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34.設定集

お待たせしました!ついに設定用語集が完成したため、更新させていただきます!


また、前の話で話した通り、この話を投稿した時点から、2章の話を一旦全て消去して、書き直して再投稿しますので、ご理解の程よろしくお願いします!


ストーリーの流れ自体はそこまで変えるつもりはありませんが、細かいところで結構な変更点があるので、かなりの時間がかかるとは思いますが、何卒お付き合い下さい。なんとか、年明けから2月までには終わらせたいと思っています。


また、これからは更新頻度は出来るだけ週1以内に収めて、出来れば3日に1回ぐらいのペースで行きたいです。ので、よろしくお願いします。


それでは、長らくお待たせ致しましたし、長らくお待たせしますが、これからもどうぞ拙作をよろしくお願いします!

魔術研究の第一人者にして、世界に降臨した最初の異世界人『マリア・メアリ・天川』著「魔術用語大事典ーEncyclopedia of Magic Terminology」○△出版 初版発行ダイアブルの帝王暦99年、Ⅳの月 より引用。



この事典はーー《中略》ーーしたがって私は、人々にとってこの「魔術」という概念がもっと親しみやすく、かつ覚えやすいものだと認識させるため、魔術を五つの位階に分類した。下から順に、『最下位魔術』、『下位魔術』、『中位魔術』、『上位魔術』、『最上位魔術』の五つである。


各位階について、最下位魔術から順番に。最上位魔術まで、例を用いて解説するならば、以下のようになるだろう。


『最下位魔術』ーーー魔術位階における最底辺に位置する魔術。小さな子供でも習う環境によっては発動させることが可能である程に術式の構築が簡単で、魔力消費が少ない。

例:『風刃』、『雷槍』等


『下位魔術』ーーー最下位の一つ上の位階に位置する魔術。魔力の消費量が最下位魔術よりも大きくなる代わりに術式の汎用性が広がり、ただ日常生活を送るだけであれば何不自由しない程度には便利さを発揮する。また、魔術師の戦闘において、最も多く使われる位階でもある。

例:『追疾風』、『飛炎脚』、『雷閃芒』等


『中位魔術』ーーー魔力消費量が最下位・下位よりも増えるのに対し、その術式の書き込み幅も相応に増えた位階。所謂貴族など、特異な上位身分の者達以外の一般人が学ぶ限界位階。これ以上の位階となると、基本的に、その血により多くの魔力が混じった種族や身分の者達でなければ発動自体が出来なくなる。

例:『咆哮を上げよ雷獣』、『舞い上がれ虹の曄よ』等


『上位魔術』ーーー中位以下の魔術とは比べ物にならないほどの量の魔力を消費する代わりに、その術式の書込み幅から魔術自体の威力に至るまで、全ての面において一段階格が上がる魔術。

例:『鳴王の剛槍』、『切り開くは氷王の鋭剣』、『抉り断て岩王の峰剣』等


『最上位魔術』ーーー上位魔術とすらも一線を画す、世界全体に影響を与えかねない魔術の総称。消費魔力は個人で賄える量を超え、集団で発動してようやっと十全に術式効果を発動出来るレベル。(厳密には、上位以下の位階に収まりきらない全ての魔術が含まれるため、一口に最上位と言ってもその効果には差がある場合がある)また、唯一、魔術技法『詠唱』を絶対に用いなければならない位階でもある。

例:『剛槍を放つは天雷の鳴神也』、『吹き荒れろ風神の息吹』、『包み鎧う岩神の甲冑』等


場合により例外はあるものの、基本的には、『最下位』は二文字、『下位』は三文字、『中位』は文章、『上位』は各属性の「王」が入る、『最上位』は各属性の「神」が入るという風な特徴があることを理解すれば、見分けが着くだろう。



