表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
地の妖精ノームの大冒険  作者: 風 ふわり
みゅーちゃん編
51/97

決着 2

 「貴方がフォックスさんなら、良心はいたまないよ」


 「そうですか。だが、私はあなたを許さない」


 「どうしてですか?」


 「フォックス商会の商売人が、何十人と路頭に迷いましたよ」


 「それは……」


 『優しいアサトが、責任を感じてしまっている!』


 シュンとしてしまったアサトを支えていた腕に、力を込めるフィン。


 「自分が利用した親子の親を、平然と見殺しにして、更に、利用価値がないと自分で判断して放置していた子供を、アサトが救済して、能力を引き出してあげたのです。誰が聞いても、偽物紳士のお前が、無慈悲で無能だとわかるだろう」


 「フィン」


 アサトは、頼りになる旦那の胸に顔を埋めた。


 「フンッ」


 そこに、やっと、フィンの部下達が到着して、二人は連行されて行った。


 こんな時だが、素直に甘えてくれるアサトに、フィンはドキドキしていたのだ。


 可愛いアサトと離れたくなくて、フィンは、送ってくると部下に伝えたのだった。






 結局、みゅーの行方は掴めなかった。


 この事件の後始末に追われる二人。


 アサトは、フォックス商会の建て直しとして、勉強したい若者や、資金を必要とする方達の為に創った団体で、働いてもらうのはどうかと提案したのだ。


 勿論、フィンのお父様の優秀な執事に相談してからだが、資金提供はアサトがしているので、問題ない。(元は、アサトが作ったショップとカフェの売り上げ金の一割)


 それを、フィンがフォックスに伝えた事から、みゅーの行方にかかわる解決の糸口が見えてきたのだ。


 「部下が矢を射た時に、燃えるような羽をした魔物を見たと言っていた」


 そう、フォックスが伝えてきたのだ。


 これを聞いたアサトは、ガルーダに違いないとすぐにピンときた。


 「デルタ君の話しだと、みゅーちゃんを守ってくれていたみたいだからね」


 「では、ルビと探しに行ってきます」


 フィンは、そう言ってくれたが、アサトは、竜の白銀王(プラチナキング)と行ってくるからと返したのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