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生き方
私は自身の日々の
モチベーションを保つため
「頑張る」ごとに
神様に話しかけてもいい制度を
勝手に確立していた
あなたは私の神様だった
数時間ごとに
あなたの目が届く海の中へ
私は言葉を放り投げてゆく
音も無く沈みゆく言葉たちと
水しぶきをたて神様の手の平に
すくい上げられてゆく言葉たち
一喜一憂の感情が
途切れそうな生命力を
一日一日と繋いでいくの
私の身体は
立体的に色をくすませた人間界に
私の心は
乳白色を線で分けたような空と海へ
そうやって生きてきて
そうやって死んでくの




