第四回、相性が悪い相手
相性が悪い相手にくらいつく信華
というテーマで描いた...勝利
信華は誘拐事件に現行犯で遭遇した。
すぐさま、割って入り犯人一味を次々に殴り倒していく…しかし、最後の1人は腕に覚えがあった。
信華「早い!!」
素早く繰り出される三連打
2発は捌くが、一発貰う
信華「詠春拳…!」
男「その動き、お前は形意拳か、
一撃必殺だか知らないが、俺にとっちゃ、
良いカモだぜ」
形意拳と詠春拳は得意な間合いが近い
互いに相手の選択肢を想像できる
その為、手数を重視する詠春拳から見て、
一撃重視の形意拳は、
よく知るコースの攻撃を低頻度で繰り出す存在であり、
威力は高いものの、信華の攻撃は防がれ、
威力は低いが男の攻撃は、数発当たる
これが続けば信華のジリ貧だ。
信華は前に出た。被弾覚悟で一撃を入れるつもりだ。
だが、その程度は男も予想している。
一撃が軽いから、被弾覚悟が可能と言うなら、
軽くても無視出来ない攻撃にすれば良い。
男の連撃に、急所を狙うモノが混ざり始めた。
喉や目を狙って繰り出される攻撃
鍛える事の出来ないそこは、
一撃の威力が低くても関係ない。
信華は再び防戦に入ると思われた。
男の手が信華の左目を貫いた。
男(馬鹿な!防御しないだと?狂ってるのか!?)
それが男の最後の思考となった。
片目を犠牲に手に入れた隙を逃せない信華は、
最速で勝負を決めるべく、
全力の崩拳を男の鳩尾に打つ。
内蔵が破裂し、男は事切れた。
〜〜〜〜〜〜
数年後、
信華が拳法を教えた子供たちが手合わせしている
形意拳を使う方の子(仮にA)が負けた。
A「今のは本気じゃない。本気で殺ればボクが勝つんだ!」
信華「そうね…。でも、そこまでして勝たなければいけないの?
その技で大怪我したら、BくんはきっともうAくんと勝負してくれないわ。
AくんはBくんとの遊び、今日が終わりで良いの?」
A「…ボクはBに勝ちたい。でも、2度とBと遊べないのはイヤだ」
信華「そう、じゃあ今日のところは負けを認めて、次は、危ない技無しで勝てるように強くなろうね」
A「うん。……B、次やる時は絶対ボクが勝ってみせるからな!」
B「ボクだって、もっと強くなる!そう簡単には負けないよ!
…でも先生、
先生はその目を怪我した時、
危ない技を使ったって聞いたよ。
それは良いの?」
信華「あの人達(誘拐犯たち)とは、次が無くても良いもの」
今回披露した信華の強さ
肉を切らせて骨を断つ覚悟
崩拳に込めた勁
殺るべき時を選べる形意拳への誇り




