第536話 聖女の仕切りのままに
「お待ちください」
「テルトか!」
その集団が通り過ぎようとしたところで、マクターナさんが声を掛けた。
呼び止められた冒険者の一人が、そこでようやくマクターナさんの存在に気付き、一瞬だけ喜んでから、そして周囲の若造を見て表情を悪い方向に変える。
「テルト、すまないが急いでいるんだ。事情やら報告はあとで──」
「彼らは『一年一組』です。この場の安全は確保できますので、一度落ち着かれては」
「ウチの組長がヤバいんだ! 落ち着いてなどっ!」
「彼らは『赤組』の皆さんを守れるくらいの強者です。【聖術師】もいますし、『魔力渡し』すら抱えています。組合一等書記官としてマクターナ・テルトが保証しましょう。とりあえず体を休めてください」
一刻も早く地上に戻りたいと主張する『赤組』の人たちだけど、マクターナさんの言葉で立ちすくむ。中には気力が尽きたのか、崩れ落ちるように座り込む人まで現れる始末だ。
確かに彼らならばここから強引に地上まで戻ることだってできるだろう。
なにしろこの人たちはサーヴィさんやピュラータさんの所属する『白組』と対を成す、ペルマ迷宮冒険者組合が誇る最強の一角。小規模一等級クラン、『赤組』なのだから。
ペルメッダに来て以来……、来る前から冒険者マニアをやっているイケメンオタな古韮や文系オタの野来の調べによれば、『赤組』の特徴として超少数精鋭主義が真っ先に挙げられる。
ペルマ迷宮発見当初から存在する最古の二組だけあって、『白組』と『赤組』はそれぞれ子供筋に当たる組を複数抱えているのだが、後者はちょっと特殊なのだ。
親が子供を産むなんていう表現の通り、新しい組が出来る経緯としては、親元である程度以上の実力を培った組員が独立するのが通常となる。あるいは他国から組ごと流れてくるパターンが少数。
アウローニヤ大使館と繋がりがあるとはいえ『オース組』の推薦であるにも関わらず、独立系の組として突如誕生した『一年一組』は、迷宮発見当初ならまだしも昨今では異例ともいえる存在だろう。
では『赤組』の何が特殊なのかといえば、子供が親を作り出しているという点だ。
小規模一等級というラベルの通り、『赤組』そのものに所属している冒険者は少ない。けれどもメンバーは全員が強者だ。子供筋に当たる組から選抜され、これはと見込まれた冒険者が『赤組』に送り込まれるというシステムで成り立つ、精鋭だけの集団。
それこそ『五層』探索を可能とするようなメンバーで構成されているのが『赤組』だ。くしくも現在の組員は『一年一組』に近しい二十人。とはいえ二人は事務のはずだから、ここにいる十八名こそが正にフルメンバーということになる。
我ながら何故そこまで詳しくとも思うが、野来と古韮が嬉しそうに説明してくれていたのだから仕方がない。
けれども、そんな強者たちは目の前でボロボロになって……。
「まずは治療と休息、軽い食事でしょう。わたしが対処を担当させてもらってもよろしいでしょうか」
皆が『赤組』の事情を聴きたいと思いつつ、それでもこの状況ではとマクターナさんの指示を仰ぐ姿勢であったところに、優し気な声が響いた。
発言したのは聖女たる上杉さんだ。惨状を晒す『赤組』を前にして物怖じすることもなく微笑みを浮かべている。
クラスのおっかさんがアネゴな笹見さんだとすれば、お母さん役は文句なく上杉さんだ。ちなみにロリッ娘な奉谷さんはアイドル枠で、綿原さんは……、クールなツッコミ担当といったところか。さっきまでの奇行には目をつむったとして。
さておき、現状の暗澹たる空気を切り替えるためにここで必要とされる能力とすれば、武と精神の滝沢先生や政治力の藍城委員長、これまた武力と生真面目さな中宮副委員長はちょっと違う。
