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異世界で咲く華  作者: ロンパン
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15/20

蟻の穴から堤も崩れる 前篇

 白い地面の上を滑空し何も無い地平線を眺めながら下の計器を確認する。太陽が眩しく、より一層白い地面が明るく見える。元世界を含めて一部の者しかこの光景を独占できないだろう、そしてこの世界に転移してから余計にその光景の希少価値が高まった。

 だがその光景の持ち主はその青い空とは対照的に赤いマグマのように煮立っていた。

 「ふざけやがって、あんな話をした後に残っていろだと?」

 柳 哲生は歯ぎしりをしながら遼寧であったことを思い出す、遼寧にジェット機を搭載できないようになればCOIN機に変更をすると言ったのだが、それを突っぱねたのだ。



 「何故ですか!?」

 「何故かは言えん、だがお前はジェット戦闘機に乗るべきだと、上は判断したんだ。」

 かの国の英雄がジェット機に匹敵する速度で追尾していたことをこの時、彼は知らされていなかった。そしてそれを撃墜する為には数少ない熟練のパイロットが必要だった。

 中国空軍は年間飛行訓練が30時間〜50時間それに対し自衛隊は150時間米軍は200時間となっている。故に全体の部隊の能力の低さは飛び出ており、彼のような優秀なジェット機パイロットがCOIN機に移籍することは何としても止めてもらいたかったのだ。


 再び上空。

 上は成層圏で、青から黒に近い藍色の空はこの先の中国を暗示しているのかそれとも中国以外の外の世界がこの空のように化外の地であることを示しているのか。

 途中から空に意味を求めても仕方ないと悟りそのまま高度を下げる。

 「そろそろ高度を下げる。」


 徐々に高度を下げ黒い空が青に変化していき、地上の目標が見えてくるようになる。本来巡航速度で撃ち込むことがないが、確実な目標破壊と敵側がそれに対抗する手段が無いことと燃料の節約の為それを可能とさせていた。ボタンを押し一気に機体をあげる、いくら巡航速度とはいえ急激な起動はGのスーツを反応させるのには充分だった。正常に機能するがその分締め付け息苦しくなる。だが他の空軍兵士は救命胴衣しか装着していないのでそれを考えると自分は恵まれていると実感する。

 「攻撃完了、結界は機能しておらず。」

 「了解。」

 空爆を行う30分前、要塞や後方と思わしき箇所は事前の巡航ミサイル等によって破壊した、だが沿岸部分は集積所以外は叩かず、海上からの連想ロケット砲による鉄の暴風雨、俗にいう飽和攻撃で殲滅するつもりだ。

 「このまま順調に進めばいいがねぇ。」

 このまま順調に進むだろうか、そのような不安を抱えながら遼寧に進路を進める。




 「痛い!!!」

 「助けてくれ!」

 中国軍の空襲およびミサイル攻撃にによって多数の死者が出た、いきなり魔導の探知機に反応が現れたかと思えば、途端に結界の限界を超えた衝撃が襲いかかり結界は消滅した。加えて石造りの要塞も同様強力な質量攻撃に耐えきれず、中の兵士に襲いかかりバラスカ王国の将兵を削り戦力を削った。だがその要塞に残っている物はお世辞にも評判の良い者ではなく素行が悪く、無駄に上官に楯突いたりする問題児ばかりの集団だった。


 国は言った、上官より有能である君たちに活躍の場があると、その甘くそして煽てられた兵士と士官はその要塞で集まる。無論上官の言うことすらまともに聞けないので自己主張が高く、組織として成り立たないし成り立つ訳が無い。

