落ちこぼれ魔法剣士が英雄と呼ばれた話 その9
ミグロptの3人
途中から英雄になる商人 ゴトー
本物の英雄バーキュラ
冒険者組合に戻りゴトーは精霊魔法の実験をする
これがゴトーの運命を一転させることになってしまう
奇麗な青色のオーク魔石と透明なオーガ魔石をつかって、ゴトーは以前みた魔装具を作ってみる計画がある
作れるかどうかわからないが、ゴトー専用ではなく他の人にも使えるようにしたい
魔法剣自体は石に何かの魔石を組合わせて作られている
オーガ魔石はここで大量に取れるので実験だ
オーガ魔石が16個あったので火にいれて溶かして固める
出来たものはいびつな形の大きなオーガ魔石
石の剣を使ったとき青色の魔石でフェンリルを使っていたので、オーク魔石をオーガ魔石と一緒に火にかけ溶かして固める
なぜオーガ魔石が不足するかというと 精霊魔法ではオーガ魔石は各魔石を仲介する役割がある
属性魔法では魔石の接着で魔石を大きくするのに使う
まずはフェンリルを作ってみよう
いびつだが固まったのでフェンリルを入れてヒノキの棒に装着する
ゴトー「フェンリル」 ヒノキの棒に冷たくない氷がでる
軽く振ると目標の木に氷が付く、、、、成功だ
精霊魔術の解説をしておこう
これまで使われてこなかったのは、発動まで時間がかかるため固定物ぐらいしか当たらない
魔力は索敵8分、発射5分といったところだ
敵が出現して13分じっと待ってくれる必要がある
精霊魔法は神霊魔術を含む
通常の神霊魔術は回復魔術師が使える魔法で回復はアークエンジェルの精霊、毒はアークへモビットという精霊、マヒはアークスネークという精霊、シビレはいない 呪いはアークジンの精霊
精霊魔法は神霊魔術に加え、火はイフリート 水はウンディーネ 風はシルフィード 氷はフェンリル 土はいない その代わり悪魔族対策のエクスカリバーがいる
魔力消費が激しく通常の火魔法と比較すると約4発分使う
そのくせ伊六はほとんど変わらない
神霊魔術を除くと精霊魔法はほとんど使われていない
ただ例外は魔力補充は精霊を使わず自分の魔力を渡すだけなので精霊魔法の習得で最初に習う
精霊魔術=この魔力を渡す回復魔術師専用で使われている
回復魔術師が住民の魔力を使い治療するので治療を受けたものなら誰でもやり方は知っている
精霊魔法と属性魔法との違いは威力と効果範囲だ
精霊魔術は威力はそこそこ高いが、範囲が単体攻撃に近く狭い、魔法防御には使えない
属性魔法は威力そこそこだが広範囲で魔力消費が少ないし、なにより魔法防御が優秀だ
属性魔法の魔石が通常の大きさなら魔法の有効射程距離は10mもなくほぼ近接戦になる
精霊魔法は魔石が通常の大きさなら対象物に触れないと発動しない
これでは攻撃魔術師と回復魔術師の命がいくらあっても足らない
攻撃魔術師が求めるのは大きい魔石を作り距離を伸ばすことだ、大きさの分距離だけなら伸びるので定期的に需要がある
実用距離30mまで伸びるのは大体20年といわれている
先人たちが引退をしたときに譲り受け30m以上の距離で討伐ptに回ってくるのでこれまでは問題はない
