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地の妖精ノームの大冒険  作者: 風 ふわり
みゅーちゃん編
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みゅーとの攻防

 あまりの勢いで、みゅーに付着していた泥が飛んだ。


 「みよぉー。そんな大声ぢぇ言わなくちぇも、みゅー聞こえちぇりゅよ?」


 ハッ! 


 「クワークヮクヮー」


 笑って誤魔化された。


 「ガリューヂャ様は、ぢょうしちぇみゅーのこちょ(どうしてみゅーの事)、助けちぇくりぇりゅの?」


 「それは決まっている。利用出来るからだ」


 ハッ!


 動揺して本音を言ってしまったらしい。


 さりげなく、目を逸らしている。


 それに対して、みゅーはと言うと……。


 「みゅーは、ぢょう利用さりぇちぇりゅの?」


 ド直球。


 「そうではない。お前は、我の役に立つ事が出来るのだ。光栄に思え!」


 「みゅっ! みゅーは、役に立ちぇりゅの? 嬉しい」


 両手で、ぷくぷくほっぺを持ち上げた。


 「そうだ。わかったなら、我に尽くせよ」


 「うん。みゅー、頑張ちぇお手伝いしゅりゅね」


 誰かの役に立てる事が、今のみゅーには、とても嬉しかった。


 アサトの屋敷では、「みゅーちゃんありがとう」と、いつも頼りにされていた(本人談)から、必要にされて、素直に嬉しかったのだ。


 それだから、みゅーの大きな瞳からは、キラキラビームが出てしまい。


 ガルーダは、そのキラキラビームに歪んだ心を、ジリジリと焼かれ続け……それが辛くなり、そして……。


 「お前は、やはりアホだ!」


 そう言って、何処かに飛んで行ってしまったのだ。


 「アホじゃないの、みゅーなのー~!」


 叫んだところで、もう聞こえてはいないだろう。


 それにしても、ボッチの捻くれガルーダに、みゅーは、辛い相手ではないのだろうか?


 何しろ、みゅーちゃんは、悪い言葉を知らない、愛され妖精ですから。




 挿絵(By みてみん)


 ガルーダ【ガルーダ:空の魔物。竜に敵対心を持つ我愛の強い貪欲な魔物。グリフォンの上位種】

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