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完結することができない
私には人生において
自身に降りかかる全てを「文章に落し込む」
という必要性があった
着飾るだけではだめ
慈しむだけではだめ
恋焦がれるだけではだめ
全ての行為だけを目的にして
完結することができない
着飾った末の物語を膨らませて物語化したい
苦労して慈しんだ時間を
嘆きと愛のあるタッチの文章で共有したい
オブラートに包まない恋の本音をノートに書き殴りたい
何も残さないまま一日を終えることができない
みんなみたいに
それぞれの楽しみを受け取り続けるだけで
満たされることができない
周りから見たら
本当の意味では何を考えているか
分からない人間なのではないだろうか
どういう形であれ
何かしら残せたらオッケィ
こんなことばかり考えている




