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病める時も健やかなる時も
病める時も健やかなる時も
という、尊いフレーズがある
私たちはその先に続くような誓いを立てることは
この先確実に
ない
だけど私は
病める君も
健やかなる君も
地雷になってしまうらしい言葉も
思わず口元がほころぶらしい状況も
少しずつ見て
少しずつ知ってしまって
誓いを立てることは永遠にないのに
病める時も健やかなる時も
君がそこにいる間は
自分の力で離れることができないでいる
でも私が君にとっての理想にはなれないことが
徐々に何かに侵食されるかのように
思い知らされ始めているのも
また事実
でもそう思って下を向いていたら
「すき」とか言われて
破壊力にうちのめされる