精霊魔法はそもそも対象物に触れないと使えない
ある理論を使ってゴトーが魔装備能力でフェンリルを遠隔攻撃可能にした
そのある理論は、、多分皆寝ると思うので書かないでおこう
2つの三角関数の連立方程式と微分積分の理論で動く
な?書かない方がいいだろ
さて問題は新規のptの分だ
人口が増えその分ptが増え魔石を新規に作る必要がある
新規のptはタレントとスキルに恵まれて16才で集め始めても使えるのには35才は過ぎる
資金も使うし年齢も重ねてしまう
エフカさんは3代続けて攻撃魔術師で爺さんの代から魔石を大きくしたので、早くに大魔術師になれた
ゴトーが作ろうとしたのはゴトーは魔法のスキルが高いため威力が強く距離も遠くまで届く
その有利な条件で制作すれば魔法が高威力で使えるかの試験で作ってみた
装備作成50%で作ると今のゴトーの作ったフェンリルは全ての魔法が200%強化されたものができたのだ
ゴトーはこの調子で製作していけば使われていない精霊魔法の使い勝手がよくなるのではないかと思っている、、、ユニークスキル様様だ
エフカさん「俺も発動できるか?」
ゴトー「出来ますよ」
エフカ「フェンリル」 同じように氷ができる
軽く振ると別の木に命中した
ピロリさん「俺もできるよな」 当然できる
ミグロさんに「多分出来ますよ」といって渡す
ミグロさんは魔法が一切使えない パッシブスキルで全滅だ
ミグロ「フェンリル」氷ができたことに感動している
恐る恐る振ると 手前の木に氷が付着する
ゴトー「もう少し 狙って力強く振りぬいてくださいよ」
ミグロは「フェンリル」と唱えいつもの素早く力強い剣で攻撃する
木に一面の氷斬撃で1/3は無くなった
全体攻撃もできる、思った通りだ
ミグロ「おれにも魔法が使える日が来るとは」といってそれきり黙った
フェンリルの作成報告を西南の冒険者組合に提出する
大騒ぎになるだろう
タイトルは”魔石をゴトーが作って精霊魔法を使うと誰でも魔法剣が使える報告”だ
センスのかけらもないネーミングだ
”採集と生産系の人でも関係なくフェンリル使えます”が副題
報告出すと 西から 次に中央から 最後は首都から連絡が来る
首都から来たのは弥生の末、無料期間ぎりぎりの時だ
その間はずっと有料で販売する連射弓3本発射の開発と販売、高速コックの機構の試験と既存連続弓の補修、、たまに討伐をしていた
エルデバランからの通信はエルデバランに来てくれといわれたが開拓地なので仕事が沢山ありいけませんと断る
では出向くので中央まで来てくれ それならこちらに来られませんか?仕事放棄は嫌です
開拓地の視察ですから、行くなといわれないでしょう
といってみると
余りにも影響が大きすぎて当面広報できない
俺が動くとそんな訳にはいかない 通話先は バラン=英雄のバーキュラ様だ
この報告書だと”誰でも魔法剣がつかえるんだろ”
そんなもの強盗団にわたってみろ、国が荒れる
他国に渡れば国が壊れるわ
今のとこと秘中の秘だ ゴトー君
もうすでに冒険者組合には報告してるんだけどねえ
広報するなとはいったい???
