表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/99

モブ、見られる。

酷い目に遭った次の日、改めてルクレティアさんに美容マッサージをして頂きました、勿論王妃'sは居ません。

「では、今日こそよろしくお願いします」

「こちらこそ、よろしくお願いします」

先ずは手、腕、肩と、あーこそばゆいものの気持ちいいですね、心地良いです。

次は足先から徐々に上へと、

「・・・」

臀部に近付いて来ると変な気持ちになるのは私だけなんですかね?

お仕事で為さっているのは百も承知ですが、お尻を他の女性に揉まれていると言うのは中々の非日常でして、なんとも言えない居心地の悪さみたいなものありません?

そんな事を考えていると、次は背中に手が

「んっ」

ピクっとなるの仕方ないですよね!もう我慢というのは無理だと思うのです、生理的な反応と言いますか、そんな私にルクレティアさんは

「あのリリアン様、もしかしてこの様なマッサージは初めてですか?」

「あ、はい、全身をここまでというのは、そうですね」

「慣れてない方は結構敏感な方も居ます、くすぐったくてずっと笑っていらっしゃる方も居ますのでお気になさらず、慣れると思いますので、ここには女性しか居りませんし皆解っていますから、お声も気にせずに・・・」

恥ずかしがっていたら、そんなフォローを。

流石プロ経験積んでます、そうよねくすぐったがりの人だって居るものね!


そうして声をあまり我慢しなくなった事で悲劇が起きる・・・





数日後も美容マッサージを受けていました

慣れる?いいえ、まだまだゾクゾクゾワゾワしています

「気持ちいいですか?」

「はいー、とても、ん、良いですぅ」

「血流も良くなって汗も出るので美容以外にも健康に良いんですよ」

「そうなんですか、通りで身体がポカポカするような、あ、はぁ・・・」

会話しながらも手は止めません

「ええ、それにしても肩と首周辺に疲労と凝りがあるようなのですが何か為さってますか?」

「あ、多分本を書いているのでそのせいかも知れません、あっ」

次第に私もルクレティアさんも慣れて気にしなくなりましたね。

「リリアン様、こちらで凝りも解消してしまいましょうか」

と、ルクレティアさんはペンくらいの長さの棒を取り出しました。

「何ですか、それ」

「これで首周辺を解すのです、少し痛みが有りますが身体には良いので、どうですか?」

「あ、ではよろしくお願いします」

ここで安請け合いしなければ、あんな事も起きなかったのでしょうか


ルクレティアさんは徐ろに棒を押し当てると、グリグリとえぐり始めました

「んああっ、いったぁっーーーいっ」

「我慢です、すぐに終わりますから」

いや、これ本当に痛い!と痛みに耐えていたら


バン!と扉が開かれて

「リリー!」

え、顔をあげるとヴィルヘルム様が、、

ワタシ、美容マッサージ中、ハダカ・・・

「い、いやぁぁぁぁぁーっ!!むぎゅ・・・」

即座に周りの侍女さん達が私をガウンやらブランケットやらシーツやらでグルグル巻きにします。

この迅速な対応が無かったら私は恥ずか死していたでしょう、王妃様付きは的確かつ冷静で助かりました。



時は少し遡る・・・


ヴィルヘルムは数日前の王妃達による話を聞き、リリアンのフォローをと離宮に来ていた。

リリアンがエステを受けている部屋の前にて

「リリーは居るか?」

「公爵様、リリアン様は未だエステ中でございます、どうか応接間にてお持ち頂けますよう・・・」

「っん」

「・・・」

「・・・」

扉越しながらも聞こえ漏れてくるリリアンの声

「なんだ今のは」

「エステ中でございます」

「あっ」

「「・・・」」


「・・・気持ち、いい、、、」

「・・・、解す、・・・少し、痛、、、良くなる」


所々、一部の単語だけ聞こえてくる、のだが・・・


「んああっ、いったぁっーーーいっ」

「、我慢・・・、、すぐ終わ・・・、」

流石にいてもたっても居られずに部屋に押し入ろうとする

「公爵様、いけません!こちらは王太后様王妃様のみのっ」

聞く耳を持たず、部屋に飛び込む

「リリー!」

そこに居たのは汗だくでエステを受ける裸の我が婚約者と侵入者に驚く侍女達・・・

瞬時にマズいと判断し何とか言い訳を、

「い、いやぁぁぁぁぁーっ!!むぎゅ・・・」

叫びをあげたリリアンに対して、侍女達による即座の判断に感謝をするも、周囲からの絶対零度視線に囲まれて言葉を失う。

「・・・、いや、これはだな、その・・・」

「公爵様こちらは女性の園です、そこに押し入ったからには、さぞ重要な理由がお有りかと推察致しますが?」

年かさの侍女が塵を見るかのような感情の無い顔で言ってくる

「いや、その、婚約者の叫び声が聞こえて、だな」

しどろもどろに何とか言い訳を口にすると

「ヴィルヘルム様・・・」

リリアンが自分の名前を呼ぶ声、だがとても低く底冷えするかの様な声色に驚く

「リリ、」

「見ましたか?」

言葉を遮られ問われる、シンと静まり返る部屋、リリアンはシーツやらブランケットにグルグルに巻かれていて表情は確認出来ない。

「・・・」

見た、が、そう答えて良いものか、否定しようにも部屋に入った瞬間に目が合ってしまっているので否定は難しい、そもそも今否定もせずに黙り込んでいる時点で肯定していると同義、ならば

「リリアン、、さん、察しの通り見た、、が、安心して欲しい、とても美しかった・・・」

言った途端、部屋の空気の温度が急激に下がるのを感じる

侍女達の視線が冷たいものから、突き刺すような棘のある視線に変わったのも気のせいではないだろう・・・

すると、リリアンが徐ろに手を出して来た、未だに顔は見えないが。

ホッとして、その手を取る為に動こうとしたが、足下を指さされ


「?」


「そこに、なおりなさい」

更に低くなった婚約者の声を聞き悟る、そしてヴィルヘルムは諦めた

「はい」


俺が、全部悪い・・・


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