表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
91/99

モブ、向かう。

「いってらっしゃいませ」

すぴー、すぴー

「ああ、行ってくる」

今日はヴィーが野営に参加する為、見送りです。

残念ながら腕の中のミカは眠っていますが、ヴィルヘルム様は満足そうに笑って出発して行きました。


「さて、と」

「奥様、以降の予定は」

「空けてあるわね?」

「はい」

「では最終確認をしておいて、後は待つのみよ」

私は部屋に戻ってミカ達にご飯です。



「いっぱい飲んで大きくなってね」

幸せですね、もうこれ以上何も要らないと思えます。


「もういいの?お腹いっぱい?」

ぽんぽん、けふ。

「はい、ごちそうさまでした」


「奥様代わります、ウィル様とミリー様をお願いします」

「ありがとう、さ、ウィルお待たせ」

たーんと召し上がれ。

「おいし?」

ウィルは男の子だけあって吸う力が少し強いです、もう個性が出てきてます。

「♪~」

鼻歌もノリますよ

「きゃーう、きゃ、きゃ」

ミカもご機嫌、胸にはウィル、ベッドには穏やかに眠るミリー、んふふー。

ぽーんぽん、くぷっ。

「ごちそうさま、おいしかった?」


「奥様」

「はい、お願いします」


「お待ちかね、ミリー」

寝てるけど口元に合わせると飲み始めます、寝ながら!この子・・・

次第に目が開いてきて起きますが。


「むかーし、むかし、ある所におじいさんとおばあさんが居ました。

おじいさんは山へ芝刈りに・・・」

「奥様、おじい様は何故山の芝を刈りに?」

それもそうね・・・

「おじいさんは山へ山菜を採りに、おばあさんは川へ洗濯をしに行きました」

「時代ですね」

そうね、わざわざ川に行くなんて大変よ?

「おばあさんが川で洗濯をしていると、どんぶらこー、どんぶらこ」

「何ですか、ドンヴァラコって」

なんでしょうね・・・

「ちゃぷちゃぷと川上から大きな桃が流れてきました」

「まあ!」

「おばあさんは桃を採り家に持ち帰る事にしました、おじいさんが帰宅するのを待ち一緒に食べようと思います」

「大丈夫なんですか?」

多分大丈夫!

「ナイフで真ん中から切ろうとした瞬間、パカっ割れて、何と中から男の子が!」

「ええっ!?精霊ですか!?」

多分人間では無いわね。

「おぎゃあ、おぎゃあと泣き声をあげる赤ん坊に驚くおじいさんとおばあさん、これも天の思し召しと赤ちゃんを育てる事にしました」

「出自の分からない子を・・・、なんとお優しい」

確かにね!

「桃太郎はスクスクと育ち・・・」

「ももたろう、と言うのですかその子は??」

名前、変かな?世界アレンジしないと・・・

「ヴァンダムはスクスクと育ち、ある日おじいさんとおばあさんに言います、おじいさんおばあさん、僕は鬼退治に行かねばなりません」

「鬼とは?」

うーん・・・

「僕は悪魔退治に行かねばなりません、この道をずっと行った先には悪魔島と言われる島があり、そこの悪魔達が人々を苦しめて居るのです」

「ヴァンダムは神の御使いでしたのね」

神子?まあアリ、かな?


そんなこんなで子供達と侍女達に御伽噺を披露して過ごしました。

今度絵本作りましょう!



ヴィルヘルム様が野営に行ってから3日目の早朝、手紙が届きました

「あら、これ騎士様からね」

ん?何故騎士様から・・・


「こんにちは、結婚式ぶりです、突然ですが助けて下さい、ヴィルヘルム副団長の機嫌が悪いです」


「・・・」


以上!?


「サラ・・・」

「はい?」

手紙を見せると

「奥様の予想通りになりましたね」

苦笑するサラ、この予想は外れて欲しかったわ・・・

しかも今3日目よ、という事は2日目にして・・・

もう!


「サラ」

「いつでも」

「ありがとう、馬車の準備を、私は何か簡単なものを作ります」

「はい」

さてさて、やりますか!


私の予想は、ヴィルヘルム様が今長期的に屋敷を離れて我慢出来るか否かで、無理かなー、と思っていた所です。

朝起きては真っ先に子供達の元へ、支度をして、食事を済ませ子供達の元へ、執務を始め、休憩時間には子供達の元へ、昼食を摂り子供達の元へ

「・・・」

仕事の効率は下がっていません、寧ろ上がっていますので、誰も何も言えません。


ササッと簡単にサンドイッチを作り、バスケットに崩れないように詰めて、ワインも。

野営に相応しい服装に着替えて、あとはこの本を持って行きます。

「奥様、本当に私は行かなくても?」

「サラ大丈夫よ、護衛も数人居るし騎士様達の半数以上は知り合いだから、それより子供達の事をお願いね」

「はい、お気を付けて」

「うん、行ってきます」


ヴィルヘルム様の機嫌を良くするには子供達に会わせるのが1番ですが、まだ首も座らない子達です、野営どころか屋敷から出すつもりもありません、つまり私が行くしか有りませんよね。

手荷物がそれなりにあるので馬車でトコトコ向かいます、片道2時間程ですかね、朝に手紙が届き、色々準備して出発、まあお昼前には野営地に到着するでしょう。


あ、王子に会う事になりますかね?




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