第418話 国境を越えて
「んふふぅ。ワタシの目から逃れるコトはできまセン」
前方の荷車の上で仁王立ちをしたミアが好き勝手なことをほざきながら、弓を構えてはあちこちに目を配っている。
警戒態勢というよりは、そういうムーブを楽しんでいる方のウェイトが重いんだろうなあ。
それでも隙を見せていないだろうと想像できてしまうあたりが、エセエルフの恐ろしさなんだろうけど。
「楽しそうね、ミア」
「だなあ」
白いサメを一匹浮かべた綿原さんの声は左斜め下からだ。彼女は歩いているから。
俺たちは一時間くらい前にフェンタ領の関所を通過した。つまりアウローニヤを出国したことになる。
アウローニヤに召喚されてから今日で七十九日目。付け加えると女王様が戴冠式で言い放った通り、あの日から五日が経ったところで俺たちはアウローニヤから離れることになった。
俺たちはすでに勇者ではなく、アウローニヤ人でもない、滝沢先生を除けばただの平民だ。先生にしたところで余程の事情がない限り、名誉男爵なんていう名乗りは上げないだろう。
やっとここまで来たかという想いもあるが、これからはアウローニヤの守りを期待するのは筋違いとなってしまう。
もちろん伝手として頼れる範囲は頼るけれど。今日もこれからさっそく頼るし。
さておきだ、異世界モノとしては基本なのだろうけど、自分たちの身を自分自身の力で守っていかなければいけない立場だと考えると、やはり怖さはある。
それでもあそこで遊んでいるミアを筆頭に、頼もしい仲間たちがいてくれるから大丈夫。
いろいろと苦労することはあっても、それはクラスメイト全員で分担して背負えばいいだけのことだ。
「普通の山道なのに、随分と整備されてるわよね。ザルカットの北と大違い」
「ペルメッダってなんか気合入ってるよな」
「交易を大事にしているって話、道を見ただけでわかるのよね」
綿原さんがため息を吐くように目の前の現実を語る。
俺たちが進んでいる道は山間の林道といった風ではあるが、道幅も広く、路面も悪くない。
散々苦労させられたザルカット領北部の細道どころか、王都とイトル領、もしくはザルカット領からフェンタ領に抜ける主街道よりも整備がいいくらいだ。
基本的には登り道なのに、それが苦労につながらないレベルだもんなあ。
「まだペルメッダに入っていないのにコレって、アウローニヤって何だったのかって思っちゃうわよ」
綿原さんの言うように、俺たちはまだペルメッダ侯国に入国していない。
俺たちはアウローニヤを出国した。だけどここはまだ隣国ではなく、どちらの国でもない、いわば緩衝地帯と呼ばれる土地だ。
この世界の国境は地形が境界を作ることが多い。
ミリオタな馬那が教えてくれたのだけど、自然的国境とか言うらしい。たとえば日本なんかは典型で、海という大自然が国境の役目を果たしてくれている。
言われてみればといった感じになってしまうのは、俺がとことんまで日本人だからなんだろう。
ではアウローニヤはどうなのかといえば、南はパース大河、西はフィーマルト大森林、そして北と東は山脈だ。だからといって川のど真ん中や山脈の頂上を結んだ線が国境になるかといえば、そんなことはない。そのあたりは曖昧なまま。
アウローニヤ東部国境にしても、関所と関所のあいだの数キロは、どちらの国とも明確にしないことでお互いに落としどころとしている。
つまり俺たちが今いる場所は、アウローニヤでもペルメッダでもない土地なのだ。
綿原さんが感嘆しているのは、そんな場所なのに、たぶんペルメッダ側が街道整備に手を入れていたという事実だろう。侵略とかそういう意味ではなく、単に交易を円滑にするためにだ。
