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異世界で咲く華  作者: ロンパン
修正前
9/20

香港大虐殺事変part2

 「畜生痛え!」


 魔術師がフードを脱いで痛みが走るところを見る、そこには大量のあざがあり一部では血がにじんでいた。

 「息が苦しい・・・」

 「肋骨が折れているかもしれない・・・」

 「おいおいこれ弓矢どころか魔法攻撃に耐えれるフードだぞ」


 またオリハルコンで作られた騎士団の鎧にも弾丸の後が生々しく残っており、勇ましかった鎧は蜂の巣のように凹みがあり情けない姿に成り果てていた。


 「先方の傭兵が全滅したのも頷ける。あいつら普通じゃないな。」

 魔法剣士のバルムンクはそういいながら死体から漁ったサブマシンガンを見る。


 「青い衛士からはぎ取ったものだが、これはあくまでも軽武装なのかもしれん。報告では結界で防げたと言っていたが自衛用に限るのかもしれんな。緑の奴らはこいつらよりはるかに大きかった。おそらくこれは我々で言うナイフだろう。」

 「だろうな、しかし大型結界が潰された時は驚いた。まさかこうなるとは。」

 「これからどうするかも具体的な指示をもらっていない、となれば一旦撤退しかない。しかしどこに撤退するかが問題だ。」


 彼は拾った携帯テレビという物をつけるとそこにはリットンカートンホテルの広場が映っていた。そしてそこにあるはずの後続の部隊が跡形もなく燃え、緑の鉄馬車とゴーレムに乗ったチュングア軍が群がっている。


 「平野だと明らかに不利だ、平野での戦いを得意とする自分たちは皮肉なことにこのようなゲリラ戦もしくは狭い場所による近接戦闘しか勝ち目が無い。」

 このような卑怯な戦法認めたくなかった、だが仕方なかった、何故ならば事実なのだから。


 「おそらくゲリラ部隊や暗殺部隊があちこちに動き回っている、彼らと合流するしか無い。」

 「どうやって?」

 「歩き回るしか無い、しかもチュングア軍に出会わないように。」

 「バルムンク、不可能だ。」

 「だが他に方法はあるのか?ここで隠れていたらいずれ見つかる。」


 前途多難とは正にこの状態。


 「連絡は?」

 「合図をするからそれまで交戦を控え配置に付き、見つからぬようにして・・・・合図と共に本部と思わしき建物に総攻撃を加える。」

 「浸透戦術か、でもその前に攻撃されそうだ。」

 『それにそこが本当に本部なのか疑わしい。』バルムンクは最大の懸念を一人だけ抱えた。



 「そこにいるのは鎮定部隊か?」

 話しかけてきたのは暗殺部隊だった、威圧的な黒いフードと黒い服そして変わった形のナイフ。


 「ああ、もしかしてゲリラ部隊の・・・」

 「そうだ、納得いかないと思うが我々の指揮下に入ってもらえないだろうか?このような戦術は我々が得意としている。」

 「!!」


 他の部隊の指揮下に入る、ましては正面から戦うことのなく裏で暗殺やコソコソと隠れながら戦闘をする”卑怯”な戦術を使用する。軍が堂々と採用するようにはなったが、それでもそのような偏見は残っておりバルムンクの部下は顔をしかめた。

 だが合理的でしかも言っていることは正しい、伝統と古い考え方の多い

貴族系統の部隊であるバルムンクたちは真正面で戦う方法しか教えてもらっていない

 いくら軍が公に暗殺やゲリラを公認したからと言っても、その偏見は簡単に消えない。


 旧世界でさえ、当初は戦い方に難色を示し第一次世界大戦の浸透戦術の多様化や特殊部隊の後方部隊への妨害を盛大に行うまでそれを認めなかった。(ロシアは例外だったが)



 「分かった、指揮下に入ろう。」

 「バルムンク!?」

 「ハッキリ言って自分たちだけじゃ戦えないこうやって隠れながら戦うやり方は特にな・・・」


 魔術師同士の戦い、魔法剣士の戦い、いくら特別枠とはいえ正規兵であるためそれらは習得している。(むしろ他の部隊より戦闘力が高く優秀である。)つまり歩兵同士の戦いであれば負ける気はしないが圧倒的な人数にそれをサポートする兵器があまりにも多い。