ましてや迷宮委員だからといって、俺や綿原さんも向いているとは言い難い。
相手が相手だけに、ここはマクターナさんに出張ってもらうしかないという空気の中、俺たちの聖女が動いてくれた。
怪我人が多数いて、疲れ果てた集団への対応。気遣いも含めて上杉さん程の適任者はいないだろう。立候補してくれて本当に助かるよ。
「……ウエスギさんがそう仰るのなら」
クラスメイトたちが一斉に頷いたのを確認したマクターナさんは一瞬の躊躇ののちに、上杉さんに一任することを決めたようだ。
「では八津くん、指揮権を頂けますか?」
「え? あ、ああ。ユー・コピー?」
「はい。アイ・コピーです。二度目ですか。いつもこんな状況なのが残念ですね」
言葉を交わす上杉さんと俺に、『赤組』の人たちから訝し気な視線が飛んでくる。
以前に上杉さんとこんなやり取りをしたのは【岩騎士】の馬那がアウローニヤの近衛騎士総長に腕を斬られた時だったか。聖女の出番は非常事態ばかりだな。
それでも上杉さんは微笑みを絶やさない。むしろ気軽にしてほしいといわんばかりの雰囲気を振り撒き続けている。
暗黒オーラと光属性を使いこなす聖女様にかかれば、こんな場のひとつやふたつ……。俺などはそう思ってしまうのだ。同じく聖女教徒な古韮もいい笑顔になっているし。
「わたしは上杉といいます。神授職は【聖導師】」
「なっ!?」
初手で飛び出したとんでもない肩書に『赤組』の人たちから驚きの声が上がった。
凄いな、上杉さん。ここでいきなり正体を明かすのかよ。マクターナさんが片手で目を覆っているけれど、さっきの戸惑いはコレを恐れていたからか。
「『赤組』の皆さん、まずは技能を解除して座ってください。怪我をされている方は横に。すぐに処置をしますので、その前に……」
とんでもない肩書にふさわしい聖なるオーラを纏う上杉さんに気圧されたかのように、『赤組』の人たちが三々五々に座っていく。寝かされた負傷者は五人。担がれていた七名のうち二名は、たぶん後衛職だったのだろう。
「笹見さん、みなさんにお湯を。周りへの警戒は草間くん、八津くん、春さん、疋さん。それとミーハさんでお願いします。八津くん、これでいいですか?」
「了解。問題ないと思う」
「ありがとうございます」
落ち着いた声でありつつも、矢継ぎ早に出していく上杉さんの指示は納得の内容だ。
俺の了解を待たずとも、名を呼ばれたメンバーが動き出す。ミーハさんまでもが当たり前のように従うあたりが聖女パワーだよな。俺の位置取りは三方の扉を見ることのできる壁際にしておこう。それ故、この場の全員が【観察】できる。
せっかくの上杉さんによる指示出しだ。全部を見届けさせてもらおうじゃないか。
何しろ事態は切迫している。お手並み拝見だな。
「任されたよ。ちょいと荒っぽくなるけど、すまないねえ」
水球を二つ浮かべた笹見さんがニヒルに笑い、数秒の加熱を加えてからつぎつぎと冒険者たちの頭上で術を解除することで、簡易シャワーにしてのけた。
『赤組』の冒険者たちが目を白黒させているが、温水を作らせれば笹見さんはそこらの術師の速度より上かもしれない。
「布と水……、アレを配ってあげてください」
上杉さんが乾いたタオルと鉄製の水筒を近くの冒険者に手渡し、見張り番を命じられた以外のメンバーがそれに倣う。
迷宮で水分補給とくればそこいらに幾らでもある水路からので十分なのだけど、上杉さんがアレと表現したブツにはちょっとした工夫がなされている。
清潔さが保証されている迷宮の水に少々の塩と砂糖、ついでにスダチの汁を混ぜ込んだ、所謂スポーツドリンクだ。今日もクラス総出で迷宮一層の水を汲み、各自の水筒に入れてある。
「こりゃあ……、美味いな」
「……生き返ったよ」
