表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
86/205

光りとどまる蛍

弱みが滲み出てしまう人々に

まるで蛍のようにふらふらと寄っていく

それが私という人間の今までの人生でした


良かれと思って慈しむ

その結果として相手の甘えと怠惰を生み

耐えられなくなった私に

凶器を手に入れてしまう程の人もいました


どんなに時を経ても

私は同じような人生を繰り返していたのです


その最中に出会っていたのが

あなたでした


当時のことを思い出しても

冗談を飛ばし合う二人に男女間の空気は

漂っていなかったように思います


気丈なあなたと私は対等

優しさをかける必要がありません


それなのに

私の中であなたは

ただただ特別枠でした


自分が通常好んでしまう異性ではないと

何度も心に確認したはずなのに




そんなあなたが再会後

片手におさまってしまう回数で

見せてくれた暗喩的な弱さ


そんな時

どうしたの?と

直接問うことはせず


私はいつでもここにいるよ、と

その場に光りとどまる蛍でいたいと思うのです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