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118/205

織姫はすごく好き

少しだけ

時期が過ぎてしまった話題なんだけど


織姫はどうやって

彦星の気を引き続けてるんだと思う?


会うことができるのは

一年にたった一回よ


遠くに居ながら

どうやって自分の女としての「性」を

彼に伝え続けるの?


日々感じたことをしたためた文に

甘えと笑いをのせた声のやり取りに

相手が乗り気であれば画面越しの対面に


限界は感じなかったのかな


遥か遠く離れているのに

お互いその土地での生活があるのに

他にももっと

楽しいことがあるかもしれないのに


彦星が織姫を思い出す機会が

否が応でも減っていくのが自然の摂理


だから

織姫はきっと一生懸命考えて

歪んでいてもいいから

自分達だけの方法を探したんだと思う


今まで吸収してきた

美しいもの、綺麗なもの、そして魅せ方


きっと

遠くに居たからそういう発想になったの


日々彦星に届くは

たとえ近くにいなくても

相手の一瞬の煌めきを感じ取れるもの


織姫が

時には可憐に

時には艶っぽく

時には会いたいと思わせるような

そんな部分的な表情とシルエットで魅せる


今日も彼が見つめるのは

会えない時間に

歳を重ねてしまうことを恐れない

彼女の生き生きとした写真


まるで繊細な画家の手によって描かれたような

残された若さを記録するための写真

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― 新着の感想 ―
[一言] 118話 織姫はそれだけ魅力的な女性。彦星は一途に織姫だけを想う。織姫はそんな彦星の想いに心を打たれて…。 ロマンチックですね。 現実世界なら、お互い、会えない間は他の男、他の女と適当に…
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