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モブ、呆れる。

学園が再開されました、騎士団から派遣されて数名常駐される事になった様です。

衛兵は何人か居たのですが、やはり対外的に見て「騎士が居る」というだけで抑止力になりますからね、制服警官が拳銃を携帯しているようなものでしょう。

それ以外に変わった事がもうひとつ

王子とヒロインちゃんがやたらとベタベタしています、付き合いたてのカップル宜しくベタベタです。

彼らは公爵令嬢の婚約者の存在忘れてませんかね?

公爵令嬢様は目が死んでると言うよりは無関心、どうでも良い、といった感じでしょうか

かなり前から婚約関係は破綻していたのか、元々政略としてのものだからこれ幸いとしているのか・・・

あの無感情ぶりを見ていると後者でしょうね。


マリエル公爵令嬢は

「アーサー様、婚約者の居る立場でその様な振る舞いは控えた方が・・・」

と言っていますが、対してアーサー第二王子様は

「お前に指図される謂れはない、人付き合いは自分で決める」

と、聞く耳持たず。

おっと、何処かで聞いたようなセリフですね?

ヒロインちゃんに関わると同じ台詞を言わないといけなくなる呪いでも有るのでしょうか?


但し、これらのマリエル様の行動は完全にポーズなんですよね。

何故ならば、わざわざ教室でこのやり取りしてますから

個室や周りの目がない場所ではありません、逆に人の目に触れる状況でこの行動。

「私は婚約者として役目を果たしています、それを撥ね付けたのは王子ですわよ、ねえ皆様?」

と言ってるようなものです、終わりは近そうですね

まあ、再来年の王宮舞踏会が終わり(エンディング)でしょうが、実際の分岐点としては正に今、といった気がしますね。

恐らくマリエル様にとっては「次」がもう見えているのでしょう、そしてそれはお父上である公爵様も同義であると考えると、道筋は既に出来上がっていそうな気がしますね。




「ねえ、どう思いますか、アレ」

「「さよなら、また会う日まで?」」

「消えて無くなる事は無いのでは、まあ相応の事が起こるでしょうね?」

ララとルル、ライラとお話です。

「ライラはロイ様とは?」

「ふふ、順調にいってますわよ・・・」

何が!?怖いので聞きません

「こうして傍から見ると酷いですわね、私も当事者でしたがなんと醜い・・・」

「今の内に気づけて良かったじゃない、成人してからアレだと笑い話にもならないのでは」

「「怪我の功名」」

「そう、ですわね。しかし、あのアリシアさんは・・・」

懲りてません、いえ気付いてもなければ当然反省もないのでしょう。

「ライラと違って、王子と公爵令嬢が相手だと」

「「吹けば飛ぶ存在」」

「あら、病死や事故死も有り得るのでは?」

「わあ・・・」

遠い目をしてしまいますね・・・


「そう言えば皆様知っていますか?彼等を中心にしたハーレム集団、ほぼ解散したそうですわよ」

「え?何かありましたの?」

「ええ、どうやら・・・」

ライラの件を切っ掛けに他の令息達が、自分で状況の異常さに気付く者、ロイ様の様子の変化に気付いた者、家族に指摘されて気付いた者、などなど。

各々方、目を覚ましたようで第二王子アーサー様とヒロインちゃんと適切な距離をとるようになった事、と言ってもアーサー様の側近候補ではあるので接点を全くの無には出来ないが、以前の状況を考えれば至極まともに戻った、と。

「なら、問題は2人、いえ3人に絞られたのね」

「その内の」「2人が問題」「ですわね」

王子と公爵令嬢だものね、考えれば考える程に病死事故死の危機が高まりますね・・・

これは、王子ルート確定よろしく他の令息はフェードアウトですか。

ルート確定すると他のヒーロー何処行った(笑)現象、何故か接点が無くなる乙女ゲームらしさがここに。


「まあ、本人達の問題よね」

「「幸い、王太子は万全」」

「自身の身をしっかり固める事を考えた方が、よっぽど建設的ですわ」

うんうん、こう言っては何だけど

1人や2人居なくなった程度で揺らぐ国の造りはしていないし、そんな国は早晩潰えるわ。

結局は自分が出来る事を積み重ねて行く事しか出来ないのよ

「うん、頑張ろう」

よし、っと気合いを入れると

「「リリはもう頑張らなくても良いと思う」」

「そうね、リリアンは『何もしない』事を学びなさい」

「えーっ、どういう事ですかね、それは・・・」

「貴族の令嬢、夫人はそんなにお金を稼いで領地を回さなくても良いの、あまりやり過ぎると愛しい旦那様の顔を潰してしまいますわよ?」

「うっ」

それは私の本意では有りません、そこまで頭が回りませんでした・・・

「まあ、程々になさいな」

「「リリは10年寝ていても良い」」

え、それはそれでどうなんですかね・・・

「それくらいは息をつきなさい、という事よ。

リリアンは何か生き急いでいるみたいに見えるわ」

「そんなつもりは・・・」

無かった、けど、周りから見たらそう見えたって事よね

「気を付けるわ、自分では分からなかった、ありがとうララ、ルル、ライラ」

うん、意識的に怠けましょうか。

「そうなさい」

「「それがいい」」

優しい友人に感謝ね!

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