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卵型のゲームに餌を
「餌をくれなきゃ死んじゃうんです」
それは事実だった
「そういう卵型のゲームあったでしょ?」
私は、それそのものだった
「でも別に、生かしてくれなんて主張する道理はないんだけど」
私なんて女は
ただただ、溶けて消えればいい
見えないぐらいに小さくなって
それでも結局完全には消えてなくて
暇そうで優しい知人に寄生する
生きてはいけるけど
余分な元気は出ないな
天井を仰いだ
あ
追いLINEだ
「どうせ見るの数日後でしょ」と
手をつけていなかった私からの返信を待たずして
君からの立て続けのメッセージ
ふーん
餌を与えられた
まだ考え続けてもいいのかな
「あれが楽しいかな、これが楽しいかな」って
日課のように染み付いてしまった
君との話題作りを