 腕力やあるし、基礎程度の戦力はある、だが全体の機能としては新兵が管理しているよりマシなレベルで最前線に彼らは相応しくなかった。

 「畜生!畜生!」

 「腕がぁぁ!」

 「おい医者はいないのか!?」

 絶対安全だと言われた要塞内の施設は血と悲鳴で埋め尽くされ、怪我は白い包帯ではなく服などで固定されていた。いかに医療器具が足りずまた怠っていたかを物語っている。


 「本部から報告、チュングア軍の上陸部隊を阻止されたし!」

 「言われなくてもする!もっとマシな命令を下せないのか!?」

 「現状を報告せよとの指示です!」

 「要塞を放棄し、下の陣地に移る以上だ!」

 この先塹壕と呼ばれる対チュングアの防衛線を構築しそこで迎え撃てとマニュアルに記されているされている。だが航空兵力はフィジと呼ばれる敵兵器の乗り物で無効化されており、特殊な環境下でしかドラゴンは使わないこととなっていた。

 「こんな掘っただけの陣地で何が出来るっていうんだ・・・」

 その先には鉄の馬車が通れないようにする障害物ただ単に鉄製の杭をあちこちに植えているだけ。あれではゴーレムが抜き取って終わりだ。

 「邪魔なだけだ・・・抜くぞ。」

 魔術師の攻撃もアレが原因で当たらないだろうし、弓矢を射るにしろ邪魔臭いことには変わりなかった、司令部から現場の隊長に伝達され行動に移ろうとした途端首都を担当している別部隊から注意を受けた。

 「誰の命令だ!止めろ!これは敵のゴーレムを妨害する為の障害物なんだ。」

 「そんなこと言われても司令部の命令だしよ・・・」

 するとその部隊は鎧に描かれたマークを見ると納得したような顔をする。しっかり着こなしている自分たちと違い、厄介者ばかり集められだらしなく崩した服装。

 「敵のゴーレムは引っこ抜くとかそういったことは出来ないんだ。」

 顔には出ていないものの明らかに見下した言葉を言いくるりと回転し、そのまま馬に乗って帰ってしまった。


 「ったく、あいつら首都防衛に回っている奴らだぜ、訓練じゃ優秀かもしれんが実戦は俺らが一番だ。」

 「全くだ。」

 不良兵士達の部隊章はドラゴンが真正面に向いて口から炎が漏れている。その意匠があるマークは怒らせたら恐ろしいという意味でデザインしたが、これを提出した際ドラゴンのマークは近衛しか許されないとして反対をされたことがあるらしい。

 「魔法も使えない馬鹿相手に戦って負けたくせによ。」

 首都でのさばっているのは軍規を守っているだけで全く実戦で役に立たない木偶の坊ばかりだった、一番良い例がチュングア侵攻でそこでロクに撤退も出来ず全滅したという情けない結果というオマケまで残した。とても対等として思われたくないことと、チュングアの連中にこんな腰抜け集団だと思われたくなかった。

 「俺らはあいつらとは違う。」

 ダルそうに身体をポキポキならし不良兵士達は塹壕に戻っていく。


 「とても基礎教練を受けたとは思えない輩ばっかりですね。」

 新兵なら誰もが通る基礎教練、朝にラッパがなりすぐに整列し教官の怒鳴り声が鳴り響き訓練に明け暮れる。その生活を三ヶ月行いそれぞれの部隊へ配属される。その三ヶ月は正に地獄の三ヶ月で途中で脱走もしくは除隊する者もおれば人が変わったように逞しくなる人もいる。


 だが目の前にいる者達は何なのか、碌に敬礼すら出来ていないうえ上官も見てみぬフリをしている、むしろ舐めている

 「あれは士官学校で問題ばかり起こしていた癇癪伯爵ですよ。」

 「あ〜あの勘違い君ですね。」


 剣術が苦手だと言って参加したがらなかったり、弓矢が得意だと言って自身より得意な者が現れると投げ出したり、軍人以前に人としての問題の者だった。また自分より性格が大人しい者に対して些細なミスに教官の如く説教垂れて、逆に注意するとプライドが高い故か上官だろうと舌打ちし評価はよろしくない。

