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地の妖精ノームの大冒険  作者: 風 ふわり
みゅーちゃん編
35/97

ノーサスの質問責め

 もう何日、お空を見ていないかと考えるみゅー。


「チュッチュッチュウ(遅くてすみません)」


ーー以後、普通に喋りますーー


 子ネズミが、無理して歩き続けようとするので、みゅーは、 "お茶" をしようと誘う。


 不思議な事に、みゅーのカバンからは、幾つもスイーツが冷たいまま出てくる。


 「そのカバンは、どうなってるんだ?」


 ノーサスは、気になって仕方がないので、みゅーを質問責めにしていた。


 「うみゅ。こりぇは、入りぇりゅちょころが(入れるところが)沢山折れちぇりゅから、伸びちぇ一杯入りゅの」


 「冒険者達が使っている、アイテムバックと言う物か?」


 そう言って、ノーサスは、カバンの中に手を入れようとして、パチッと弾かれてしまった。


 「っ痛」


 「みゅーが入りぇちぇも、何ちょも無いのに?」


 「どんな風に出し入れするのか、試したかったのだが……」


 「ノーシャスも欲しいの?」


 「それは勿論」


 「アシャトに発注しゅりぇば、作っちぇくりぇりゅよ」


 「我々は、金貨を持たないから、頼むだけでは作ってもらえないだろう?」


 「うみゅ。お仕事ぢゃから、材料費がかかりゅっちぇ(かかるって)いちゅも言っちぇちゃ」


 「それなら、材料を持って行ったら、作ってくれるのか?」


 「みゅみゅっ。アシャトの義弟のラクーンしゃんにも頼むから、時間がかかりゅの」


 「王にお願いして、一度、神子(みこ)様を訪ねてみたい」


 「アシャトは、ちょっちぇも(とっても)優しいから、お願いしゅりぇば聞いてくりぇりゅよ」


 みゅーが、こうして、カーリング皇国で宣伝してしまい、この後、殺到する注文にアタフタするアサトであった。



 山の斜面を、ジグザグ登るように掘られた穴なので、余計に時間がかかっていた。


 その間、子ネズミは、美味しい食事をいただいて、日に日に体力をつけていった。


 ◇◆


 時折、小ワームや蟻などが、穴を勝手に繋げてしまうので、ノーサスがいなかったら、迷いに迷っていただろう。


 やっと、小人の住むところまで戻ってきたみゅー達。


 コルネラは、ノーサスとみゅーの無事を、とても喜んでくれたのだ。


 「お帰りなさい。本当に無事で良かった」


 「遅くなって、心配をかけてすまない」


 ノーサスとコルネラは、恋人のように見えた。

 挿絵(By みてみん)

 小人の親玉の娘:コルネラ

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