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《02-2》

まだ説明回です(@@;)

何故か白トラにも……

††


 で


 話し変わるけど、僕は裸だったんだ。


 いくら自然の中で他に人間と会わないとはいっても、いつもブラブラさせてるのはあまりよろしくない。メトゥ・シやビャクは気にもしなかったみたいだけど、僕が気になる。


 山の中だし裸族で暮らすのもいいけど、せめてブラブラはどうにかしたい。


 ってことで、メトゥ・シに相談したら着る物をもらった。


 最初メトゥ・シは衣服も作れるのか、さすが精霊だな~、なんて関心したんだけど、違ってた。


 ビャクが異空間収納という魔法で出してくれた。


 ビャクは白トラだけど魔法が使えるんだ。亜空間の部屋を作って、其処に物を入れておける"異空間収納"という魔法を使える。他にも炎をだしたり水をだしたりと、結構な魔法が使える優秀な白トラなんだ。


 ちなみに普通の動物は魔法を使えないけど、"魔晶石"に侵食され過ぎてモンスターになると、魔法が使えるようになる。


 つまりビャクは白トラのモンスター種ってことだ。


 でも十数年前にメトゥ・シと会って、主従の契約を躱してからは凶暴化しないらしい。だからなのか目が赤くない。


 モンスター種となった突然変異体は、一様に瞳や目全体が赤くなるのにビャクの眼は綺麗な琥珀色なんだ。


 これって精霊との契約とかいうらしいけど、要はビャクはメトゥ・シの下僕であり、メトゥ・シはビャクの主人であると同時に、保護者になるらしい。


 ビャクが僕に親切にしてくれてるのも、メトゥ・シが僕を気に留めてるから、ビャクもまた僕を世話しているということだ。


 じゃあその前に僕が出会ってたら、赤い目をしたビャクに食い殺されてたってことか、あはは……こえぇ


 それはそうと何でビャクが衣服を持ってるのさ。


「トラには必要無いだろ」


 と訝しげ見つめたら、これらの衣服はどうやら"冒険者"という"ヒト族"が落としていった"防具"だそうだ。


 落として云った?防具を?


 とりあえず収納から防具を出してくれたので、僕はそれを身につけた。


 大きさとかまちまちだったんだけど、なんかこれって魔道具とかいうらしく、サイズは装着者に合わせて自動で伸縮するそうだ。便利ですね。さすが未来の衣服です。


 でもさ、衣服とか防具なんだけど~、これって……


 落とすものなの?


 そんな疑問を許さず、ぐいぐい薦めるビャクに押されて着てみる事にした。


 まずはパンツ。


 淡いピンク色でどう見ても女性ものっぽい。フィット感は素晴らしくいいんだけど、前がもっこり。

 

「ビャク、これって……」「ガウウ」「はいはい」


 次にチビシャツみたいな、半袖で胸のあたり迄覆う黒い布製のシャツ。でもへそ出し、ですか?なんか……ヤラシイ。

 

 ビャク、お前、なんか勘違いしてないか?いいか、僕の股間をよくみろぉ、僕は男だぞ!


「ガウッ」


 はいはい、わかったわかった、わかったから吠えるな。


 次にショートパンツみたいな革製の腰衣。


 上着は肩から胸までを覆う、やっぱ革製でこれもへそ出しですね。胸のあたりちょっと開いてて、意識的に見える部分多いし、おっぱい大きい女性が着たら似合いそう。やっぱ女性用でしょ?絶対わざとでしょ、僕は男だって──ガウッ


 はいはいはいはい。


 最後に手甲から肘近くまでのガントレットに、がっちりした作りの膝まで覆うブーツ。


 防具はそれなりに使い込んでて、ちょっと草臥れてるけど、皮がかなり分厚くてしっかりしてる。いかにも冒険者の防具って感じだ。

 

 それにヘソ出し防具って、いやん、ちょっとセクシーっ!


 って何云わせんだ!


 女性の服を着るのは今に始まったことじゃ無し、慣れてるし嫌いじゃないけどね。まさか白トラにまで薦められるとか、僕ってなんなの?


 なんかビャクがにこにこ笑っているというか、機嫌が良さそうだ。なんだ異世界に来てまで女装させられるんだろう……




 この防具、着てみて解るんだけど、防具の周囲を魔力が覆っている。メトゥ・シに寄ると攻撃力アップ、防御力アップとそれに再生力アップとかの加護が掛かっているそうだ。


 おお、魔法の防具だ!


 その魔法を駆動する源になるのは、肌着や防具のアチラコチラに取り付けられている、小さな蒼い宝石みたいな石。これが魔晶石というものらしい。


 これらは装着することで装着者の魔力とリンクして、魔法が発動されて装着者を保護するそうだ。


 僕は魔力なんて持ってないぞ、と言いたかったけど、すでに僕も魔素に侵されているらしい。いつのまにっ!


 ネクス曰く


《ここの大気には魔素が含まれています。呼吸をすることで、生物は自然に魔素を取り込みます。》


 だそうだ。

 

 つまりこのまま呼吸していると、僕の身体にも魔晶石が構築される事になるそうだ。


《体内のナノマシンを操作し、制御しております。魔素は未知の物質です。人体への影響も未知数であるため、制御調整してマスターに影響が及ばないようにしています。》


 とネクスが言ってた。

 

 頼もしいよネクス。お前はなんでもできるのね。


 魔素の心配がなくなったところで、この便利な防具何だけど、もとの色は多分茶色なんだろう、でもね所々黒い点々とかがこびり着いてるのって、なんだろう。模様じゃ無さそうなんだけど……


「身体はモンスターや、また動物や虫が食べ尽くすが、防具や武器は喰わないからな。私がビャクに見かけたら拾っておけといってある。」


 ああ、なるほど。ビャクがゴミ拾いしてたものを、溜めこんでたのか。


 それを僕が着れば、リサイクルになるね!


 じゃな~~~い。


 とりあえず慌てて小川にいって、洗い落としたけど、少し染みになってる……怖い。


 ついでに剣も貰った。剣というよりも、長さ30センチ位のサバイバルナイフの大型みたいな奴だ。これも冒険者が落としていったらしい。うん、柄の部分が少し汚れてるね。これって血……ううん、なんでもない。ちょっと洗ってくる。


 洗い終わった後、手を合わせて空に向かって黙祷はしといたよ。


††

Androidでコピペは辛い( ̄。 ̄;)

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