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シュガーコーティング

真昼間から人目も(はばか)らず

泣けてきてしまった


どうにか頼らずに生きようと

いろいろ始めてみようとするのだけど


想像以上に君が

「私の電池」だということを

度々思い知らされる


でも大丈夫

泣いたら泣いただけ

掃除でもしようかなと思えるくらいは

回復していたの


そんな風に

幾度も越えた夜のひとつであるその晩に

降り注いだ奇跡は

君からの着信


いまだによく分からない


真っ暗な部屋で

桜舞う特別純粋で繊細な

アニメ映画を流しながら

度数の低い酎ハイを喉に流し込んで

スマホを耳にあてていた


たいした話はしてなくて

ふわふわしてるから会話の()も平気で

本来の用事をそのままに

私の相手をしてくれている状況が

上手く飲み込めない


ただ言えることは


私はまたとてつもなく

シュガーコーティングをされてしまった

ということ


身体からパラパラと

剥がれ落ち始めるその日まで

甘い甘い砂糖のような記憶が

私をまた守ってくれるの

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