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DQ転生?物語 ~車椅子の救世主~  作者: イツモ ノアレ
第1章 入院編
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第1話 この文字は何?

事故にあった日から1週間が経過した。


俺はお昼の病院食を食べたあと、ベッドに横たわって目を閉じて自分のおかれた状況を考えていた。


すでにリハビリも開始しているが、膝から下はあいかわらずまったく感覚がない。

医者からはあきらめずにリハビリを続けることが最善だと言われているが、正直このまま一生車椅子生活かもと考えるとかなりブルーな気分になってくる。


ふと、目を閉じたままの真っ暗な視界の左下に、不思議な文字がぼやけて浮かんでいることに気が付いた。

そっと目を開けてみたがその不思議な文字は、そのまま表示され続けている。


事故の後遺症で視覚にも異常が出てきたのだろうか?


俺はそんな不安を感じながら何度も瞬きを繰り返してみた。


すると、ぼやけていた文字は、カメラのピントでもあうかのように徐々にクッキリと見えるようになった。


「DQ?」視界の左下あたりには、たしかに「DQ」と表示されていた。

俺は「DQ」の文字が浮かんで見えるあたりを左手でそっと触れてみた。


オレ「うぁーー!」


-----------------------------

[DQをインストールしますか? ]

[はい] [いいえ]

-----------------------------


とつぜん、俺の目の前に巨大な半透明のメッセージウインドウが表示された。


オレ「なんだこれは!?」


妹「おにーちゃん、お見舞いにきてやったぞ!ほら美味しそうな桃買ってきたよ!」


そう言って、突然お見舞いにやってきた妹のさやかが、俺の目の前に桃のたくさん入ったバスケットを差し出した。


オレ「あ、ああ、ありがとう! お見舞い来てくれるのはうれしいんだけど高校の方は大丈夫なのか?」


妹「うん、もう夏休み入ってるからね!」


俺が桃を受け取ろうと無意識に差し出した左手が、眼前に表示されていたメッセージウインドウの[はい]にたまたまふれた瞬間、


[ただいまインストール中 1%/100%]

…のメッセージウインドウに切り替わった!


オレ「あ、インストール始まっちゃったよ!」


妹「は? なにいきなりわけのわからんことを言いだしてるのよ。大丈夫?」


オレ「いや、なんかさ、今、目の前にDQインストール中のウインドウが表示されてるんだよね」

「さやかには、これ見えてない?」


妹「あたしにはそんなもの見えないよ!おにーちゃん。」

「事故の後遺症とかじゃない?とりあえずナースコールするね!」


さやかは有無を言わさずナースコールボタンを押した。


看護師「どうされましたか?」


すぐに看護師さんがやってきた。


オレ「えと、なんか目の前に巨大なメッセージウインドウが表示されてるんです。」

「あと、なんかゲームインストール中みたいなサウンドも聞こえてます。」


看護師「わかりました。すぐ先生にきてもらいますね。」


そう言って看護師さんは急いで先生を呼びに行った。


しばらくして担当医の先生が来て診察してくれた。


担当医「交通事故の精神的ショックで幻覚が見えたり幻聴が聞こえることがあります。」

「すぐ紹介状を書きますので精神科で診察してもらってください。」

「私は専門ではありませんが、うちの病院の精神科は、とても優秀な先生がそろってますので安心してくださいね。」


俺は、さやかに付添ってもらい、同じ病院内の精神科へ向かった。

幸い、精神科は同じ階にあったので、車椅子でも楽に移動できた。

いろいろと検査した後、診察室で「統合失調症」と診断された。


精神科の医者「交通事故のショックによる一時的な精神障害と思われます。」

「ゲームがお好きだったとのことで、今見えている幻覚や幻聴はそれに起因するものと思います。」

「よく効くお薬を出しておきますので、幻覚や幻聴はなるべく気にされないように心がけてしばらく様子を見てください。」


病室に戻って早速薬を飲むとなんだか急に眠くなり、俺はそのまま眠ってしまった。


2時間程して目が覚めると妹のさやかはすでに帰った後だった。


ベット横のテーブルの上には「おにーちゃん桃食べてね!」と、さやかの書きおきと桃の入ったバスケットが置いてあった。

口は悪いが気のきくやさしい妹なのである。


幻覚の方はまだ続いているようだ。


[ただいまインストール中 3%/100%]


オレ「こりゃインストール完了まで、まだまだ時間かかりそうだな…。」

「俺のCPUとメモリはどんだけ低スペックなんだよ!」


俺は意味もなくそんなツッコミをつぶやくと、また深い眠りにつくのだった。


【次回予告】

[第1章 入院編] 第2話 インストール完了?


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