以下、上記の文に対する、とある魔術師の注釈。


上記の内容はあくまでも統一戦争期に発展・浸透していった魔術の事のみを記している。故に当然、我々は、この枠組みに当てはまらない魔術もまた存在しているという可能性を十分に考慮するべきであり、実際、饗宴国家ガネーシャに生まれた新たなる英雄の用いるあの「蒼い炎」を身に纏う魔術などは、既存の魔術位階には決して当てはまらない、変則的な魔術の典型例と言えるだろう。



また、同上の書物より、第三章『属性と派生』から引用。


魔術における属性の概念は古くーーその起源は、まだこの術が「魔術」と定義されるよりも以前。「祈祷」や「神秘」として扱われていた頃より存在している。


本章では、そんな古くからある区分である『属性』のうち、最も多く人々に発現するとされている『基本七属性』と呼ばれる、文字通り七つの属性と、私が出来る限りの情報を収集して見つけた、その枠に収まらない属性達について、その特徴について紹介していく。


基本7属性(オーソドックス)』ーーー炎、水、風、岩、闇、光、召喚・・・の、7つ。人類に見られる多種多様な属性達の中で、その割合が高い7つの属性のこと。


炎属性魔術ーーー読んで字のごとく、構築した魔術式から炎を出す属性。攻撃性に優れ、また補助(特に強化系)も高水準で発動可能。


水属性魔術ーーー読んで字のごとく、構築した魔術式から水を出す属性。回復性と補助に優れ、弱体も強化も出来る比較的万能な属性である。


風属性魔術ーーー読んで字のごとく、構築した魔術式から風を出す魔術。攻撃性と補助(強化、索敵)に優れている。性質的には炎とあまり変わらないが、どちらかと言うと炎よりも補助寄りの性能。また、一切回復が出来ないというデメリットがある。


岩属性魔術ーーー読んで字のごとく、構築した魔術式から岩・土などを出す魔術。攻撃性と防御性に優れ、特に物理攻撃・防御をするに際して驚異的な力を発揮する。その分、補助・回復にはあまり優れておらず、補助(強化)の内、防御系のみに適性がある。


闇属性魔術ーーー読んで字のごとく、構築した魔術式で、この世界の影や暗闇に干渉する魔術。攻撃性と補助(弱体)に優れ、特に弱体に対して大きな適性がある。特徴として、物理的な攻撃が一切出来ないという特性を持ち、前記四属性とは違う相関関係を持っている点が挙げられる。


光属性魔術ーーー読んで字のごとく、構築した魔術式で、この世界の光や迷彩に干渉する魔術。攻撃性と補助(強化)、回復性に優れ、特に回復と強化に大きな適性がある。闇属性と同じく、物理攻撃が一切出来ず、火水風岩の四属性とは別に、闇属性だけと相関を持つ。


召喚属性魔術ーーー読んで字のごとく、構築した魔術式から物や生き物を召喚出来る魔術。他属性と違い、魔術が現実に及ぼす規模ではなく、その物がある正確な位置と、何を召喚するのかを術式に刻む必要がある。優れている特性は特に無く、召喚する物によって攻撃性にも補助にも回復にも優れ、劣る事が出来る。


以上が、『基本7属性』の特徴である。続いて、それ以外。『基本7属性』から派生した多様な属性達について、私ができうる限りで纏めた物達を記していこう。


氷属性魔術ーーー読んで字のごとく、構築した魔術式から氷を出す魔術。攻撃性と防御性に優れ、特に魔術防御に大きな適性がある。水属性魔術と炎属性魔術の複合派生ではあるものの、両者の特徴をあまり継がず、岩属性に近い特徴を得た珍しい事例の派生属性。


雷属性魔術ーーー読んで字のごとく、構築した魔術式から雷を出す魔術。攻撃性と補助(強化)に特に優れているものの、それ以外も高い水準で行使可能な万能属性。唯一回復だけは適性が無く構築できる魔術式が無い。また、光属性からの単一派生である故、その特性を色濃く受け継いでいる点も特徴。


幻影属性魔術ーーー読んで字のごとく、構築した魔術式で幻を生み出す魔術。術式の内容が特徴的であり、召喚魔術と炎水風岩の術式内容を合わせた様な、何をどう、どれくらいの大きさで映すのかについて、できるだけ細かく書く必要がある。


