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チョコと男で気晴らしし、夜は眠りに逃げる日々
力が出ない
力が出ない
と、夜は早々にベッドに潜り込む
「特定の人」を
パワーの源にする危険性は
とうに分かっているのに
「相手」にはいろんな事情がある
手が空かない状況に
心の余裕の有無に
飽きという心境に
あなた無き今日も私は
シャンパン風味と謳うチョコを口に
試験の問題集に書き込みをし
あなた無き今日も私は
ベビーオイルをたっぷりつけた手で
胸にふくらみが宿るよう丁寧に肌をなで
あなた無き今日も私は
明かりを落としたベッドの中
詩にもならない詩を煌々とした画面に綴る
ここにはいないあなたのことが好きだけど
私は今日も生きてるよ
新しい男の人との出会いも
たまにあるんだよ
でもね、なんでだろう
あなたという存在が
私にとっては心底かっこよすぎて
他の人の存在が
ただの気晴らしにしかならないんだよ




