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伝説の子供
夜空に輝く満天の星空。
その星々の間を駆け巡る一つの宇宙星【ギプス・ヴェーバー】は
いよいよ、その生命を終えようとしていた。
敵軍、【アルフォート軍】の執拗な追撃によりギプスの動力源である動力核に亀裂が入ったのである。
操作の効かなくなった機体はただの鉄の塊となって落ちていく。
ゆっくりとしかし確実に堕ちてゆく戦艦の中に幽閉された乗組員達が最期に何を考えていたのか？
それは、誰にも分からない。
何故なら、ギプスが墜落したと見られる星の表面。
巨大なクレーターが出来たその真ん中にあったのは鉄の藻屑と化したギプス・ヴェーバー...ではなく一人の赤ん坊だったからだ。