 軍人らしくがっちりとした身体は備えているが、学のない本当のならず者達に囲まれているせいか縮こまっているようにも見える。


 「でも、彼を戻すという選択肢はないですよ。いくら伯爵のご子息というだけで士官に就いてそれだけならまだしも、貴族階級が軍でも通じると思っている。ここに来る前に気づけなかったのが運の尽きですよ。」

 「ああ、まぁチュングア侵攻組を馬鹿にしているんだ。それ以上の功績を出す前に撤退なんて無様な真似はしないだろうな。彼らにそれぐらいの誇りがあればの話だが。」

 そう言って首都防衛の部隊長のエイシスとその部下はその場を去った。まるで兵士の墓場を見たかのように。




 現地時間午前五時頃

 中国の輸送船から発射される連想ロケット、ミサイルのような高級品ではなくただ単に火薬を詰め込んだだけでコストも砲弾以下だ。だがその量が多い。

 沖縄上陸またドイツ軍に向けて発射したスターリンのオルガンと呼ばれた鉄の暴風を行っている。東側だけではなく米軍も行った絶大的な生産能力と国力で可能とする力技。

 全滅するまで撃ちまくれという状態だ。


 「結界が崩壊、あの塹壕でどこまで持つかな?」

 「セメントを使用していたら厄介だな。」

 ブリッジからその様子を眺めていた士官二人は煙しか見えなくなった海岸線を見てどうみても全滅しているとしか思えなかった。

 「できれば魔族をオブザーバーとして来てもらいたかったのだが・・・」

 無理な相談だった、この任務は極秘でありただでさえ大規模であるのに部外者を招き入れるのは如何なものなのかと意見があった。またブログなどでこの作戦を記載したりなど情けない理由でバレて、国際的な恥をかく可能性もあったのだ。


 「一時間後上陸開始です。」

 「さて、変に鉄棒が出ている所と出ていない所があるが・・・おそらく罠だろうな。上陸は時間がかかりそうだ。」


 まず271型とユーチン型の船そこから63式水陸両用戦車が出動する、工作兵と歩兵は砲撃で生き残った鉄棒を抜く作業に移り陣地を構築し暴徒鎮圧用の盾を使用し弓矢に対しての防御をとった。

 また77式水陸両用兵員輸送車もそれに続く、次々と作業が進む中抵抗がないとみて道路マットをしき始める。そして確認の為戦闘バギーを塹壕のあった箇所まで走らせるが。

 「敵兵の死体しかないな・・・」

 死体と焼けこげた剣や弓矢しかなかった、また焼けこげてなくともバラバラになっておりもはや陣地として機能していなかった。

 周りにはSKSを改造した小銃を構える仲間、そして念のために装着している銃剣迷彩服でなければ前世紀と勘違いしそうだった。


 「よしここには特に・・・」

 すると近くの同僚が爆発した、まるで手榴弾の訓練を連想させるが訓練と違う所は連続して爆発することと仲間が実際に死んでいることだった。

 「敵襲!」

 急いでバギーに乗ろうとするが骨組みしかないバギーは一発の魔法弾が当たった途端赤い炎を巻き油の焼ける臭いをまき散らした。


 「くそ!だからバギーは嫌いなんだ!」

 元々混戦する場所に使用する乗り物ではない故の結果だった、不整地での移動では役に立つがそれ以上に攻撃に弱い、まさに丸腰状態でもし許可が降りるならばせめてベニヤ板でも張り付けたかった。

 「攻撃を受けた!支給援護してくれ!」


 その一報が入るとすぐに戦車部隊がと兵員輸送車が動きその箇所に動く(そもそも爆音がしてから戦闘態勢に入っていた。)

 「ヘリに向かわせろここからじゃ狙えない!」

 混乱状態に陥っている偵察部隊を救助に向かわせようとするが、助けるべき兵士は双眼鏡越しに文字通りバラバラになったのを確認してしまう。戦車長は舌打ちをし戦車砲を撃ち込んだ。



