ノーム
竜騎士しゃんが仕事に行っちぇりゅ時は、子供達もみゅーもアシャトに構っちぇもらえりゅけぢょ(構ってもらえるけど)、帰りゅ前には、ロリエン(竜騎士の義弟)が城に戻っちぇ、子供達も部屋に行っちぇしまう。
食事の時、アシャトがみゅーに触ろうちょすりゅちょ(とすると)凄く機嫌が悪くなっちゃうの。
ルビしゃんが言うには、昔から独占欲が強かっちゃっちぇ。(かったって)
でもアシャトは、嫌がっちぇないし、ちょちぇも(とても)幸しぇしょう。
アシャトの旦那様なんぢゃっちぇ。(なんだって)
竜騎士しゃんも、アシャトしか見ちぇなくちぇ(てなくて)、他には興味がないの。
みゅーも、大人になっちゃら、そんな風に過ごしゅ相手が出来りゅのかなぁ。
ノーサスは、コリュネリャと結婚しゅりゅのかな?
「ノーシャス、コリュネリャといつ結婚しゅりゅの?」
ありぇ? 今度は、また暗い顔。なんぢぇ?
「私には、決められた相手がいる」
「みゅみゅみゅっ!」
「ノームの里の王子と、小人の親玉の娘では、種族も違うし、第一、お互い後を継がなければならない」
「好きなのに、結婚しないの?」
「まだ、幼精の君には分からない話しさ」
「もし、コリュネリャの事大好きなりゃ、アシャトに手紙を書いちぇ、相談しちぇみちぇ(してみて)」
「さっきから、アシャトって誰なんだ?」
「アシャトは、黒髪黒目の綺麗な人ぢゃよ」
「黒髪黒目? もしかして、神子様?」
「うみゅ。みゅーは、しょこぢぇ生まれちゃの」
「成る程そうか。君のその特殊な技も、そのせいなんだね」
「しょりぇは、違う……生まれちゃ時かりゃ、砂袋(眠りの粉)は持っちぇちゃから(持ってたから)」
「うーん。でも、通常、男を選ぶとノームで土の妖精になり、女を選ぶとノーミードで緑の妖精になる筈なんだ」
「みゅみゅみゅっ! じゃ、みゅーは、ノームじゃないの?」
「わからない。だから、里に寄って王から話しを聞いた方がいいと判断したんだよ」
「しょんな……」
いつもなら、アシャトが相談にのっちぇくりぇりゅけぢょ……今は、自分で考えないちょ……。
アシャト……みゅーは、モコふわ布に潜りちゃくなっちゃっちゃ。




