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熱の線で縁取られる心臓
まるで心臓が
じりじりと熱の線のようなもので
縁取られるかのように
ありありとその形を感じとることが出来た
覚悟していたものの
ついに君に
適切な距離を取られたんだと思うと
恋焦がれて胸が苦しかった
こんなことばかり繰り返して
心が消費されてゆく
若さを失ってゆく
しかし詩だけが増えてゆく
君に不快な思いをさせてしまったんだろう
私の中でも賭けであったわけだ
でも抑えきれなかったから
後悔などは微塵もしていない
未来などない
未来などいらない
あるのは一瞬一瞬の煌めきだけで
それは他の人には
とてもじゃないけど創り出せない世界なんだ