もしかしたらペルメッダ侯国は主街道の整備もロクできていないアウローニヤを嗤っているのかもしれない。なんていう想像が、この道からは見えてくるのだ。
「えっと、大体で二十万キュビに届かないってところか」
「それってアバウトすぎないかしら」
荷車に乗った俺が広げているのは、アウローニヤから渡された地図。それに記載したこれまでの移動距離を合計してみたら、こうなった。
半ば呆れたように綿原さんが俺の大雑把さを指摘してくる。
「そりゃそうだよ。北に大回りしてきたし、道はウネウネだったし。道なりでそれくらいだったってことだから」
「律儀に測ったのはすごいと思うわ。本当に」
白いサメが俺の頭の周りをふよんと周回する。
これはどういう意味を持ったアクションなんだろう。
俺は今回の旅路の多くを荷車の上で過ごしてきたのだが、それが役目とはいえ気が引けることに変わりはない。
なので、俺らしくマッピング……、というより距離を測っていたのだ。アバウトすぎる地図のアイコン間の距離を適当に。
もちろんメイン任務の全体把握と監視はしながらなので、あくまで手慰みだ。ムリをして仕事を見つけたともいう。
結果、俺の【目測】が測れる範囲、つまり百二十メートル以内にある目印になるようなモノをひたすら繋ぎまくって計測した記録が残されたのだが、限りなく適当な合算でしかない。誤差なんてありまくりだろう。
合計二十万キュビと少し。一キュビが八十五センチ相当だから、約百七十キロだ。
四日をかけて、一日おおよそ八時間の移動だったから、移動速度は平均で時速五キロとちょっと。この数字は藍城委員長や田村が地球から持ち込んだ腕時計を使って区間ごとに測った数字とも逸脱していない。
こんなものかとも思うけれど、いわゆる異世界馬車速度問題ってヤツだな。俺たちの場合は完全に人力なので、中世ヨーロッパ事情なんて当てはまらない。
とにもかくにも、十階位という常人を超越したパワー溢れる人間が荷運びをした結果がこれだ。
「迂回もしたし、道もぐにゃぐにゃだったしで、たぶん王都から東の国境まで、直線距離で百キロないと思う」
「……馬鹿げた縮尺の地図が本当なら、アウローニヤは王都を中心に東西南北百キロくらいの国だったってことね」
当たり前だけどアウローニヤから渡された地図は、世界の中心が王国であるかのように描かれていた。
「王都を中心にして上下左右が百キロ四方の国だとしたら面積は、えっと……」
「正方形なら四万平方キロ、丸いなら、三万一千四百」
「ごめん、それがどれくらいなのか、よくわからん」
「わたしもよ」
この際、国の大きさはどうでもいい。
大切なのは東の国境から百キロくらいのところに王都があって、俺たちが荷物を無視して突撃を仕掛ければ、おおよそ三日か四日で到達できる距離ということだ。最小限の荷物で強行軍を仕掛ければ、一日くらいは縮められるかな。
「道に話を戻すけど、こんな道路がアウローニヤでも王都までずっと続けば──」
「輸送手段次第だけど、半日は縮められそうね」
打てば響くというやつだな。俺の妄想を、綿原さんは適切に拾ってくれる。
主要街道だけでもここのレベルで整備すれば、王都からフェンタ領までを三日から四日で繋ぐことは可能かもしれない。そうすれば、アラウド迷宮からの物資を腐らせずにフェンタまで届けられるようになるかも。
移動時間を短くできるということは、あらゆる経費を下げることになるはずだ。
「時間距離で国を小さくするって表現を聞いたことがあるわ」
「へえ」
