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人生をかけて深く知れたらと、今の時点では願うほど
一日一日と
色彩を大幅に変化させる
君との日々は
まるでありとあらゆる事象を
凝縮させたかのような
濃厚な時間の連続で
私はいつ君から飽きられるのかなんて
また同じようなことに不安がっていると
以前の恋と変わらぬ自分の感覚に
辟易したりもしている
何も君の
中性的な可愛らしい話し方や歌声だけに
惚れてしまったわけじゃなかった
迷いながらもこっそりと教えてくれた
君の感覚や考えが詰まった崇高な文章の数々
アルコール混じりの吐息と共に
ぽつりぽつりと語られる
本音に近い感情の数々
私は君を
深く知りたい




