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モブ、初めて。

パーティーも終わり、私だけ一足先に公爵邸に入って準備になります。

勿論、その、夜の・・・


この1ヶ月も散々磨かれて来ましたが、更に念入りに磨かれます、香油やらなんやら擦り込まれ

私の周りには家から私付き侍女のサラ、公爵邸では侍女長アリアさんを筆頭に数人、そして離宮で専属担当して頂いたルクレティアさん

「リリアン様には、やはりピンクの・・・」

「ダメよピンクはいやらしいわ、黒なんていいんじゃない?」

「黒も悪くないけど、公爵様の瞳の色で青は?」

激論です。


何が?


私が今夜着る夜着について・・・


「それなら御髪の色で銀でも・・・」

「この発色はちょっと・・・」

「あ、これなんてどう?」


この際何でも・・・、は良くないけど・・・

「何故、全てスケスケなの・・・」

「やだリリアン様っ」

「分かりきった事を!」

「きゃーっ」


「・・・」

ああでもない、こうでもないと、あの、あまり時間が・・・


「あ、これ・・・」

可愛い。

「え?」

「あらー」

「白、良いのでは?」

「青いリボンを合わせましょうか!」



物が決まればあっという間に身支度を整えられ、寝室に・・・

「リリアン様、こちらの小瓶を・・・」

「?、何これ」

「媚薬でございます」

「びやっ、え!」

「どうしても無理な時、または、いえ・・・」

または、何!?

「全て公爵様にお任せして大丈夫です、それでは失礼致します」




「・・・」

ベッドの上にちょこんと座って待っていると、緊張して来ますね。


ガチャと部屋に入って来る人影、勿論ヴィルヘルム様以外居ません

「リリー」

お風呂上がりでしっとりとした銀髪に、逞しい胸板がチラリと見えるガウン姿を見て顔が身体が熱くなって来るのが分かります。

「ヴィル、ヘルム様・・・」

緊張で声が掠れてしまいます

ギ、とベッドのスプリングが沈み、私が座る横にヴィルヘルム様も座ります。

反射的にピクッと動き、その様子を見たのでしょう

「リリー、怖いか?」

そっと、肩を撫でて聞いてくるヴィルヘルム様

「こ、怖くなど、っ」

言葉に反して身体がフルフルと震えていう事を聞きません

「良いんだリリー、怖くて当たり前だ

だが今夜俺は君を抱くと決めている、応えて、くれるか?」

首筋にキスが降ってきてくすぐったいです

「ん、ふふっ・・・」

決めていると言いながらも最後の選択は私に与えてくれる優しいヴィルヘルム様に応えない妻は居ないでしょう!

グッと拳を握り、覚悟を決めます

「どうか私を、貴方の妻にして下さいませ、旦那様」

抱き着いて私も首筋にキスを返します

「リリアン・・・」

青い瞳に情欲の色が灯っているのが分かります

ギシ、と二人分の重みを受けて沈み込むベッド

「ヴィルヘルム様、んっ」

シュルリと夜着の前をとめていた青いリボンが解かれ・・・





ええ、私リリアン・クロイツェル、ひとつ大人になりました。

媚薬?使いました、全部・・・

初めては何も使わずにうまく済みました

その後、まあ、そのー、ヴィルヘルム様の底無しの体力に・・・

後は察して下さいませ。


明け方、ふと目を覚ますと目の前には厚く逞しい胸

んふふー、その温もりに抱き着き堪能していると

「リリー?」

あ、起こしてしまいましたか

「ヴ、、ん、けほっ」

喉ガラガラでまともに声が出ません!

「水だな、すまない愛し過ぎて加減出来なかった」

何を言ってるんですかね!もう!、・・・もう

ヴィルヘルム様は水差しから水をグイッと口に含み

口移しで私に飲ませてくれます

「ん、あ・・・」

ゴクリと飲むも少し胸に零してしまい、ヴィルヘルム様は不埒な動きをっ

「や、、ん、ヴィー、もう・・・」

身体も怠すぎて、手も足も出ません

「リリーが水を零すからだ」

「なら、普通に、水を飲ませて下さい」

「それは駄目だ、初めての夜を迎えた妻の世話は、夫たる俺の役目だからな」

「だからって、もう、っ、」

覆い被さって来るヴィルヘルム様、だが

首元に歯型と背中の爪痕が目に入ってくる

「ヴィー、ごめんなさい・・・」

背中に手を回して、慈しむように撫でる、痛むな、治れ、と祈りながら

「リリー?」

様子の変わったリリアンに動きを止めるヴィルヘルム


「傷、付けてしまって・・・」

首の歯型をそっと撫で、ごめんなさいと許しを乞うように口づける

「リリー良いんだ、大して痛くもないし、君の方がずっと痛かった筈だ」

俺も君を傷付けた、おあいこだと優しく諭すヴィルヘルム様

「うん、うん・・・、でも、ごめんなさい」

歯型の傷を撫でながら、そこへ口づけ、更に()()()

深く考えた行動ではない、親猫が子猫の毛繕いをする、それ程に自然に動いたつもりであった。

チュ、チュ、と幾度か口づけた後に

「リリー、、・・・リリー!」

「ん、なあにヴィー」

今度はヴィルヘルムの様子が変わる

「リリー、覚えておくと良い」

「?」

「寝室でそのような行為は、ただ男を煽っているだけだ」

「え?」

熱い感触が・・・、理解した瞬間カッと熱くなる身体

「や、待って、ヴィー」

「リリー、妻として責任、取ってくれるな?」

疑問形なのに、選択肢の無い聞き方ですよねそれ!

もう、無理よ!





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