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魔女のお茶会  作者: さとうとしお


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2/22

怪物の影と魔女の視線

※直接的な残虐な描写があります。

「“The Witch’s Tea Party – Preliminary Invitation”…これって…」

テティスは興奮をした。でも、なずなにこれを見せたら止められるかな?とも思った。なずなは同い年だが過保護なところもあり、お茶会への参加には渋い顔をしていたので反対されるのは間違いないだろう。

「どうした?テティス」

なずなにスマホを覗き込まれるように声をかけられたので慌ててスマホを後ろに隠した。

「な、なんでもないよ!あ、パパからまたご子息とのお見合いがあるって、あ、でもデート付きだから相手のSSもいるからなずなは働き詰めだし休んでてだって、パパが!」

テティスは一気にまくし立ててなずなを部屋に押し込んだ。なずなは怪訝な顔をしていたものの、テティスのSSの前に雇用主であるテティスの父親には逆らえないので、渋々部屋に戻った。

そしてテティスは、魔女のお茶会のメッセージに

「I will join.」

と返信をした。すると、まるで返信がくるのをわかっていたかのように、すぐに

「Tonight's menu is vampire's blood.It gives you eternal life.」

とスマホのメッセージがきた。


薄暗く広い屋敷。主の部屋の前には端正な顔立ちをしているが、灰色かかった顔色をした、顔に縫い傷がある黒いスーツを着た短髪の男性2人立っていた。主の部屋からはベッドが軋む音が漏れている。艷やかな息を吐く若い女性の声も軋む音に合わせて聞こえる。情事の最中の音の中でもドアの前に立つ。


ストロベリーブロンドの短髪、体格の良い身体、神父服を着たロメオとの情事を終えたヴィクトリアは豊かな胸をもつ柔らかな白い素肌にローブを着て金髪の、ドアの前にいた男性たちのように灰色の顔色と縫い傷の男性に

「日本人混じりのきれいな声の、可愛い子ちゃんに連絡はつけられたの?」

と尋ねた。

「はい、I will join.…と連絡がありました。」

ヴィクトリアはほくそ笑んだ。

「あの子の声と顔が手に入るのが待ち遠しいわ…私の理想通りだもの。」

そしてにっこり無邪気に笑って

「私の可愛い子ちゃんのためにとびきりの吸血鬼の血を用意して。スペシャルゲストよ」

「はい、では先日捕獲した吸血鬼のところへご案内します。」

「ありがとう、ハニー」

ヴィクトリアは金髪の男性の頬にキスをして、肉たたき棒を持ち、ボトムスの神父服を履いたロメオの手を握って立たせ共に主の部屋から出た。


彼らが向かったのは浴室だった。吸血鬼の弱点である銀で作られた紐で両手足を縛られ、猿轡をされた吸血鬼の女性が怯えた目でヴィクトリアを見あげた。

「可愛い可愛いヴァンパイアちゃあん。お料理の時間ですよぉ」

ヴィクトリアは甘ったるい声で言葉をかけた。

その瞬間、ヴィクトリアは持っていた肉たたき棒を吸血鬼の女性に一気に振り下ろした。

言葉にならない悲鳴が上がり、女性から血が噴き出した。涙を流すがその目も抉れていた。

そんな様子を見てもヴィクトリアは一切躊躇せずにもう一度棒を振り下ろした。バキバキと骨が粉砕される音がして皮膚が剥がれ再び大量の血が飛び出し、女性は抉れて取れそうな目から涙を流してそのまま動かなくなった。

「あぁ、楽しかった。お料理したらまた興奮してきちゃった。」

ヴィクトリアは側にいたロメオの口に舌を入れキスをした。

「また、ヤろ?」

ヴィクトリアは吸血鬼の遺体の側でローブを脱ぎ、ロメオのボトムスを脱がせた。ロメオのペニスを口に咥え、愛おしそうな表情で舐めるヴィクトリア。恍惚とした表情を浮かべヴィクトリアの胸を揉み乳首を指先で愛撫するロメオ。甘い吐息を漏らすヴィクトリア…

その側には大量の血と涙を流した遺体が血の風呂で横たわっていた。


テティスは夜中12時に屋敷から出た。執事は"特に"理由も聞かずにそんな彼女を見送った。

メッセージには夜中12時に屋敷の前で待つように、従者が迎えにくる とあった。

屋敷の前に馬車が突如として現れ、従者と思われる黒いスーツを着た女性が馬車から出てきた。

「お待ちしておりました。テティス様。お茶会に参りましょう。主様があなたをお待ちしております」 

機械的に淡々とした声で女性が言った。

その様子に圧倒されつつもテティスは

「はい、よろしくお願いします!!」

と答え馬車に乗り込んだ。馬車は従者が馬の鞭を叩くとすっと姿を消した。

…その様子を伺っている黒い影も見ていた。

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