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神格化
一体君の何が好きなんだろう
と雑用をこなしながら考えることがよくある
遠くからでも目に入る背丈と
王様然としていじめてくる性質と
シュールな笑いのツボが一緒なところと
あとは
不意に耳打ちしてくれる好きなものが
いちいち格好良くて
私の頭に花が咲いている発言に
絶妙な言い回しで返してくれて
引いたり押したりするエロさ加減で
私の奥底に漂うフェロモンを誘発させてくれて
あぁ、そうか
一応理由はあるんだ
じゃあ
何年何ヶ月も会えなくても
忘れられないのは仕方がないことなのかな
一生同じ人に対する
恋愛感情が薄れない現象は
この世に存在するのかな
結局は心の中で
神格化してるだけなのかな




