朝と呼ばれている。
肥沃な大地と豊富な水資源、さらには四つもの迷宮を持つ、大陸北西部でも有数の国家……、なのだけど。
二十年程前に大河を挟んだ南方のハウハ王国が帝国、すなわちジアルト=ソーンに併呑されることにより、くすぶっていた腐敗は圧倒的に加速した。
帝国の脅威に恭順するため宰相を筆頭とする貴族たちが王権を無視し、あるいは法を曲解して逃亡資金という名の蓄財に走り、腐り切った亡国同然となっているのが物語の冒頭である。
だがこの国には第三王女リーサリット・フェル・レムトという年若い怪物がいた。
年中行事となる『勇者召喚の儀』において思いもかけず本当に勇者が現れ、リーサリットが彼らに目を付けたことで歴史は動き出す。
勇者たちを旗頭としたクーデターは一応の成功を遂げ、王権の下、専制君主国家として立て直しの最中である。
『ペルメッダ侯国』:領有迷宮数は一
本話時点での君主は『侯王:ユーハラード・メルス・ペルメッダ侯爵』(十六階位のおっさん)。
使用されている言語はフィルド語が主で、稀にアウラ語。
アウローニヤの東方に位置するペルメッダ侯爵家が統治する国家。四方を山岳地に囲まれ、首都ペルマ=タにあるペルマ迷宮に産業を依存する。
元はアウローニヤ王国に所属するペルメール辺境伯領であったが、三十年程前に離反し、侯国を名乗るに至ったという比較的浅い歴史を持つ。
山越えではあるものの西にアウローニヤ、南に帝国、北に魔王国という立地を活かし、敵対国同士の中間交易による国家経営が行われている。特産としてペルマ迷宮から採れる銅が有名。
冒険者を優遇する政策を数多く打ち出し、冒険者天国ともされている。同時に商売にも熱心。
『ウニエラ公国』:領有迷宮数は二
本話時点での君主は『公王:フェースリー・ラス・ウニエラ公爵』。アウローニヤ王国のリーサリット女王の伯父に当たる。
アウローニヤ北方の山脈を越えた先にある小国家。
現アウローニヤ王国女王リーサリットの母親にあたる人物の故国であるように、アウローニヤとウニエラの血統的繋がりは深い。
元々は三百年程前に国土を拡大しようとしたアウローニヤから派遣された王甥が迷宮を発見し、公国を名乗ったという歴史を持つ。何故アウローニヤ領でなく新しい国なのかといえば、王と折り合いの悪かった甥が流刑同然に魔族の潜む可能性のある北を捜索させられ、その結果としての迷宮発見という経緯があったからである。
当時のアウローニヤは第二期となるウーウェラ朝であり、それゆえにウニエラ公国を名乗った。
百数十年前、アウローニヤに第三期となるレムト王家が成立し、同時にウーウェラ王家は傍系を残し断絶。両国は和解し、以後は親交が続いている。
使用されている言語はフィルド語が主で、稀にアウラ語。
『聖法国アゥサ』:領有迷宮数は三(魔王国との係争地を含めば四)
本話時点での君主は『聖法王:ダーグート四世・ツェラ・アゥス』(自称転生者)。
使用されている言語はアァサ語で、サブとしてフィルド語。ごく一部で古アァサ語。
アウローニヤ西方に広がるフィーマルト大森林のさらに西に存在する宗教国家。
『教会』が全てを牛耳っている、この手の物語にはありがちな国だ。ちゃんと『教会騎士団』があって『枢機卿』もいる。しかも『転生者』まで混じっているとか。
更には特殊部隊『六本の尾』まで登場し、テンプレ的な胡散臭い国家であることを(筆者が)隠しもしていない。
自称『勇者が終焉を迎えた地』とされており、成立年代は五百年前程と、アウローニヤとの歴史を争っている。
同じく勇者を讃えているためアウローニヤとは良好な関係にあったが、帝国ジアルト=ソーンによりパース大河の水運を妨害されるようになってからは、外交官や教会関係者の移動こそあれ、没交渉に近い状況となっている。
北方領地、この世界では迷宮イコール領地みたいなものではあるが、そこを北の魔王国と争っていて、現状明確に魔族と敵対している唯一の国家だ。
『帝国:ジアルト=ソーン』:領有迷宮数は不明(十以上)
本話時点での君主は『女皇帝:イヤ・ジアールト・タタト・イハ=イン』。
使用されている言語はジアル語だが、他民族国家であるため多数。西部侵攻時にハウハ王国が呑み込まれ、フィルド語が追加された。
大陸南東部を発祥とする遊牧騎馬民族によって打ち立てられた国家。成立年代は不明(未設定)。
ここ二百年を掛けて、着々と大陸西部を支配下に納めんとしている侵略的性格の強い覇権国家でもある。
アウローニヤ南部国境を示すパース大河の対岸にあったハウハ王国を攻め落とし、河を挟むことで両国が対峙しているのが現在の状況だ。戦争状態ではない(嫌がらせで水運の妨害くらい)。
複数の国家を併呑してきた結果、アウローニヤとの国力の差は圧倒的であり、直接全面戦争ともなれば帝国の勝利は確定。
とはいえ、帝国は東部の反乱を鎮圧したばかりであり、さらには次期皇帝として第一皇子と第三皇子が争っているという事情があるため、アウローニヤに対する侵攻については幾つかの政治的思惑が絡んでくる。
ちなみに帝位争いは帝国の基本ルールなので、異常事態ではない。
『魔王国:フィルダール北部種族連合王国』:領有迷宮数は不明(五以上)
本話時点での君主は『継がれし魔王:デー』(俗称)。四天王(四人とは限らない)も出る予定。
使用されている言語はフィルダール語と一部でフィルド語。
まごうことなき魔王国。名称は当初から決まっていたので念のため。
人類から魔族と称され、初代勇者によって大陸北方に追い込まれた者たちの国という設定であるが、これ以上はちょっと……。
以上、アウローニヤを中心とした地理的世界情勢でした。
本年も「ヤツらは仲間を見捨てない」をよろしくお願いいたします。
次回、本編の投稿は明日(2026/01/02)を予定しています。




