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生きている大半を『忘却』に費やした

生きている大半を

『忘却』に費やした

この何でもない日々


傷つきたくない

嫌われたくない

重くなりたくない


あなたに話しかける時間は

限定的な開き窓をあけ放った瞬間だけ


木枠の窓際にはまるで季節がどれほど巡ろうと

枯れることを知らない色とりどりの花


「ねぇ」


呼びかけに穏やかに振り向くのは

何事にも動じない大人なあなた


一部しか知らないの


この限定的な開き窓から見える

あなたしか知らないの


それでもいいなんて

終わってる




生きている大半を

『忘却』に費やした

この何でもない日々


限定的な開き窓をあけ放つ瞬間まで

あなたのことを忘れたい


せめて、時間外に

窓に手をかけてしまいそうな

私を見つけないで欲しい


外側から窓に映る私の憐れな影を

どうかどうか見つけないで

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