「けれどなあ」
タオルと水筒を受け取った冒険者たちは、自分でできる人は顔を拭い、水筒に口を付け、そして声を上げた。
怪我を負って横になっている人にも、ウチのクラスや『赤組』の誰かしらが顔を拭いてあげ、スポーツドリンクを飲ませていく。たったこれだけでも広間の空気が少しだけ明るくなった気がしてくるから不思議なものだ。
「佩丘くん、笹見さん、深山さん。調理をお願いします。内容はお任せしてもいいですね?」
「おうよ」
「必要でしたら、順次人を集めてください」
つぎに飛び出した指示は食事についてだった。
本来ならば料理長たる上杉さんの本領ではあるが、彼女にはほかにやるべきことがある。とはいえ、低い声で返事をした副料理長の佩丘だって腕に間違いはないし、この場にふさわしい料理を作るだろうといことを、クラスの誰もが疑わない。
「田村くんは怪我をしている方の【治癒識別】を。治療自体は奉谷さんと委員長です。先生と中宮さんは状況次第で整復を手伝ってください」
「おう。こっちは任せとけぇ」
そしていよいよ怪我人の治療だ。最後まで引っ張ったのは、まずは落ち着いた空気を作りたかったからなのかな。
負傷者の診断は医者の息子の田村に任せ、実際の治療は【聖術】を使える委員長と奉谷さんが担当する。魔力量の調整も込みだな。ついでに骨接ぎなどが必要な場合を考慮して、そういうのに詳しい先生と中宮さんがサポートに回るって形だ。
「藤永くん、白石さん、お願いできますか」
「うん」
「っす」
ここまでで自分の役割を表明していなかった上杉さんは、メガネおさげな白石さんとチャラ男の藤永を引き連れて、この場で唯一の『重傷者』の下へと向かう。
◇◇◇
「意識はありますね?」
「ああ。君たちの活動を邪魔してしまった。すまない」
跪いた上杉さんが優しく語り掛けると、床に寝かせられていた三十代半ばのおじさんが、苦し気な声で詫びの言葉を口にした。
周囲では『赤組』の組員数名とマクターナさんが心配そうに様子を窺っている。
「お気になさらず。わたしたちも冒険者ですから」
「そう言ってもらえると、助かる」
横になったまま上杉さんと言葉を交わすおじさんの名は、ニュエット・ビスアード。『赤組』の組長で、十六階位の【強騎士】だ。
なんで俺がそこまで知っているのかといえば、ビスアードさんが『ペルマ七剣』の一人だから。通り名は『唯の盾』。当初は『最高の盾』と呼ばれていたらしいのだが、本人が嫌がって今の名に落ち着いたなんていうカッコいい逸話持ちだったりする。
世代的にはアウローニヤのヒルロッドさんと近くて、神授職まで同じだけれど、ビスアードさんはかなり大柄だ。身長は二メートル弱で横幅もまたしかり。
普段はどんな雰囲気の人なのか気になるところだが、今は額に汗を浮かべ、苦悶の表情で固まっている。
さっきまで『赤組』の冒険者たちが地上を急いでいた理由がビスアードさんの負傷……、どころではない大怪我だ。
「蜥蜴ですか」
「ああ。ガブリとやられた」
マクターナさんの問いかけに、ビスアードさんが悔し気に答える。
ビスアードさんの右腕はハッキリ言ってズタボロだ。肩の部分から革鎧を外されて地肌が見えているけれど、何かに噛みつかれたかのように、肉が食いちぎられている。特に酷いのは手首のあたりで、素人目では千切れる寸前とすら思えるくらいだ。
クラスメイトの中には目を背けてしまっている者までいる。俺だってじっと注視していたくはないけど、全部を見るのが今の役割だ。全うしなきゃ【観察者】失格というものだろう。
今しがたマクターナさんが蜥蜴と言っていたが、五層の魔獣は革鎧を食いちぎることができるレベルなのか。
『五層』に対する俺たちの懸念がこんな形で見せつけられることになるとはな。
