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核心という水風船

「大丈夫だよ」と笑ってくれる


欲しかったのは、その反応


「僕の住む街においでよ」


欲しかったのは、その基盤


「好きそうなカフェ見つけたよ〜」


欲しかったのは、純粋なる趣味仲間


「私たちはクズ同盟だね」


欲しかったのは、同じ種類のクズ仲間




みんなそれぞれ

私にくれるものが違う


全てのものを

一人の人がくれるわけではない


それなら

もらえるものはもらっておこう


遠慮することなく

もらっておこう


そうして

もらいにもらった私はどうする?


どんなお返しをしたらいい?


分かった


あなたの望む私に


あなたが振る舞って欲しいような私に


そんな私になってあげる


それぞれみんなに合わせて




そんな私の水風船を割ってくれるのは

誰でもないクズ同盟の女の子だ


核心という水風船を針でつついて

たまりにたまった水を放出させてくれる


あまりに重くて

私が動けなくなってしまう前にね


クズ同盟の女の子は

泣いている私を見つめてこう言うの


「それはほとんど病気だね」


もはや

もとをどうにかしようなんていう治療は

とっくの昔に諦めている


そう、私の日々は

症状をやわらげる治療の

永遠の繰り返しなの





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