第40話 幸せな未来
晴天なのに雪が舞う不思議な日に、純白のウェディングドレスとテールコートの美男美女が結婚式を挙げた。
高級ドレス店チャーチル・ジョンソン・オートクチュールの見習いクチュリエールの作品は斬新で、すぐ話題に。
ウェディングドレスはAラインかプリンセスラインしかなかったが、ソフィアのドレスはスカートの後ろ裾を長くし床に引きずったロングトレーン。
バージンロードをゆっくり歩く姿が美しいとあっという間に定番となった。
今までタキシードかモーニングしかなかった新郎の衣装は、上着の前がウエストラインまで、後ろは膝のあたりまで長く裾が二つに分かれているテールコート。
足が長く見えるとすぐに人気になった。
「俺の仕事がなくなりそうだ。見習いに仕事を奪われる」
「マティさんにまだまだ教わりたいことがたくさんあります!」
「ソフィー、家に仕事を持ち帰るのはダメですよ」
家の中だけはクチュリエールではなく妻でいてくださいとルーカスは懇願した。
女性目線で美しいドレスを作るクチュリエールのソフィアと、男性目線で美しいドレスを作るクチュリエのマティ。
どちらのドレスも斬新で常に流行の最先端を走っていった。
チャーチル・ジョンソン・オートクチュールの三代目店長にはソフィアが、四代目はルーカスとソフィアの子供が就任。
ドレス店は王室御用達の老舗ドレス店としてますます発展していった。
『私もドレスを作りたい』
六歳の頃に持った夢。
その夢はみんなのおかげで叶いました。
優しい旦那様、可愛い息子達と娘、そして最高の仕事。
六歳の時にドレスを作ってくれた祖母と母に感謝を。
働きに行かせてくれた父に感謝を。
一から丁寧に教えてくれた店長マティとドレス店のみんなに感謝を。
そして暖かく見守ってくれるルーカスに感謝を。
みんなに感謝の気持ちと恩返しの気持ちを込めて、今日も最高のドレスを作ります。
(完)
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本作品はこれで完結です。
最後までソフィアの応援、ありがとうございました。