そう、『赤組』の人たちは今日、五層の調査に向かっていたのだ。
数日前から異常が散見されるようになったペルマ迷宮の四層だが、ならば五層はという話も当然出てくる。
アラウド迷宮では二層と三層が大騒ぎで四層は後回しとなり、五層なんてとんでもないって状況だったけど、それでもヒルロッドさんたちが十四階位を達成した以上、手はそこまで伸びているのは自明だ。状況は階段付近で魔獣を数体レベルだっていう話だと手紙で伝えられている。
ひるがえってペルマ迷宮だ。
安定した狩場である四層と違い、五層はチャレンジとなる。少数とはいえ十四階位以上がそれなりにいるペルマの冒険者は、ひと月かふた月に一度くらいの頻度で、どこかしらの組が五層アタックを仕掛けているらしい。
そして今回五層に『赤組』が挑んだのは、彼らがそれをするだけの実力を持ち、組合からも要請があったからだ。目的はもちろん五層の現状調査。これについては昨日の臨時総会でも公表されている。
そこで得られた情報は、地上に届けられる前にこの場で一時停止となった。
探索部隊の隊長、『赤組』の組長にして『ペルマ七剣』の一人が、再起不能すら見込まれる大怪我を負うことで……。
「魔力が尽きるまで頑張ってはみたのだが」
悔し気にしているのは『赤組』に二人いるらしい【聖術師】のうち、年上の方のおじさんだ。もうひとりのお姉さんは何も言わずに涙を流し続けている。見てられないな。悲しくて、悔しいんだろう。
どうやら二人で交互に限界まで【聖術】を使っても効果は薄かったらしい。要は【聖術】そのものの限界だ。
それでもビスアードさんがこんな状態でも生きながらえているのは、肩のあたりをきつく縛った革紐と【造血】のお陰だろう。ヘタをしたら出血多量で死んでいてもおかしくない、そんな状況に思えてしまう。
「わたしが診ても、よろしいでしょうか」
「ウエスギさん……。いいんですか?」
「目の当たりにしてしまいましたから。冒険者は見捨てないのですよね?」
この先の展開が想像できてしまったのだろう、マクターナさんが上杉さんに一言入れた。
マクターナさんは元々から上杉さんが【聖導師】であることを知っている。なんなら当の本人がさっき名乗りを上げたばかりだから、この場の全員がってことになるか。
ただし【聖導術】については半信半疑だったのだろう。だが、この状況において上杉さんがビスアードさんの傍に来た時点で、それは確信に変わっていたはずだ。だからこそ確認した。
聖女といえば【聖導師】。そして【聖導術】。勇者伝承における定番中の定番ネタだ。
死者を蘇らせるとか、腕が生えてくる、万病を癒すなんて言い伝えこそ真っ赤な嘘だが、患者が生きていて、大怪我をしてから短時間しか経っていないならば、確かに奇跡を起こす存在でもある。
俺の【魔力観察】なんて比較にもならない、一年一組最大の秘密。それが上杉さんの【聖導術】だ。
上杉さんは今まさに、この場でそれを行使するだろう。そして、クラスメイトの誰一人からもそれに反対する声は上がらない。目の前に怪我で苦しむ人がいるんだ。
コトが終わったあと、もしかしたら新たな厄介事に巻き込まれるかもしれないが、そんなのはその時になってから考えればいい。
俺たちは、山士幌高校一年一組は、眼前で苦しみに耐えている冒険者を、勇気を持って五層に挑んだ人たちを見捨てたりはしない。
「これから『特別な』【聖術】を使います。ビスアードさん。術を受け入れてもらえますか?」
「特別な【聖術】……。【聖導師】……、まさか」
上杉さんの発した意味深な言葉にに訝し気な声となったのは、ビスアードさんのすぐ傍にいたおじさん【聖術師】だった。
