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DQ転生?物語 ~車椅子の救世主~  作者: イツモ ノアレ
第1章 入院編
1/17

プロローグ?

シリアスなストーリがベースとなっておりますが、多少でもクスっと笑ってもらえるようにギャグ要素もできるだけ盛り込んでいます。


なお、作者は小説を書くのが本当に生まれて初めてです。

つたない表現や読みにくい文書も多くなると思いますが、背景的な説明は極力短くしテンポよくストーリーが読み進められるよう工夫しておりますので、お時間の許す範囲で楽しんでいって頂ければ幸いです。

俺は道路へ飛び出した子供を助けようと押し出したところで、トラックにひかれそのまま意識を失った。


俺が助けた少女は、実は下界を視察中の天使だったらしく天界で目が覚めた俺は女神様より感謝の言葉と転生チャンスを与えられた。


しかも、自分が希望するスキルをなんでも1つもらえるらしい。


俺は、

「DQが大好きだったから、DQのような剣と魔法の使える世界で勇者っぽい人生を送ってみたい!」

…と言ってみた。


DQとは国民的RPGと言われている有名なRPG ドラキュンクエストの通称である。


発売当初から大人気を博し、その後シリーズ化された全ての続編が現在に至るまで大ヒットし続けている。

近年は、MMORPG化されたバージョンも人気が高い。


俺は昔からこのDQの世界観が大好きで全てのシリーズをプレイしていた。


女神様は、

「DQ?んーよくわかんないけどOK!」

…と軽いノリで承諾してくれた。

そして次の瞬間、突然視界が真っ暗になった…。



心電図のフラット音「ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」



医者「12時49分、田中ゆうじさんはお亡くなりになりました。」


母親「ゆうじーーーーーーーーー!」


妹「おにーちゃーーーーーーーん!」


2人はその場で泣き崩れた。


オレ「あれ?ここどこだ?」


母親「え?」


妹「ん?」


医者「えっ?」


俺の近くにいた看護師が、既に撤去しかけていた心電図をあわててセットしなおしている。


ピッ、ピッ、ピッ…。

看護師「先生、心電図の波形が正常に戻りました。」


医者「田中さん、大丈夫ですか? 確認のためお名前と誕生日をおっしゃってください。」


オレ「俺の名前はタナカ ユウジ。お笑い芸人ではないです!4月21日生まれ…」


医者(心音も呼吸も脈拍も正常か…。)

「ジョークを言える余裕もあるようですし意識もしっかりしているようですね。」

「どうやら奇跡的に息を吹き返したようです。おめでとうございます。」

(うーむ、おかしいな。さっき確認したときは瞳孔反射も完全に消失してたはずなんだが…。こんなことは初めてだ!)


オレ「ねーここって剣と魔法の世界じゃないよね?」


妹「は?家族に散々心配かけておいて何寝ぼけてんのよ!」「てかあたしの涙返せ!」


オレ「さやか!九死に一生を得たヒーローのおにーちゃんにその辛辣なセリフはどうかとおもうぞ。」


妹「は? とつぜんトラックに飛び込み自殺したおにーちゃんがなんでヒーローなのよ?」


オレ「え?あれ?たしか道路に飛び出した小さな女の子を助けようとして…。」


妹「は?そんな女の子は誰も見てないしどこにもいないから!受験の失敗を苦に自殺したんでしょ?」


オレ「いやいや、俺まだ人生これからだし、受験に失敗したぐらいで自殺なんかしねーよ!」

(…ということは、女神様のくだりは夢か…。うーむなんかとっても残念な気分><)


母親「何にしても、無事で何よりだよ。早く就職先見つけて生活費とここの治療費よろしくね!」


オレ「今それ言っちゃうかな~!?」


そう、うちは母子家庭で生活は決して楽ではない。


母は個人経営の美容室をやっているが、おばちゃんとスタッフ1人だけの美容室に来る客は少ない。

その上、俺は2度の大学受験失敗で無駄な予備校費を母に出させてしまっていた。


受験の失敗で落ち込んだ俺は半引きこもり状態で何カ月もゲーム三昧の日々を続けていたところ、親から「大学行かないなら働け」と怒られる。

仕方なくアルバイト面接回り中、道路へ飛び出した子供をたまたま助けようとして身代わりにトラックに引かれて…ここに至るというわけだ。


オレ「先生、なんかひざから下が両方とも動きません。」


オレは病室のベットの上でゆっくりと上半身をおこし、首や手や指などを動かしてみた…。

体中どこにも痛みは感じないが、どうやら両ひざから下だけ動かないようだ。


医者「すぐに全身の精密検査をしてみましょう。死んでもおかしくないような大きな事故でしたからね…。」



検査の結果、オレは脊髄損傷せきずいそんしょうと診断された。


医者「脊髄損傷せきずいそんしょうと言っても、幸いなことに軽度な状態です。」

「そもそも、あれだけの大事故で他にどこもケガをしていないことが不思議というか奇跡的です。」

「ただし事故の後遺症というのは、後から悪化することもありますから、このまま入院して検査とリハビリを続けながらしばらく様子を見てみましょう。」



この日から俺の車椅子の入院生活が始まった。


【次回予告】

[第1章 入院編] 第1話 この文字は何?


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とりあえずランキングとかあまり気にしてないので、予約投稿せずに書きためてあるとこまでドンドン投稿していきますからねー♪

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