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モブ、これからとこれからも。

何日か経ち、症状は多少落ち着きはしたものの継続中で、まあ多少この状態に慣れてきました。

この間、お父様達が来ましたがみんな喜んで祝福してくれました。

お父様はまたもや泣いていました

お母様は「アンが母親になるなんて時が経つのは早いわね」

とか言ってました、私も早いと思います、いえ何時でもどんと来いですが流石に、ね。

「妹が嫁に行ったと思ったら即妊娠で、僕は結婚する前に叔父さんだね」

とお兄様は笑っていました、ごめんなさいお兄様。


ベッドから出る事も増えて来たのですが

「リリー何処へ行く」

「リリー危ない」

「リリー俺が抱き上げて行こう」


「…」


これは、あまり良い状態とは言えませんよね・・・

でも心配しているからこその行動で強くも言えません。

そんな時

「リリアン!居る!?」

バーンと登場したのはアリシアさん

「え!?アリシアさん、どうしたのですか」

「どうしたもこうしたも無いわよ、あんたね妊娠したなら私を頼りなさいよ、看護師よ私は!」

「でも、勉強とかアリシアさん大変でしょ、だから」

「うるさいわね、あんたが私の為に家庭教師に時間を使っていた事くらい私だって知っているのよ、1ヶ月そこそこしかない付き合いだけど、それを恩に着せて「助けて」くらい言いなさいよ水くさいわね、私が大変な時にリリアンが助けてくれたんだから、リリアンが大変な時くらい私に助けさせなさい、いい?この世界で今一番貴女の力になれるのは私よ!」

確かに現代医療の知識がある元看護師のアリシアさんなら頼りになりますが

「先程から騒がしい、静かに出来ないのか」

「何、貴方」

「俺はヴィルヘルム、リリアンの夫だ」

「そんなことは知っているわ、私が聞きたいのは貴方、リリアンの為に今何をしてやれるの!私は今この子の力になれるわ、大事な話をしているのだから口を挟まないで、どうせリリアンの周りをうろちょろして世話を焼いているだけでしょ?」

「ぬうっ!?」

わあ、アリシアさん凄い剣幕でヴィルヘルム様を黙らせました、凄い。

「と言っても私に余裕があまり無いのは事実よ、悔しいけど・・・、だからリリアン貴女付きの侍女貸しなさい、1週間で妊娠だけに特化して教育してやるわ、誰?」

「そこのサラだけど・・・」

「ふうん?サラさん?私はアリシア・ロック宜しくね、さあ行きましょう」

「え、ど、どこに」

「王城、私の居住区の部屋余ってるからそこに泊まりなさい、リリアン彼女借りて行くわ」

サラの手を掴み、引き摺るように連れて行く

「あ、待って、アリシアさん」

「何?」

扉の所で振り向かないアリシアさん

「ありがとう・・・」

お礼を言うと

「別に大したことじゃ無いわ、元気な赤ちゃん産みなさい」

耳を赤くして出て行きました、ツンデレ?



アリシアさんも大変な中、時間を使ってくれるので無駄には出来ませんね、一時的に私の代わりを受けて下さったロッテ先生と一度お話して引継ぎとかしておきたいのですが

・・・


「ヴィー、ラフィー義母様とロッテ先生に会いたいのだけど」

「そう、だな、母上は会いたがっているし、マイヤール夫人には一度礼をしないといけないし二人一緒の方が・・・、リリー・・・俺は役に立ってないか?」

「ヴィー、私結構不安なのよ?」

「すまない・・・」

「違う、そうじゃないの、私はねヴィーが側に居るだけで安心して居られるのよ、だから貴方の前で笑っていられるし寝られるの、本当は一人だと怖くてずっと側に居て欲しい」

それは出来ない事は分かっている

ヴィルヘルムの居ない所では不安を抱え待っている

ヴィルヘルムの前でリリアンが笑って居るからこそ、ヴィルヘルムは気付かない事

かと言って過剰に構われるのは違うと思うの、でも見える所に居て欲しいの、これこそわがままね・・・


「リリー、俺は、いや俺にどうして欲しい」

「出来るだけ側に居たいの」

「分かった、なんとかしよう」

「え、いいの?迷惑じゃない?」

「迷惑ではないさ、但し王城に行く事もあるが安定期に入るまでは馬車は禁止だ、屋敷で待っていてくれ、これだけは聞いてくれるな?」

「うん、ありがとう、ごめんね」

「なに、本当に迷惑ではないし良い事もある」

「?」

「俺もリリーの姿が見えていないと不安で堪らない、だからリリー、俺の隣に居ろ」

「うん、・・・うん!」

ホロホロと涙を流すリリアン、抱き締めて背中を撫でて落ち着かせる。

内心リリアンが泣いた事に心底驚いているヴィルヘルム

(リリーが泣くのを見たのは初めてか?

アリアの言う通りだな本当に不安なのだ、側に出来るだけ居る事にするか、だが先程の様にあまり構っても困惑させていたようだから加減が分からん!)

だが、彼女の不安を考えれば俺の悩みなど砂つぶひとつ程の小さなものでしかない、しっかりせねばな、と気合いを入れ直すヴィルヘルムであった。



その後、ヴィルヘルムの執務室にはフカフカのソファーが設置され、隣の部屋をリリアンの寝室に、執務室と寝室の間の壁を抜き、だが扉は付けない状態に改装した。

王城への出仕は理由を説明、ラファエル、エリザベートの理解を得る事が出来たので殆ど無くなった。

また、離れのひとつに王城の侍医を常に待機しておけるように手配、交代しながらも必ず1人は医師が近くに居るようにした。



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