サメを道の端まで飛ばし、そこから戻らせた綿原さんは、俺を見上げて面白い表現をしてみせた。
なるほど、なんとなく理解出来る。道路事情が良くなるということは、相対的に国全体を小さくできるということか。もちろん国の力となる畑とかの大きさはそのままで。
「お」
「どうしたの?」
「見えてきた。関所だな。街もある」
立ち上がり視点を高くした俺は【遠視】と【視覚強化】を使い、林の隙間から見えた光景を綿原さんに伝えた。
たぶんミアあたりも気付くころかな。【観察】のお陰で視界内の全部を判別できる俺は、林の隙間からとかこういう展開では強い。ちょっとした自信が頭をよぎるが、それ以上に……。
「そう、お別れになっちゃうのね」
「……そうだな」
ガラリエさんとシャルフォさんたちヘピーニム隊の人たちは、ペルメッダに入国しない。
彼女たちはここで引き返し、フェンタ領で数日を過ごしてから王都に帰る予定になっている。
ベスティさんたちが『緑風』の下地を作っている頃だろうし、ガラリエさんたちが戻れば迷宮戦隊が本格的に動き出すことになるだろう。
俺たちに目標があるように、ガラリエさんやシャルフォさんだってやるべきことがあるのだ。
◇◇◇
「ペルメッダ侯国駐在アウローニヤ王国外交官、スメスタ・ハキュバと申します。勇者のみなさんにお会いできて光栄です。スメスタとお呼びください」
ペルメッダ側の関所で出会った人物、スメスタさんは外交官という肩書に似合わず若かった。二十代半ばで、先生と同年代に見える。
紺色の髪色はアウローニヤではよくある色だが、暗い紺色の瞳というのは珍しいな。
細身な身長はヤンキーな佩丘とほぼ一緒で、百七十五くらい。王国の文官服をアレンジしたような制服を着込みにこやかに微笑む姿は、絵に描いたような好青年といった印象だ。
「お出迎え、ありがとうございます。ショウコ・タキザワと申します」
「勇者とお呼びするのは、今後、時と場を選びましょう。最初のご挨拶だけは、どうしてもそうしたかったもので」
「……いえ。お気遣いに感謝します」
こちらを代表した先生が挨拶を返すが、言葉の先を読んだかのように、勇者という単語について言及してくるあたりに抜け目の無さを感じる。
やたらと良い人っぽい空気を出しているのに、どこか奇妙な印象だな。
それとだけど、なぜか中宮さんと綿原さんの視線が厳しくなったような。ついでに疋さんのチャラいニヤつきも深くなっているし。
なにかを感じたのかな。必要なことだったら彼女たちから言ってくるか。
「みなさんとのご挨拶は入国手続きを終えてからにしましょうか。その前に……、ガラリエ・ショウ・フェンタ男爵閣下とシャルフォ・ヘピーニム隊長、並びにヘピーニム隊のみなさんですね」
一年一組一同の姿を一通り視線で追ったスメスタさんは、ガラリエさんたちに声を掛けた。
「護衛任務、お疲れ様です。このあとは予定通りで問題ありませんか?」
「はい。彼らをよろしく頼みます。くれぐれも……」
「お任せください」
諭すようにガラリエさんに確認をするスメスタさんは、優しげに微笑んだままだ。
対するガラリエさんからは、なんともいえない必死さが感じられる。
これじゃあまるで、俺たちが他国に売り飛ばされるみたいに聞こえてしまうな。
事前に知らされていたシナリオ通りではあるのだけど、ガラリエさんのノリが、ちょっと。
ここから先は完全にペルメッダ侯国となる。正式な国交があるのだから、手続きさえ踏めばガラリエさんたちだってまだまだ同行は可能なのだけど、だからといってじゃあどこまで付き合うかっていう話になってしまう。
どこかで別れはあるのだ。