以上が、私が見つけ、調査した属性達である。また、読んで貰えば分かる通り、基本7属性以降の氷・雷などの属性は『派生属性(ディライブド)』と呼ばれる属性種に区分され、その『派生属性』の中でも、大きく二つ。『単一派生(シングルディライブ)』と『複合派生(ミックスディライブ)』に分かれている。


こちらも例を挙げるとするならば、『水』と『炎』の複合派生で『氷』、『光』からの単一派生で『雷』など、混ぜる属性次第では殆ど無限に近しいほどの数の属性が生み出されることになるだろう。まあ、その全てを私が生きているうちに見ることはかなわないだろうが。



同書、第四章『性質と種類』より引用。


先の第三章でも少し言及したが、魔術には、その魔術がどんな効果をもっているのかを決定する術式的要素ーーー即ち、『魔術の種類』という物が存在している。その総数については、未だ研究中であるため、正確な数は分からないが、大きく分けて三つ、細かく分けて数十個ほどに分類できると推察されている。


といっても、第三章を読んでいただければ分かるように、『魔術の種類』は使用者の性格や属性(特に属性)によって、向き不向きが分かれている。(例:炎属性であれば攻撃、水属性であれば回復に優れる等)


次ページからは、大きく分けた三つの『種類』について大まかにだが、解説していこうと思う。


一種目:『攻撃』ーーー魔術陣の円環に、『攻撃性』を付与する術式を書き込むことによってその魔術が当たった相手に物理的・魔術的問わずダメージを与える『種類』。主に戦闘で使われることが多く、最上位魔術の殆どがこれに属していると言っても過言ではない。

例:『雷閃芒』、『氷千剣』、『風刃』


二種目:『補助』ーーー強化魔術や弱体魔術といったような、戦いにおいて『補助的』な役割を持つ術式を書き込んで、自身を強化、或いは敵を弱体化させる『種類』の魔術。戦闘面・日常面両方で広く使われる魔術であり、総じて利便性の高いものが多い。その性質故か、下位~中位のものが使われることが多いようだ。

例:『飛炎脚』、『烈赫掌』、『閃くは迅雷』


三種目:『回復』ーーーどのような過程であろうと、対象を回復・再生させる術式を刻むことで、『治癒的』な役割を魔術に持たせる『種類』。日常面で使われることが多く、ちょっとした切り傷や擦り傷を直すものから、腕や足、場合によっては半身ごと欠損を治す様な物まで、多種多様な回復方式の魔術が属する。また、その術式内容も、新陳代謝等を高めることで身体の回復速度を数十倍まで早めることで治療する物や、欠損部(傷病箇所)の時間のみを巻き戻すことで恢復させる物など、多様な種類が存在している。

例:『燃える翼の一撫で』



同書、第八章『魔術技法(テクニック)とその起源』より引用。


魔術技法(テクニック)』ーーー戦時中、一般兵が貴族兵などの優秀な兵力に対抗するために編み出された、一般兵の一般兵による一般兵のための技法。と言っても、その歴史は古く、起源をさかのぼっていくと、不思議なことに、魔術はおろか、祈祷や神秘すらもまだ見出されていなかった様な太古の昔には、既に似たようなことが行われていた記録が見つかっている。が、それ以上の事は現在の時点ではまだ分かっておらず、それが具体的にはいつの時代なのか、どんな人物が残した記録なのかは、杳として知れない。


『縛り』

ーーー全ての技法の基礎の基礎。根幹の根幹に位置する魔術技法。術式内にどのような形であれ『縛り』という名のデメリットを組むことで、攻撃魔術の威力の底上げや、強化・弱体魔術の、効果時間の延長等のメリットを付与することを可能とする。太古の昔に使われていた(らしき)技術の一つであり、恐らく、今我々が観測できるうちで最も派生技法とその応用幅が多く、広い技法でもある。