 薄汚い泥のような服を着たチュングア軍が槍を持って来た、恐らく全滅したのか確認しにきた斥候だろう。不用心にも結界も魔術師も引き連れずやってきている。これはチャンスだとみて魔術師に攻撃をさせた。すると精鋭部隊でも倒せないと言われたチュングア兵がいとも簡単に吹き飛んだではないか。

 船から繰り出されたあの遠距離攻撃には驚いたが、資料通り兵士同士の戦いにおいてはチュングア軍は辺境の兵より劣るという噂は本当だった。

 船は兎も角としてこの楽な相手を何人も倒せば首都でのさばっている連中を追い抜き自分たちがその立ち位置に立てるのではないのかと、そして約束された将来が。

 塹壕で生き残った仲間を呼び寄せ反撃に移る、とりあえず目の前の敵を片付けようと弓矢と魔術師の攻撃で少数のチュングア兵が吹き飛んだ。

 そして今度は浜にいるチュングアに攻撃を加えようとしたその時だった。

 「うお!?」

 巨大な爆発音がなると今度はこっちが狩られる番になった、犯人はあのゴーレムだがあのゴーレムは見た目からして固そうで、一発や二発で壊れなさそうだ。それこそエクスプロードでも無い限り破壊は不可能だ。

 「ヤバい身を隠せ!」

 たかが掘っただけの陣地がここまで役に立つとは思わなかった、身を隠すだけで結構な攻撃をしのいでいる、また結界を張らずとも良い。もしかしたらこの陣地は通常の列強同士の戦いでも使えるのではないのか、バージリ王国に対して有効活用が出来るのではないのかと考えている所自分の頭上で眩しい光が輝いた。


 フレシェット砲弾と呼ばれ空中で炸裂させるだけではなく、飛び散る物が矢形状で殺傷能力が上がっている。鎧や特性フードを貫通し人体にそれらが入り込む。また真下にいた隊長に至っては頭の直接貫通しており見るも無惨な状態になった。

 そして二発、三発と何度も喰らうと原型をとどめなくなっていった。


 「射撃止め!射撃止め!」

 戦車長が射撃を止めさせるが爆煙で視界不良、陣地は何も見えなくなっている。

 「予定変更だ急いで障害物を撤去した後すぐに火炎放射器で塹壕を焼き払え。」

 すると防錆加工されたWZ9攻撃ヘリとZ9汎用ヘリが出動、後方に入り込みそこの司令部と思わし気場所に掃射した後、ヘリボーンを行う。


 「急げ急げ!急いで散開しろ!」

 すぐに降り立つと周囲警戒と身を隠す作業に移る。ホバリングで砂埃が立ち上げる中配置につき無線で安全の一報を知らせた。するとあちこちから輸送ヘリが降下し、キャタピラが装備されたゴルフカート程の大きさの奇妙な車両が降ろされた。

 これはこの世界において新開発された車両で、通常車両が送り込めないような場所に配備することが可能である。これの特色は重機銃を装備し敵に撃ち込むことが出来ること。

 もし小銃で対処できない敵であればこの機銃で叩きのめすのだ。

 重機銃を持ち歩き戦闘を行うのは物理的に不可能であるし、また可能な型もあるがまともな戦闘は期待できない。故にこの車両が出来たのだ。


 次々とやってくるヘリ、相手が態勢を整える前に運べるだけ運ぶつもりなのだろう。一兵卒の分隊長には戦術は見えてもその先の戦略は見えない。

 この力技は一年二年先も続くのだろうか、そして相手はどう動くのか。

 「急げ4中隊に遅れを取るな!!」

 即席で固定重機関銃を配置し、また鉄線等を引いて簡易陣地を作り上げるまでそう時間はかからなかった。




 「あの不良部隊はチュングア軍に攻撃されている真っ最中だ。」

 「変にプライドが高いから救援や援軍を要請しないだろうな、それにしたところで首都を守る義務があるから増援を送る余裕も無いつまり殿<しんがり>だ。」


 暗殺を専門とする部隊は姿消しと呼ばれる透明になる魔法を行い彼らを念のために観察していた。この魔法はこのような特殊任務に関わる者しか使われず、一般の兵では大体的に使われることはない。魔力の消費もだが、それ以上に卑怯だと叩かれるのが原因だ。