【聖術】使いだからこそすぐに思い当たる伝説の技能。ましてや上杉さんは【聖導師】を名乗った。特別な【聖術】、そこから【聖導術】を想像するのは必然だ。
初手で【聖導師】を名乗り、インパクトと安心感で場を支配した上で、こういう言葉遊びができてしまう。ソレがウチの聖女様なのだ。それにしても綱渡りみたいなやり方だよなあ。
「亡くなった方を蘇らせられるようなものではありませんし、怪我の度合いによっては障害も残ります。負傷してからの時間が経過していれば、治すこと自体ができません」
ともすれば相手に不安を抱かせるような前置きをする上杉さんだけど、表情に陰りはない。
聞いたところではビスアードさんたちが負傷してから三十分も経っていないようだ。アウローニヤで足を切断されたジェブリーさんが数時間以上経過してからでも立ち上がれる程度にはなったことから、勝算は十分あるだろう。
それでも絶対とまでは言い切れない。ここで欠片も表情を暗くしない上杉さんの度胸には恐れ入るよ。
「どうあっても、現状よりはマシなんだろうな。全部を受け入れるよ、ウエスギ。頼めるかな」
苦悶の表情のままだけど、ビスアードさんは上杉さんの治療を受け入れると宣言した。ならば、あとは本人と上杉さん次第。
「はい。出来る限りを尽くします。白石さんはわたしに【魔力譲渡】を。藤永くんはビスアードさんに」
「……うん」
「やるっす」
白石さんと藤永の返事を背に、上杉さんは血で汚れることも厭わず、ビスアードさんの傷口に優しく手を乗せた。
◇◇◇
「ははっ、信じられない。腕が動く。これまで通りで、違和感もない」
「落ち着け。念のためにもう一度だけ【造血】を掛けさせてくれ。ください」
横になったままだけど、大喜びで腕を曲げ伸ばししているビスアードさんに、田村が慌てて安静になるように勧めている。ワリと珍しい光景だな。
結果として上杉さんの【聖導術】、自称特別な【聖術】は大成功を収めた。ちゃんと田村が【治癒識別】で確認したし、治ったこと自体に間違いはないだろう。
治療成功を宣言した田村のセリフを聞いて、一年一組のクラスメイトたちだけでなく『赤組』の皆さんまでもが大歓声を上げたせいかニンニクが三体乱入してきたが、無粋な魔獣はウチの騎士たちによって瞬殺された。佩丘などは調理の邪魔をされて不満たらたらだ。これで十二階位が達成できていれば違っていたのかもな。
もちろんほかの負傷者たちも、委員長と奉谷さんによって完璧に治療を終えている。
「そちらの【聖術師】さんたちの治療があったからこそ間に合ったんです。わたしも治すことができて嬉しく思っていますが、お二人も誇るべきではないでしょうか。もちろん搬送に関わった『赤組』全ての方々も」
「マジ聖女かよ、上杉」
ひとまず峠を越えたところでの上杉さんのお言葉に古韮のツッコミが入るが、『赤組』を讃えるあたりはさすがとしか言いようがない。
「全員が生きていることを、わたしはとても嬉しく思います。本当に……、よかった」
普段よりも微笑みを大きくした上杉さんの頬を一筋の涙がつたっていた。
プレッシャーだったんだろうな。そんな中でもずっとみんなが安心できるようにと気配りを続けていた上杉さんは、本当に立派だよ。
これには涙もろい一部クラスメイトや『赤組』のおじさんやお姉さん、ミーハさんまでもらい泣きだ。
上杉さんの聖女バレが今後どういう展開に繋がるのかが不安だけど、今はこれから先の迷宮異変で確実に戦力となるだろう『赤組』の全員が無事であることを、まずはそれを喜ぼう。
次回の投稿は明後日(2025/08/05)を予定していますが、状況次第で三日後になるかもしれません。
投稿直前になって上杉の言動を変更したことで、次話を大幅改稿することになりました。遅れた場合は申し訳ありません。