表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
地の妖精ノームの大冒険  作者: 風 ふわり
みゅーちゃん編
37/97

利用

 「やはり、妖精の国を目指すのか」


 「うみゅ。色々知りちゃいけど、試練を乗り越えないちょ落ち着かないの」


 


 「そうだな。先日みたいに、人族に襲われるかもしれないからな」


 「みゅみゅっ。ぢぇも、みゅーを捕まえちぇ(て)ぢょうしゅりゅ(どうする)のかな?」


 「女神と竜への信仰の厚い国だぞ? しかも、こちらでは、小人達が頻繁に出没している。言うなれば、妖精も普通に暮らしているんだぞ。それで、襲うとすれば、明確な理由があるんだろう」


 「ヂェリュが、旅に戻しちぇくりぇちゃ(てくれた)から、教会の人か冒険者の人が用事がありゅのかな?」


 「全く、今まで良く無事だったな。世間知らずもいいところだ!」


 「みゅみゅっ」


 「いいか、中には、お前を利用しようとする悪い奴だっているんだぞ?」


 「利用……? ふみゅふみゅ」


 その言葉を聞いて、ふと、お前を利用すると言われた事を思い出した。


 「ガリューヂャ様は、悪い魔物なの?」


 「ガルーダ……? ガルーダだって!」


 ノーサスの驚きように、ビックリだ。


 「ぢぇも、いつも助けちぇくりぇちゃ(てくれた)し、みゅーは、ガリューヂャ様に感謝しちぇりゅ(てる)」


 「燃えるような羽をした、暴虐な魔物だぞ?」


 「うみゅ。夕焼け色した格好いい鳥しゃんぢゃよ?」


 ニコニコ話すみゅーを見て、まさか有り得ないと驚愕する。


 それから、ノーサスの質問責めにあいながら、みゅーは、二人で山への出口に向かった。 


 山の崖付近にある、木のウロに繋がっていた坑道。


 「みゅみゅー、お空ぁ」


 テンテン跳ねて喜んだ。


 「眩しい……お前は変わってるぞ。普通、ノームであれば、穴の中の方が居心地がいい筈だ?」


 「ふみゅ? ぢぇも、アシャトは、一日一回は、お日様の光りを浴びようね。っちぇ(て)、みゅーに教えちぇくりぇちゃ(てくれた)よ?」


 「神子(みこ)様がそんな事を? では、やはり、お前は緑の妖精にでもなるのか?」


 考え込むノーサス。


 「お天気がいい日は、外のベランヂャ(ベランダ)ぢぇお食事しゅりゅの。みゅーは、茹ぢぇ玉子シャンヂョ(サンド)が大好きなの」


 「茹で玉子……?」


 「うみゅ。白いショーシュ(ソース)がとっちぇも美味しいよ」


 「白いソース?」


 また、ノーサスの質問責めが始まる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