表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/99

モブ、騎士になる?

現在、私は騎士団の野営訓練にお邪魔しています。

多分、本当に邪魔になっています・・・

何故こんな事になっているかと言うと




ある日ヴィルヘルム様に聞きました

野営の事、食事は、寝所は、特に食事の事に踏み込んで聞きます。

「遠征時や野営時には新鮮な食事を摂る事は難しい、俺の立場上そういう経験は多くないが、現地調達にはなる」

現地調達となると

「狩りになりますか?」

「ああ、野営する時は可能な限り水場を近くに選ぶから、魚であったり、猪、兎、場合によっては熊、その他に野草果物、食べられる物はありとあらゆるものを、だな。

一応、保存食の塩漬けの肉もあるが」

「とても興味深いです」

「リリー、次は何を書いているんだ?」

「冒険小説です、学園の先生方にも聞いてみたのですが中々良いお話は聞けなくて」

「まあ、学園の教師も貴族だからな難しかろう」

「ええ、なのでヴィー、騎士の野営訓練に参加出来ませんか?」

「リリー?」

お前は何を言っているんだ、って顔してますわね。


「色々な事をやってみたいのです、恐らくそれは今しか出来ない」

ええ、今しか、です。

それを令嬢が経験する必要ある?と言われてしまえば、全く必要無いのですが、騎士様と野営なんてきっと良い経験になります。

今は相当薄れてしまった前世の感情でも、騎士と旅?やってみたい、と言う筈ですわ


その後、いくら君が色々やって来たと言っても、君は令嬢だぞ、俺の婚約者だぞ、と渋るヴィルヘルム様を説き伏せ

条件付きで参加する事になりました、わーい。


条件1

身に付ける物はヴィルヘルム様指定

ブーツ、パンツ、革の上着、胸当て、肘当て、革の手袋、ナイフ

ガチガチですね、重いです・・・

上にフード付き外套、外に居る間は装備を外さない事

フードも被ったままでいる事。


条件2

周りは女性騎士で固める事

遠征先で令嬢を保護、帰還途中の野営で護衛訓練も兼ねる、と言う体裁を整えました。


条件3

他の騎士に絶対近付かない、話さない。

心配、というより嫉妬です?

なにこの人、かわいい!

嬉しくて抱きついちゃいます、ギュッと。


条件4

言うことを聞かない子にはお仕置きだ。


「え、何ですかヴィー?」

その熱ーい視線、ちょっとイヤな予感が・・・

あ、ちょっ!








・・・はい。

手加減して下さいヴィー・・・

思い出すだけで顔が赤くなります。


学園のちょっとした連休があり、そこで野営がある

という訳で騎士団の野営に捩じ込んで貰いました、別に権力を望んだり、強権を振るう気はさらさらありませんが、使えるものは使います。

前世は後悔する間もなく死んだようなので、やりたい事にはどん欲に行きたいですわ。


野営訓練は本当に楽しいです

まずは、女性騎士のお姉様方が凛々しくて格好いいです。

私は身長かなり小柄ですが、お姉様は170は超えてます

スラッとしてスタイル良いですし眼福ですわ。


そして移動は騎馬です、乗馬で移動は旅っぽくてわくわくします。

と思っていたら、騎士のお姉様と二人乗りでした、一人で乗れたのに・・・、と言ったら

保護した令嬢が一人で騎馬には乗りませんから、と笑われました

そもそも御令嬢は馬に直接乗らないし、乗っても横乗りだし、横乗りは手網を他の者に任せるし、跨ったりしない、と。

そういう令嬢が此処に居るんですけど、あれ?


それらも慮られているのか、ポクポクとかなりゆっくりだったので流石に行程にまで迷惑は掛けられない!と

「あの、乗馬には慣れているのでもっと速くても大丈夫です」

「では」と、探り探り速度を上げられましたが、最終的には通常の行軍速度になりました、何だったら全力疾走でも良いですよ!

大丈夫怖くありません、ありがとうロッテ先生、と遠い目をしてしまいます・・・


野営地に着いたら出来る限りお手伝いします、私は乾いた木の枝、ハーブや野草類を採取します。

一緒に居るお姉様方は、狩猟用の罠の設置と弓矢を手にしている方達で別れていますが、罠の設置も勉強になりますね、獣の通りそうな場所、設置方法、後は純粋に数で勝負だそうです。

兎に角、数を置く事が重要で実際中々獲物が掛かるわけではないそうな、塩漬けのお肉が主となる、と。

そんなお話をしながら森の中を歩いて行くのですが、私はゼイゼイ言ってます・・・

森を歩き慣れていない事もありますが、着ている装備の重さで足が重いです。

でも、お姉様方は私より重い騎士の装備を身に付けていながらドンドン進んで行きます、凄いですわ


罠をある程度設置すると野営地に戻り、水を汲みにいく方と火を起こし食事の準備をする方で別れていきます、水は・・・もう割と力尽きているので、火と食事のお手伝いをします。

火を起こすのも手間が・・・、ああ、キャンプ用品の実用化を考えましょうか

ライターを実用化するだけでも楽になりますし、併せて固形燃料もあると便利ですよね。


野営の料理は肉と草(笑)

チーズ、干し肉、塩漬け肉、ハーブ野草、固いパン・・・

お腹が膨れてしまえばそれで構わないといったメニューですわね、味は二の次。

特に塩漬け肉はとても素敵なお味でした、2度と食べませんわ。

食の知識はあまり深くないので、改善には時間が掛かるかも知れませんね、食品添加物の知識なんて持ってないわ。

カンパンとカロリー〇イトだけでも作る事が出来ればいいのだけど、これが長持ちするのは添加物もあるけど、酸化防止に不活性化ガスか何かが入ってなかったっけ?

密閉しているから保存が効くのだし、難しいわね・・・


うーん、こうして実体験すると冒険者は大変よね。

宿を取れたら困らないけど、旅をする都合上野営は避けられないし。

特に睡眠が問題になるわ、今回は騎士団だから2人1組の2交替で見張りを置いていて最初の組に私も加えて貰って3人で焚き火を囲んでますが、1人の冒険で野営して対策もなしに寝るなんて有り得ないわよ、これ小説ではどうしましょうね・・・


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