「……僕は少し外しましょう。お別れの挨拶は大切でしょうから。税関係の手続きをしておきますが、任せてもらっても?」
空気を読んだスメスタさんがお別れの時間を作ってくれると申し出てきた。ついでに関税やら通行税の手続きもしてくれるとか。
「……お任せします。申し訳ありません」
「いえいえ」
一瞬間を置いた藍城委員長が任せると伝えた。
ことは金に関することだが、初手でちょろまかしをするとも考えにくいし、信用できる人物なのかの試しになるかもしれない。
むしろ俺たちとしては女王様の手配とはいえ、スメスタさんには感謝すべき立場だ。
無国籍で平民な俺たちをアウローニヤの外交官が面倒見てくれるなんて、待遇としては破格なんだし。さっきまで独力で、なんて考えていたのが笑い話みたいだな。
「あの、みなさん。いまさらですがこの五日間は、ほかの担当者たちに羨ましがられるような、そんな素敵でかけがえのない……」
スメスタさんの気配が消えるのを待ってから、ガラリエさんは静かに微笑み、言葉を紡いだ。とても悲しそうに、寂しそうに。
「望外の時間でした。みなさんの優しい心根を、さらに深く知ることができた、とても大切な──」
そこまで言った段階で、もうガラリエさんの顔はクシャクシャに歪んでしまっていた。
そこかしこから仲間たちが鼻をすする音を立てているのが聞こえてくる。俺も今、ああ、泣いているんだな。
「お別れです。わたしはすでに報われました。みなさんのお陰で。これからはみなさんの希望が叶うことを、ただひたすら祈っていますっ」
「ダメだよ、ガラリエさん。一緒に楽しくないとダメだよ」
普段のガラリエさんなら絶対に言わないだろう、自分のことはどうでもいいとも捉えられるセリフに対し、語気を強く返したのはこちらも涙を浮かべた奉谷さんだった。
体は小さいけれど心の大きさならばクラスでも一番な奉谷さんが、バカな言い方をしたガラリエさんに対して、本気で怒って、心からの感謝をぶつけていく。
「ボクたちだってこれからもガラリエさんたちをずっと応援してる。『緑風』の戦隊長なんだから、ガラリエさんはカッコ良くなきゃダメでしょ。じゃないとシャルフォさんに笑われちゃう」
「だそうですよ。戦隊長?」
涙をこぼしながらまくし立てられる奉谷さんからの励ましを受け、顔を俯かせたガラリエさんは地面にボタボタと水たまりを作っている。
そんな彼女の肩をシャルフォさんが優しく抱いた。
隊長より年上の部下なんていうのは、アウローニヤでは見慣れた構図だ。きっとシャルフォさんならガラリエさんを立てて、上手くやってくれるだろう。
元勇者担当者たちの中で、一番感情豊かなのがガラリエさんだ。次点でアヴェステラさん。
アーケラさんは冷静で、ベスティさんは飄々と、シシルノさんはハイテンションで、ヒルロッドさんは疲れたおじさん。
当初はむっつり系だったガラリエさんと、出来る女性なアヴェステラさんは、付き合いが長くなるにつれてどんどん化けの皮が剥がれていったような気がする。
もしも王都でガラリエさんとお別れしていたら、ほかの担当者たちと同じように寂しく笑って握手をしていただろう。
この五日間の旅がガラリエさんの想いを深くして、唯一残った担当者として、その分だけ心が吹きこぼれてしまったのかな。
「ほら、海藤」
「お、俺?」
「お前がいいんだよ」
少しだけ落ち着いたように見えるガラリエさんに正対したのは、田村に背中を押された海藤だった。
シャルフォさんと奉谷さんはすでに横に移動して場所を開けているあたり、二人とも聡い。奉谷さんに至っては、まさか【身体操作】か?