 「で?どうする?指揮下に入るか?」

 「もちろんだ。でどうすれば良い?」


 すると暗殺部隊の隊長は地面のマンホールを取る。


 「この国にも下水があるようだ。敵がいるかもしれんが地上よりはましだ。それに地上の地図も手に入れた。あとは距離感さえ間違えなければ好きなところへ行ける。」

 「おいおい下水って・・・まさか。」

 バルムンクの部下の一人が顔を引きつらせる。

 「ああ、多分糞尿も混ざっている。まさかだとは思うが」

 「ああ、言わねえ言わねえよ。入るよそこまで我儘は言わん!」


 するとチュングア軍のゴーレムが発する独特な音が聞こえてきた、いつ聞いても不思議な音だ。

 ブオオオという低重音とキュラキュラと甲高い音が混ざり合った音は一度聴いたら忘れない、そしてもし目をつけられたらその時は最後だ。


 「急げ!」




 「コチラ異常なし。」

 と言いながらキョロキョロと落ち着きなく見渡す、アメリカのようにシールドがなく不安を感じるのだ。

 「糞、12.7mmでやっと死ぬって普通ってどんな化け物だよ。」


 運よくこの99式戦車には02式重機銃、(露呼称・KPV 重機関銃14.5mm)を装備しており威力は無論12.7mmを優に超す。


 だがそれでも攻撃を受けたら危険には変わりはなく、戦車長は車内に入りたかった。

 『これは中から遠隔操作できる機銃を申請しなくちゃヤバイな。』

 今回は無事でも次回はどうなるのか、下手をすれば首か胴体が吹き飛んでいるのかもしれない。





 「こちら竜1号だ、レズミーランドで数百の兵士がシンデレラ城を中心に屯している。クラスター爆弾をお見舞いしてやれ。」

 すると地上から多数の白い筋が空に上がりそれがレズミーランドの方へ向かうが結界によって無効化された。


 「敵に損害なし、徹甲弾を打ち込んでくれ。」

 「こちら本部自足砲で対処する、そのままレーザーで誘導してくれ。」


 すると北方防衛戦で使用しなかった自足砲にGP-1 152/155mmレーザー誘導型を装填する。

 一発十倍以上の値段だが、香港に無駄な被害を与えるわけにはいかず、また航空機が足りないと言う事情も重なりこのようになった。


 「射撃シュージ!」


 すると結界は一回目の一斉射撃で消失しそこから好きほうだい鉄の暴風が吹き荒れた。

 「何をしている!?あそこは閉園中とはいえ従業員がいるかもしれん!今すぐ砲撃を中止させろ!」

 結界が解けても尚攻撃する砲部隊に司令部は怒りの声を上げ砲撃を中止した。


 「全く、よりによって高価な砲弾を無駄遣いしおって・・・・さっきの黒い球体は現れていない間違いないな?」

 「はい。先ほどヘリを撃墜した黒い球体は現れておりません。」

 『高速で動いているものは攻撃出来ない、もしくは簡単に行えるものではないのか?となれば変にホバリングをさせるのは危険だし戦車部隊も停車させるのは危険・・・・クソ情報が足りなさすぎる!』


 このままだと5千年を誇る中華民族の面子がこの世界でいきなり潰されることになる。

 「このまま異世界人に好き放題されてたまるか・・・・攻撃ヘリ機銃掃射を中心とした攻撃をせよただしホバリングが必要な攻撃の場合は黒球体対策の為可能な限り避けよ。」

 「了解!」

すると眼鏡をかけた通信兵が手を挙げて報告をする。

 「司令官北京政府から連絡です。」

 「戦闘中だと伝えろ。」

 「それが・・・軍事に関することだそうでして。」

 「相手は軍人か?」

 「いえ、主席です。」

 するとチッと舌打ちが聞こえる、転移する前から外交で弱腰気味な文官と仲が悪く転移してからそのギクシャクした関係はもっと高まった。

 「こちら除作成大将です。何か?」

 「今そっちに空母を派遣した、運よく演習中だったのでな。」

 『・・・演習中?だと?』


 主席は援軍として空母を派遣すると言ったがハッキリ言って空母がやってくる頃には戦闘は終わっているのかもしれない。士気高揚の為か、それとも万が一に備えてか?

