表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
地の妖精ノームの大冒険  作者: 風 ふわり
白鼠ネズちゃんの願い編
88/97

その頃の妖精さん達

 みゅー達が運ばれたところは、サンルームのようにポカポカと日が当たる花や木や草がきれいに手入れされている場所だった。


 「ふみゃあ、お屋敷のお庭みちゃい」


 「暖かいですね、みゅーさん」


 「宮殿には、こんな場所があるのか」


 騎士は、真面目にみゅー達を送り届けた。


 テーブルの真ん中には、水晶のお皿があり、その中には、飴色の蜜が注がれていた。


 「みゅみゅっ! 蜂蜜ぢゃ」


 「ちゅー」


 その周りにいるオレンジやピンクの点滅は、花の妖精達だ。


 みゅー達は、クッションからピョインと飛び降り、蜂蜜に顔をつけた。


 「ふみょみょ、あま~い」


 ネズは、手につけて口に入れて舐めた。


 「美味しいでちゅー」


 興奮すると、ちゅーと言ってしまう可愛いネズちゃん。




 ノーサスはと言うと、観葉植物に寄りかかっているノーミードを見つけて話しかけていた。


 「君、ノームの里で見ない顔だ、何処から来た?」


 「ノームの里になんて行かないもの。だって、ムウは、ずっと妖精と暮らしていたんだから」


 「そう。じゃあムウと一緒にいた妖精も捕まったのか?」


 「ううん、オルルは逃げたと思う。だって、速いもの」


 「どうして捕まったのかわかるか?」


 「ううん、ずっと泣いてたから知らないわ」


 「そうか、今度は捕まらないように気をつけるといい」


 「うん、人を見たらすぐに逃げるわ」


 「それがいい」


 情報を得られなかったノーサスは、みゅー達のテーブルに戻った。


 すると、蜜まみれの妖精が翔べなくなっているのと遭遇する。


 「蜜が、蜜が、とれなーい!」


 「好物なんだから、舐めたらいいだろう?」


 「あ、そかそかって! 羽まで届かなーい!」


 「プッ」


 『妖精って、賢いのか阿保なのかわからないな』


 ノーサスはそう思って笑った。


 みゅー達は、すぐに満腹になってしまって、妖精達が蜂蜜まみれになるのを観覧中。


 「みゅーさん、羽まで濡らしてしまって、妖精さんはどうやって翔ぶのでしょう?」


 「みゅみゅっ。ふみゅみゅっ、しょうゆう時は、じっくり観察しゅりぇばいいっちぇ、リョリエンしゃんが言っちぇちゃよ」


 「そうですか、では見ている事にしますね」







 「ネジュちゃん、見ちぇいりゅちょ蜂蜜舐めちゃくなりゅね」


 「キキッ、本当ですね」


 と、まあこちらもエンドレスで蜂蜜漬け。


 結局、みゅーがドームを出して、みんなで水浴びしてさっぱりさせた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