「あの、ガラリエさん」
「カイトウ、さん」
「俺たちは良くしてもらったすから。旅のあいだだけじゃなくって、お互い立場を明かして、迷宮泊のあたりからは、楽しかった、す」
「わたしも、です」
ぼそぼそと海藤とガラリエさんが語り合う。
二人ともが懐かしい思い出を脳内に描いているような、どことなくぼんやりとした表情だ。
そうしているうちに、こぼれ続けていたガラリエさんの涙が止まっている。代わりに海藤の目は真っ赤だけど。
「なんなのかしらね、これ」
「俺に言われても」
湿っぽかったムードはどこにやったのやら、妙に醒めた感じで綿原さんがツッコミを入れてくるけれど、俺にどうしろと。
「弟たちが待ってるすよ。せっかくの時間なんですから、使ってやってください」
「そうですね。ありがとうございます」
少し震えた声になりながら、海藤は右手を差し出す。
応えるようにしてガラリエさんが握り返した。
「堅い手ですね」
「投手すから。ガラリエさんこそカッコいい手です」
「騎士ですから」
なんなんだろうなあ、このやり取り。海藤ってマンガとかアニメに詳しいタイプじゃないのに、なんでラノベ主人公ムーブができるんだろう。
「抱き合ったりしないあたりが、らしいわね」
「綿原さん、解説しないであげてくれ。あの二人はそういうのじゃないんだし」
「わかってるわよ。けど二人とも、カッコいいじゃない」
「だな。俺もそう思った」
肩の辺りにサメを乗せた綿原さんは、スッキリした顔でモチャっと笑っていた。
まあ、最後まで湿っぽいのは違うよな。
◇◇◇
「随分と良い関係を築いていたようですね」
「ええ、ガラリエさんたちには本当にお世話になりました」
「羨ましく思います。僕もみなさんとは良好な関係を築きたいと考えていますので」
列の中央を歩くスメスタさんと先生が、とても穏便な感じで会話をしているのが聞こえてくる。
先生のすぐ横を歩く中宮さんは……、警戒態勢だな。スメスタさんはやり手で優しそうな第一印象ではあるけれど、それでも当然か。
まるでアウローニヤに飛ばされた当初みたいなノリだけど、あの時とは違って、格段に慣れてしまっているのがなあ。
『みなさん、お元気で』
『はい。ガラリエさんも、シャルフォさんたちも』
あれから結局、ヘピーニム隊まで一緒になって全員でお互いに握手をするという展開となり、ガラリエさんたちが立ち去るまでに三十分くらいの時間が掛った。
お陰でスッキリしたお別れをすることができたのだから必要な時間だったと考えよう。
スメスタさんはそのあいだに俺たちが払うべき関税と通行税を計算してくれていて、入国手続きは別れに必要だった時間より短く済んだくらいだった。
デキる人っていうのはこうなのかと思い知らされた気分になる。
ちなみに税金については一年一組のサイフから出した。
ここまで便宜を尽くしておいてもらってなんだけど、そういうところまでお世話になるのはちょっとな。というか、俺たちの荷物の中にはアウローニヤ大使館への資金まで積まれているのだけど。
「自然にしてくれていれば問題ありません。治安の悪い街ではありませんし、被り物も珍しくないですから」
自らもフードを被って文官服を隠したスメスタさんは、本当に気配りの人だと思う。
俺たちが歩いているペルメッダ侯国の国境の街、マードはアウローニヤ側で同じ役目を持つフェントラーよりも明らかに栄えていて、道路事情も良好だった。
露払いというわけではないが、先頭を歩くのはスメスタさんが連れてきたアウローニヤの兵士が三人で、こちらもフード付き。もちろんこれまでの道中のように旗を掲げたりはしていない。
俺たちもここにきてついにマントのフードを被り、半ば顔を隠している。
傍から見れば妙に護衛人数が多い隊商といった感じだろうか。
もしくは移動中の冒険者かもしれない。まだ冒険者になったわけではないが、半分は正解だな。ちょっとアガる。
「ここから一刻も進めば、ペルマ=タです。陽が落ちる前には到着できるでしょう」
口元だけを見せて爽やかに笑うスメスタさんがペルメッダ侯国の首都、もしくは侯都と呼ばれる街、ペルマ=タの名を出すことで、俺たちはついに旅の終わりを実感することになった。