 「まぁ腕っぷしはあるし、指揮系統が混乱しても抵抗はするか・・・」

 彼は水晶を持ち出し会話をする。テレビ電話のように会話できる。

 「ヤパンラ、彼らの行軍速度が思った以上に早い、下手すれば夜には斥候がそっちに向かうかもしれん。」

 「ああ、映像で確認した。」

 「彼らのことは何も知らない、だが彼らは我々のことも知らない。」

 猟師が罠にかかりそうになる獲物を見て笑うように彼らも同じく笑った、あくまでもこれは布石にすぎない、チュングアを”利用”する布石に・・・・




 「捕虜は32名だけか。」

 「相手はかなり士気が高かったことと、我が兵が興奮して射殺したことは勿論魔法に対する無知から恐怖を感じて殺した部隊もあります。」

 「確かに急に化け物とかに変身されたら困るものな。」


 テントの中でこめかみを抑えながら司令官は地図も眺める。一兵卒から少将までのし上がった彼はこの国国境を改めて調べた。

 「良く分からんがバラスカ王国の隣国メイサン王国が領土を明け渡したらしいな。」

 「はい、捕虜の話が本当だとそうなります。しかし何故ここの領土、よりによって油田のあるところに兵を置いたのかわかりません。」


 メイサン王国はバージリ王国と対立している国の一つで、バージリ王国の侵攻から押し返し遂にバージリ王国の一部領土を占領することに成功したのだが、その占領した土地が不毛の地、例の油田の出る土地だった。

 だがメイサン王国はその土地を手に入れてもそこに要塞を築くだけでこう着状態に陥っていた、加えてそこは起伏の激しい丘だらけだけではなく石油の影響で作物も育たないうえ、丘の草等の植物が枯れて土壌が崩れるのも時間の問題であった。また戦争や飢餓による食糧不足もあり、自ら手放すと考えられていたバラスカ王国が領土の買い取りを打診した。

 バラスカ王国もバージリ王国を敵対視している国だけではなく隣国故交易として親しみがあった、またそこに勝手にバージリ王国に対して盾になってくれるのだ、買い取りに応じないわけがない。


 だが何故そこを買い取ったのだろうか、中国に対する牽制とは思えないまたバージリ王国を刺激するだけではないのだろうか、それだけではないバージリ王国から飛び地のように離れた土地に人員や食糧武器を送るのは資金がかかる。何故このようなメリットのないことをしているのか全く理解ができなかった。


 「どちらにせよ国外での石油の確保は我が国の国策の一つだ、好都合であることには変わりない。」 『だが本当に大丈夫だろうか?罠としか思えない。』

 彼は相手が石油の利点を知っているのではないのか、現在もインターネットや雑誌新聞などで大量に国外に流れている。また軍事に関係する内容を悠々と売る商人、いや売国奴もいる。中国の欲しがるものを、そして中国人の本質を見抜いているのかもしれない。

 羅援らえん少将は 「偵察機の報告を待つか・・・」そう言ってそれを考えることを止めた、どちらにせよ中央政府からそう命令が下るだろう、その結果兵を分散し最終的に危険を誘うことになるとしても。

 そして羅援らえん少将の懸念は当たった。


大分、遅くなりました。就活とか仕事とか就活とか訓練とか就活とか卒論で遅くなりました。(白目)

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