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~消しゴムマニアを極めるチャンスを現在進行形でものにしている少女2~

第二十二章<日本の消しゴムコンテスト、本番開催>

 

 会話が一段落したところで、タイミング良く――否、絶対にタイミングを見計らって、会場中の照明が搔き消えた。そして、スポットライトがスポットを当てる相手を探すように、会場中をグルグルと回る。


一見、ありがちな演出だが、動体視力のみ異様に良い(初出情報)薫は気づいていた。

その光が、絶対に薫たちの座る席に直接当たることがないことに。

先程のスポットライトのタイミングといい、この演出といい…


――絶対に気を遣わせてるよなぁ。。。


まあ、久やときわからすれば、これくらいの配慮は当たり前のことなのだろう。気にしているのは、庶民の感覚がほとんど抜けていない薫だけのようだ。

特に気にすることではないならば、薫がこれ以上気にする義理はない。とりあえず、コンテストが終わった後に、このコンテストの主催者に菓子折りでも送っておけば良いだろう。

元来の真面目な性格に、消しゴムマニア魂が打ち勝った瞬間であった。それでも菓子折りを送ろうという、最低限の礼儀は忘れないところが、薫の見えない長所である。


そして、ようやくスポットする相手を発見したスポットライトが、一人の人間を照らす。

舞台のセンターに、上のU字型の部分は白、それ以下は黒というグラデーションのぐの字もないステッキをつき、堂々とした貫禄をも感じさせるその人物。その人物は、真っ白なスーツに黒い蝶ネクタイを締め、蝶ネクタイと同色の革靴と伊達メガネ。それに、それなりにフサフサの白髪に、髪と全く同じ色をした美髯を蓄えた初老の男性であった。

その姿はさながら、フライドチキン屋で有名になった元ガソリンスタンド経営者であり、不況でそれをつぶした経験のある爺さん、カーネ〇・サンダースに瓜二つであった。


――この爺ちゃん、カー〇ルさんの末裔だったりするんかな?


そんな薫の思考も知らず、〇ーネル爺ちゃんの末裔(仮)は、口元に微笑を湛えて、言葉を紡ぐ。

「皆様、本日はようこそお越しくださいました。どうぞお楽しみ下さい。長ったらしい挨拶はお気に召さないかと思いますので、いらん挨拶はとばして、早速コンテストを始めていきたいと思います。エントリーナンバー1、「ケシケシくん」!」


その瞬間、客席にいる者たちからのカ〇ネル爺ちゃんの末裔(仮)の好感度は爆上がりした。


舞台裏では、プログラムにもきっちり書いてあった自分たちの挨拶然りコンテストの詳細説明然りをただの司会による「いらん挨拶」の一言で全カットされたその他モブ大会役員数名が落ち込んでいるが…まあ気にするな。大掛かりな楽しいことの裏には、誰かの涙がつきものだ。

それに、この場にいる皆は基本的に消しゴムマニアなので、本コンテストの詳細など、コンテストの存在を知った瞬間から平均0,005秒で丸暗記しているため、問題はなし。(薫は0,003秒で。久は0,002秒で暗記した。ときわに関しては久との距離を少しでも縮めたい一心で0,005秒ピッタリで覚えた)


そんなこんなで、エントリーナンバー1、ケシケシくんの審査がスタートしたのだ――

数か月遅れました!誠に申し訳ございませんでした!!!!!(土下座)

遅れてもエタっても、完結は絶対にさせるので、その点はご安心ください。

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