読者の方には申し訳ないがここから2年時間が飛ぶ
ゴトーの”誰でも使える”を”王家の許諾者以外”に変更するのに2年の月日とその試験のため魔石を首都の魔石製造に集中させた
どの様にすると変更できるかは書けない
出回る武器、防具はいづれも王宮お抱えのゴトーなどは比較にならない強度を持つ
伝説の武具級のものだ
それをバッツが精霊魔法の加護を受けれるようにした
くどいようだが書きたいがが書けない
書けるところは追々書いていく
ゴトー 19歳の師走
アルボレナから王都エルデバランの研究を一時離れる
ゴトーはこの2年間の功績とこれまでの育成方法を変え、攻撃魔術師と賢者を併せ持つ魔導士創設と、索敵と精霊魔術で索敵賢者を創設した
複合職にしたほうが有能なものの目標になると思えた
魔法では広範囲防御精霊ゴーレムを作り出した
精霊魔法の土はなかったがゴトーオリジナルの精霊を作り出した
ゴトーの”ある理論”の研究部門も作った
王直々に”魔導士の他新たな精霊を作るとはこのエルデバランにとって比肩無き功績”
”バランを名乗れ”
バランとなって西の南に帰ってきた
ちなみにバランは王直轄の領地の代表者の名称、、まあトップですけどね 3人いるうちの1人になった
英雄に祭り上げられて正直不機嫌だ
ゴトー
「ゴトー帰りました 通信魔石のお届けに参りました」
ピロリ
「バ、、バ、、バラン様でいいかでございりりりますか?」
ゴトー
「チートスキルで魔導士になってチートで索敵、精霊魔法組み合わせた職を修めました 伝説の勇者の勇者抜き村人Aのゴトーですよ」
「ピロリさん 緊張しないでよ」
エフカさんが来る
「気軽にゴトーと呼べなくなったな」
ゴトー
「村人Aのゴトーですよ Hランクおめでとうございます」
「ゴトーはランクVですよ バランですから」
エフカ
「初めてみたわVとか」
ゴトー
「上には上がいます Zランクのバーキュラさまですよ もう一人の問題児もゼータバランですが、、、バーキュラ様こそ本当のバランですよ」先ほど書いた通信相手だ
「1000人を軽く一ひねり 伝説は本当でした」
ミグロさんがやってくる
「これはバランのゴトー様お久しぶりです」
ゴトー「お久しぶりです ミグロさん」
「余りかしこまらないでください ミグロパーティーでは一番下っ端です」
ミグロ
「そんなわけにいきませんよ その黒い剣は?」
ゴトー
「ラグナログ 終焉の剣です わたし専用のクジラの髭でできた剣です」
ゴトー
「さてお母さんに会ってきます 働き過ぎではないですよね」
ミグロ「ああ きっちり6時間までだ」
ゴトー
「それでは」
西の南の様子を見に来て通信結晶を届けに来た
目的はその通りだがレモニウムの侵攻の警戒だ
東の南の兵が減って 南の冒険者組合からも減った
ゴトーは領土奪還の気配では?といって一度戻ってきた
今は書けるが杞憂に終わった
当時は侵攻してきたら先行部隊を潰すつもりで来ていた
母のスペイドに帰還のご挨拶だ
ゴトー
「母さん ただいま戻りました、これはエルデバランのお土産です」
女性用の服を5着ほど渡す
母スペイド
「偉くなっても常に初心を忘れてはいけません、偉くなっても常に相手を立てるように発言は考えなさい いいですねゴトー」
ゴトー
「母の働き過ぎは随分治ったようで安心しましたよ」
久しぶりの硬いベットだ
体がなまっているかもな
翌日
地域外の探索に出る
馬車は王から専用に支給されたものだ
自分で運転したいのと馬車で寝れるように3階建てに変更してある
ミグロさんたちと一緒に行く
この3階建て馬車はいい
1階が荷物置き場、2階は座って過ごす部屋と着替えの部屋、3階は寝る空間
貨物の2階で寝るだけだったが部屋を追加した
運転は2名でも対応でき、雨と日除けがある
1日目の終わりに中を見せて「装飾以外全部これに変更しますよ」
今までのように走って寝るだけだと旅という感じがしないし、雨に濡れた時乾かせる空間がないので追加してもらった
