表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/205

再訪

私たちは今日も丁寧に生きている

同じことを繰り返す


半分先生の趣味のような授業を聞き

体育館で時に身の入らない練習に時間を割き

アルバイト先のロッカールームでうなだれて

絶えることなき食材選びに足を運ぶ


ああ、あの時間はもう戻らないのかな


きちんと生活している最中

脳裏に浮かぶ夢の過去島


あの過去島の限り無き尊さを

本人以外の誰が理解できるのだろう


何がそんなに良いんだと

どこがそんなに好きなんだと


でも私たちはその想いに

絡め取られるわけにはいかない


一生懸命生きてるんだよ

誰かに頼まれてるわけでもないのに


黒板から書き写したノートを閉じ

片隅に転がった最後のボールをカゴに放り

時計の長針を確認しエプロンを正して

人の手からしか生み出せない栄養を並べる


そうしていると、ふとね


目を見開いてしまう


それは過去のものか新たなものか

人によって確実に違うだろうけど


しずくみたいなものが

光落ちるんだよ


ああ、また夢の島の中にいる、私


幸せは私が決める

誰にも何も言わせない

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