 いや、本当の狙いは文官がこの事態に対して指揮をいかに発揮したのかのパフォーマンスをしたいだけだ。

 ここ最近貧乏な人間が軍人をしており政府に対する不満は高まってきている、となればこのように躍起になるのは必然。


 「それは有り難うございます。しかし危険では?」

 「そっちには航空機が足りていないと聞いてな。」

 「内陸部から民間の空港を経由してが向かっております。」

 「だがビルが多い、となれば船の艦砲射撃が必要だ。空母には陸戦隊(海兵隊)がいる。」

 『糞、何としても文官の手柄にしたいようだな・・・』


 何故こうなるのか、何故我々中国人は内部争いでいつも不協和音が続くのか。清日戦争中日戦争、祖国の危機に陥れたのは強大な敵よりも内部の不協和音が原因だ。でなければ数と装備に劣る日本軍に負けるわけはなかったそして今その過ちがそのまま改善されずに残っている。


 「とりあえず射程圏内に入って状況を見ます。」

 「うむ、では頼んだぞ人民と中華民族のために。」


 するとスピーカー越しに聞こえる爆音が除作成の耳に入る、モニターには敵の飛行船の生き残りが戦車の徹甲弾によって撃墜されている様子が映し出されていた。


 「この戦、我々の勝ちだな。」


 除作成が安心して椅子に座ったその時だった、爆発音が鳴り響き中国人民解放軍駐香港部隊大廈本部が揺れた。

 「な、何が起きた!?」

 「ほ、報告!!下水に配置していた兵士によると、敵が下水に現れ交戦中!」




 下水

 「身を隠せ!」

 チュングアの本部と思わしきところまで進んだが流石に兵を配置しており赤い光が飛んできた。


 「歩兵が持っているのはオリハルコンの鎧と魔法布があれば平気だ!突っ込め!!」

 魔術師が光弾の魔法を中国軍以上の火力で撃ちまくり守衛側はパニックになった。


 「駄目だ!重機銃を撃つ前にやられた!何だこいつら身体能力が!?」

 一回のジャンプで10m程の距離を一瞬で詰め中国軍の胴に剣を突き刺した。

 「うわあああ死ね死ね!!」

 95式を乱射するが効かない、オリハルコンの鎧は少し凹むほどで全くダメージになっていなかった、だが小口径の中でも貫通力があることで有名な5.8mm銃弾は戦闘用フードを着用している魔術師にダメージを与えれた。