6日目以降の探索は今でも不許可 それの下見に来ている
魔物も少ないし順調に以前の6日目までつく
とはいってもオーガは4体ほど倒している
バランらしくボッチで4体フェンリルで一刀のものに斬って魔石回収をしておいた
問題の6日目 サイクロプスがいた エクスカリバーの出番だ
属性魔法では苦労するサイクロプス 確認された個体はほぼ対悪魔用の装備と武器で行かないといけない
属性魔法は半分以下まで威力が下がる
その中でエクスカリバーだけはダメージが等倍だ
ゴトー
「エクスカリバー」そして力まかせに振りぬく
一瞬で倒れるサイクロプスだが、この難敵は再生能力を持っている
15m離れていても見てわかる切った後からその傷がふさがる
斬ってでた血も、ものの3秒で止まる 20-30秒後には立ち上がろうとしている
やはり強敵だ
ラグラログの能力を使う
別名”終焉の剣”事象をすべて終わらせる
その力にエクスカリバーを使う
ゴトー「エクスカリバー」
呼び出したエクスカリバーをラグラログに吸収させる
「霊剣吸収、、、、」ラグラログに吸収させるまで 10秒
黒い刀身が白色に輝く
ゴトーが力を入れ振りぬく
見た目には効果もないが刀身が黒に戻るころ右袈裟の一刀を浴びて倒れる
その間約4-6分 討伐完了だ
ただじっと待ち暴れることもできず、再生能力が無くなるまで溜めた精霊魔法を”繰り返し”行使させる
魔力消費も多く連発できないが”狙って”行使すれば確実にその相手を必ず終焉に導く
終焉の剣 ラグラログ
なまじ再生能力が高いと声も出せずひたすら再生能力を上回る攻撃にさらさて苦痛だろう
再生能力の高い懸案のサイクロプスでも効果があった
試験はうまくいったようだ
ただ魔力消費が多くもう空っぽだ
このあたりは改善が必要だ
サイクロプスからは貴重なエクスカバー用の光り輝く魔石が取れる
エクスカリバーの強化に使う
約4時間で魔力が元に戻るがそれまでじっと待機しかなくなるのも欠点だ
魔石を集めれば集めるほど距離が増えることは他の魔物で確認済みだ
剣技と属性魔法のいわゆる魔法剣は離れた位置に範囲魔法が使える良さがあり魔法消費も高くない
しかし勇者の剣技と攻撃魔術師の力を持たないものには実用上使えない
何より威力は攻撃魔術師の力で距離を伸ばすのは魔石の力だ、勇者なので前線で交代で戦う能力もいる
その魔石は精霊魔術で製作して距離を伸ばすため、結局魔石を賢者に作ってもらう必要があり資金と年数もかかる
バッドステータス攻撃は精霊魔術はできるが魔法剣はできないと制限は非常に多い
精霊魔術は賢者しかすべて使えない
最大の欠点は現地で使える人が非常に少ない
回復魔術師は住民の治療も必要で回復魔術師を地域から派遣してもらう必要がある
魔法アイテム制作にも必要なのでピロリさんのように回復だけしか使えない人がptに入ることが多い
呪いを受ければ冒険者組合で販売している治療薬で治療する
それに加えて精霊魔法は魔力消費が激しく、ptの魔力回復、体力回復、毒の治療が一切できなくなる
全体化もできず賢者が賢者のスキルとタレントを使わず他のメンバーの事はなにもしなければ精霊魔術は現地で使える
実際には回復の使えない回復魔術師になり使えないのと同じだ
魔法剣士は精霊魔術が使えるが勇者と賢者の力が必要で威力は賢者の力、距離は魔石で攻撃魔術師の力はほとんど必要ないのが魔法剣との違い
最大の欠点は魔装具装備のタレントか各種スキルが個別に鍛える必要がある
精霊魔術の特徴のバッドステータス攻撃はできるが魔力消費は激しい
そもそも貴重な魔法剣士は兵士には居ても冒険者は少ない
「さて精霊魔法使いといっても精霊魔法の魔力のタレントが200%以上の賢者が必要なんですよね」
今のところ エルデバランで5人ほど
ミグロ
「」
エフカ
「」
ドルマ
「」
ピロリ
「。。。。。。。。。。」
魔力が回復していないのでスリーセブンで食事をしながら魔力回復だ
運悪く2匹目のサイクロプスが出たので最初から霊剣吸収で倒した
また魔力の溜め直しだ