プロローグ
はい、こういう主人公の小説すごく書いてみたかったので書いてみました。相変わらずの語彙力ですがご了承を…。
暗い部屋の中で、パソコンの光が一つ目立っていた。
それに向かっているのは、17歳の青年、佐々木卓郎。天音高等学院2年生だ。
窓はカーテンで閉められており、外部からの情報を遮断していたが、きっと今は昼頃だろう。遮断しているとはいえ、カーテンから漏れた淡い光が、今の時刻をなんとなく教えてくれたんだ。
平日だが、学校には行かない。だって、学校なんかよりも楽しい事が今目の前にあるのだからね!
それに比べて、学校というのは地獄みたいな場所だ。だって、無理矢理人とコミュニケーションをとらされるし、授業は退屈だし…。てか、あんなところに行かなくてもでテストの点もとれるんだし。
ほら、これならもう行かなくてもいいじゃないか。…最低限の登校日数さえ揃えばそれでいいんだ。
(さてと…7ちゃんねるでも覗いてみるか)
毎日見ているこの7ちゃんねるには、現実のニュースや、ゲームやアニメについて語っているスレなどがある。もちろん僕は後者の方だ。
現実なんて知らない、2次元こそ全てっ!ヲタクで何が悪いーッ!!!!
7ちゃんねるを開いた時、最初に目に飛び込んできたのは三次元、つまり現実で起きた事件だった。
(三次元の事件なんて知らないよ)
そんなことを思いつつも、少しだけ気になっていた。
(………)
結局、内容を見てみることにした。
そこには、
『俺、未来予知できるけど、なんか質問ある?』
と書かれていた。そしてそれに対する質問が、
『じゃあ質問するお もうすぐ起きる事件ってある?』
ここまで見るとただのネタスレのような感じがした。すると、2のコメントに、スレ主が返信していることに気づいた。文章と画像の2つが貼られ、そこに書いてあるのは、
『明日、2023/10/09に、渋谷を騒然とさせる事件が起きるよん』
文面だけ見れば、ただふざけているようにしか見えない、だが、その下に貼られている画像を見れば、それがただふざけているのか本気なのかを知ることができたのだ。
(………ッ!)
殺人事件が起きていた。
いや、正確には、起こるはずの事件で殺害された被害者の写真が貼られていた。
(ななな…なんだよ…これ…はは、し、CG上手いなぁ、いやこれ、CGじゃなくて絵…なのかな?ははは)
信じられない。こんな死に方をするなんて。
路地裏らしき所で、被害者の男は下顎から上を吹き飛ばさていて、そこら中に血と脳汁が飛び散っていた。
(どどど…どうやってこの写真撮ってるんだよ、念写?それとも実際に未来に行って撮ってきたの??)
その疑問は、他のヤツによる質問で解消されていた。
『>>1 どーやってそれ撮ってんの?』
『>>3 実はもう一つ能力持ってんのよね 俺念写できるの だから念写使ったってわけ』
(念写…念写って…そんな非現実的な事できんのかよ…)
クソ、と卓郎は口に出した。
嫌なものを見てしまった。こんな時はアニメを見るに限る。
(さ…さて、今週のブルックバレット見てなかったな。今回で最終話かあ…楽しみが一つ減っちゃったな…ブルックバレットの原作でも買って先の話でも見てみよっかな〜)
そう思いながら卓郎は、ゆっくりとアニメを見る準備を始めた。