 「チュングア軍倒しました!」

 「大丈夫か?」

 「うう、肩が痛い・・・」

 鎧をつけた剣士は兎も角魔術師はそうと行かず銃弾の当たった肩や腹などを抑えて悶えていた。

 「地上に上がり派手に壊しまくれそしてその間に軍服を奪って脱出だ。」

 「そう簡単に行くのか?」

 「やらなければチュングア軍に殺されるぞ。」

 そういって中国軍から銃を奪い取り作動を確かめる。


 「非常に簡単な原理だ、ここの先っぽに尖がっている部分があるだろ?ここが飛び出て俺らに当てる。弓矢と変わらん。多分異世界人の基本戦術だろうな。」

 「威力はシャレにならないけど。」

 バルムンクはボロボロになった雑誌をフードから取り出す。


 「分厚い絵本でね、衝撃を吸収してくれた。」

 そこには現地の文字で”週刊少年JUMP”と書かれていた。

 「これがあっても衝撃が伝わったよ。」

 「随分と柔らかい本だな。」

 所属はバラバラだが目的は全て同じ、ゲリラ暗殺部隊も関係なしに混じっている。

 「急げ!敵が反撃する前に攻撃するぞ!」

 全員が最後の戦いに備える。


 「手りゅう弾を投げこめ!!」

 中国軍はマンホールの入り口に手りゅう弾と火炎放射の炎を入れ込む。


 「他の入り口にも火炎放射を放射して酸欠にしてやれ!」


 中国軍は下水から本部に攻撃されるとは想像してはいたもののまさかここまで大規模だとは思わなかった。


 「毒ガスを持ってくるべきだったな・・・」

 「香港人が怒るぞ・・・」

 「もう遅いよ。」


 香港はまるで中東のような光景が広がっていた、だがつい数時間前まで清潔さと真新しい都市だった故かまだ綺麗なままの箇所も多数残っている。そのせいかその光景は非現実的に見えた。



  除作成は下水からの攻撃で混乱する本部の中でバリケードを作るように指示したのち拳銃の動作確認を行った。

 『流石にここまで来るとは思えないが・・・・』

 その時だった。

 「報告!魔法使いがそれぞれ単独で空中移動でこっちに向かって来ます!四方八方に!!」

 「む、迎え撃て!自足砲は空中で炸裂するように設定しろ。何を使っても構わんなんとしても撃ち落せ!!」

 『どうやって全部隊に本部の位置を連絡した!?テレパシーか?いやもしかしたら元から知っていたが突撃するタイミングをうかがっていたのか!?』


 95式自足対空機関砲を上空に向けビルに当たるのもお構いなしに発砲をする、歩兵も95式や87式を空中に向けるが当たっても興奮状態の彼らには多少の痛み程度で済まされ次々と中国兵に襲いかかってきた。


 また魔術師の発射する光弾はグレネードランチャー程威力があり、中国軍以上の火力で襲いかかってきた。


 「本部に一部侵入!!」

 「迎い撃て!」

 今度は7.62mmの固定機銃の乱れ撃ちが室内から始まる、これに当たった魔術師は流石に痛みに耐えきれず壁に隠れるなどして応戦、光弾が固定機銃に向かって発射され銃座ごと吹き飛ぶ。

 だがバリケードが作動し、全ての通路がシャットアウトされると魔術師や騎士は完全に動けなくなった。


 「うおりゃああ!」

 斧を思いっきり叩き付けるがそれも空しく斧が逆に傷つくだけであった。

 「くそ、なんて固い壁なんだ。」

 「外壁も何か石で出来ているしここで炸裂魔法を使用すると俺たちが死ぬな。」

 そのときスプリンクラーが発動し建物全体が雨が降り注ぐ、当初毒物か何かだと思った鎮定軍は慌てたがただの水だと分かったとたんホッとする。


 「折角敵の本陣にたどり着けたと思ったら!!」

 「・・・もう降伏しかないのかな?」

 「あいつら、俺らのこと許すと思うか?」

 「だよな・・・」


 不意打ちに奇襲そして街を侵攻(といっても一部だけで全体から見れば少ない)許してもらえる要素がなかった。


 「魔族を返り討ちにする時点で少し考え直すべきだった。」

 「ただの噂だろ?どうせ負けている。俺らの任務は魔族に滅ぼされる前にここでなるべく財を国に持ち帰ることが任務だったはずだ。

 「それに・・・。」

 「どうした?」

 「こんだけ襲撃を受けたんだ多分司令官は撤退しているかもしくは攻撃されているかの二通りだ。」



 「死んでも撤退できるか!撤退なんてしてみろ俺らは国賊になる!何としてでもそれだけは阻止しろ!!逃げたければ逃げろ!」

 『戦術的撤退をすることによる行為を非難の材料にされかねない。』

 全員の意志でもあった、ここで逃げれば叩かれる、命あってのこそだがここで助かっても後に左遷されるかもしくは牢屋の中に入れられる。


 「ここは使えない。危険だが隣の地区まで移動する。ここに空母に対艦ミサイルをここに打ち込み艦砲射撃で吹き飛ばすよう伝えとけ。でないと魔力が回復するとまたあの黒い球体で破壊されてしまう。」

 「了解しました。」

 『糞!!』

 文官に作ってしまった貸しに腹を立て近くにあったパイプいすを除作成は蹴り上げた。


 遼寧りょうねい


 「本部に対艦ミサイルを撃ち込む要請が来ました!」

 CIC(戦闘指揮所)では大騒ぎになった。

 「間違いないのか?」

 「念の為もう一度確認の交信をします。」

 蘭州級駆逐艦に対艦ミサイルを搭載している、射程は十分あり誘導の周波数さえ合わせてもらえば打ち込むことは可能だ、電波妨害や撃墜能力を持たないこの世界では特に。


 「間違いないようです、時間は30分後です。」

 「30分!?間違いないのか?」

 「はい。既に陥落しているようでして。」

 「何をしているんだ陸軍は!?」

 スホーイの艦上戦闘機をスタンバイさせる、そしてそこには対艦ミサイルを詰め込んでいた。本来なら駆逐艦から発射するのだが安全確認と迅速な攻撃を行えるようにしなくてはならない故のことだ。


 「戦闘ヘリを送る際黒い球体による攻撃に注意せよ。特徴は予備動作も無く対象物の付近に発生する。ホバリグはヘリボーン以外控えるようにだ。」

 「ヤバげな対空兵器を所持しているってか・・・」

 ヘリのパイロットはその報告を聞いてそう思った。

 「ドラゴンに食われたくないな。」




 「死ね!!」

 96式戦車の主砲と09式の機関砲が火を噴き大方の侵攻軍は片付き一部では武器を捨てて降伏している箇所さえあった。

 中には青い旗を振っている者もおり、感覚的に降伏として判断し捕虜としてとらえる、そしてその感覚的判断は正しかった。しかし降伏をしている殆どの兵は傭兵といった正規兵ではない使い捨ての兵士で有力な情報はないと予想され現場の下士官は失望を隠せずにいる。

 対して正規兵は未だ抵抗を続けており魔法技術による未知の攻撃に晒され解放軍は戦車という威圧的な外見とは裏腹に怯えていた。


 「7.62mmも貫通しませんねこいつら。」

 「新しい戦術を考えないとやばいぞ。」


 香港警務処で屯する解放軍、そして露骨に嫌そうな顔をする香港警察と死体。

 「もっと送りこめ!」

 空母から届けられた毒ガスタンクを下水に流し込んでいる、毒ガスは空気より重いので問題はないが。


 「よし、警察が撤退するまでやるか。」

 「それなんだが、行政の方で何か悪影響が出るかもしれないからやめてくれと。」

 そのまま毒ガスを送ろうとした兵士がガスマスク越しに表情をゆがめる。

 「はぁ?どういうことだ?」

 「毒ガスが何かしらの原因で市民生活に影響が出るかもしれないだってよ。」

 「まさか?水道に混じるとでも?」

 「さぁ過剰な使用は避けろと・・・」


 本土と違い主権を無視すれば彼は恐らく香港との亀裂が生まれ、断罪されるだろう。

 「ちっ!分かった行くぞ。」

 「よし、丁度爆撃が始まる頃だしな。」

 上を見上げるとスホーイ戦闘機がグルグル回りどこかにミサイルを発射する、恐らく大型結界を破壊したのだろう。後に二重に攻撃してミサイルの無駄遣いをしていたことが判明し今後陸軍との連帯の課題となったがまた別の話になる。


 「目標駐香港本部ミサイル撃て!」

 中国軍本部にミサイルが当たり内部が崩壊する、そこにお見舞いとして駆逐艦が主砲を発砲してボカスカと撃ち最後に駆逐艦からミサイルを撃ち込み、建物が崩れた上にまた毒ガスを散布して解決される。

 こうして戦闘は一日も立たないうちに幕を閉じた。





 「今入ったニュースです、我が人民解放軍による反撃によりついに侵攻軍を打ち負かしましたしかし政府はまだどの国からの侵攻なのかまだ・・・・・」


 「失礼します。」

 ノックの後に入った党員は書類を抱えて発言を待った。

 「報告を聞こう。さて、我が国に侵攻した国は言った何処なのだ?」

 総書記は放送されているニュースをきり報告に上がった党員からの報告を聞いた。


香港の下水配管が実際の所どうなっているのかは知りません。

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