『圧縮』

ーーー術式面ではなく、魔術陣面においての『縛り』。魔術陣の円環を小さくすることで、現実に魔術が影響する規模を強制的に縮小させる。が、代わりに、その小さい範囲に刻まれた術式の魔術効果を上昇させることを可能とする。また、前述の通り『縛り』の一種として扱われている。開発時期はダイアブルの帝王暦75年。戦乱期の真っ只中である。


『詠唱』

ーーー術式面でも魔術陣面でもなく、発動面における『縛り』の一種。詠む必要のない(うた)を詠む時に、その詠んだ内容に応じて、魔術の効果を向上させることを可能とする万能技法。最上位魔術の術式起動には必須のテクニックでもある。開発時期はダイアブルの帝王歴以前、古ラビリンス歴002年。戦乱期ではなく、それ以前の暗黒時代には既に似たような技法はあったとされている。


『複合』

ーーー発動面における『縛り』の一種。複数人の魔力を掛け合わせることで、同一魔術の強化や、別々の属性の魔力を合わせることが出来る技法。難易度はかなり高く、余程息の合う相手を見つけるか、別の『縛り』を課すことでその相性問題を簡略化するぐらいでしか、その真髄を発揮することは出来ない。開発時期はダイアブルの帝王歴80年。戦乱の初期である。


『共創』

ーーー仕組みは『複合』に近く、その派生形とする説が有力。又は原型として提唱されることもあるが、こちらはあまり有力視されてはいない。同じ属性、同じ力量の魔術師が、同じ魔術を発動させる際に使われる技法。発動させる魔術の効果や範囲の、『大幅な』底上げを可能とする。

また、『縛り』の一種とする学説もある。

開発時期はダイアブルの帝王歴90年頃。正確な年は分からないものの、『複合』よりも後に開発されたことは確実視されている。


『独白』

ーーー長らく『詠唱』擬きのテクニックとして扱われていた、一種の裏技的存在。本人の感情や、置かれている状況など、不確定な要素で魔術の補助具合が決められる『縛り』であるため、時に『詠唱』よりも強い効果を発揮することもあれば、全く強化されないなんてこともある。どの道、実践向きではないと長年放置されてきたテクニックであったが、近年の研究により、場合によっては最上級魔術の『詠唱』と置換することも可能であるということが分かったため、冒険者や騎士たちの間で、いざという時になったらこれを使うという風潮が生まれてきている。



同書、第十二章『魔術と言語』より引用。


魔術言語(ソーサリー・スペル)

ーーー統一戦争初期に、私とその他六名の研究者によって開発された、『奇跡』を『魔術』にするための言語。「言語」と銘打ってはいるものの、実際は「言語」ではなく、意味的には「文字」の方が近い。戦争後期の今になって開発が進められている『統一言語』の元になった言葉であり、この言語を『術式体』という文法で、『魔術陣』という円環に添わせ、現実への影響力を強め続けることで、現代(・・)の魔術は発動する。


術式体(ソーサリー・スタイル)

ーーー魔術言語を一定の規則に従って書き連ねるための文字の書き方の事。現代で言う筆記体に近い。この書き方を利用することで、魔術言語とその統一、そして軍事利用と体系化がしやすくなったという、画期的な発明。



エリック・オボロ著『魔導銃の歴史と用法』ディモシエス出版 初版発行統一歴495年 五月 より引用。


『魔導銃』

ーーー魔力で動く銃器。魔道具の一種。その原型は異世界から渡ってきた人間が持っていた『銃』と呼ばれる武器を、その異世界人とラビリンスの鍛冶師シデロリオン、レーアの魔道具士アトレッツォが共同で開発した物。即ち、最初の魔導銃は複合銃(後述)であった。そこから開発に開発を重ね、魔力の蓄積や弾速加速、弾道補助、術式加工などの機能が備わっていき、代わりに引き金や撃鉄が消失して行った。



モズ・へカーテ著『学⬛︎の⬛︎⬛︎は英⬛︎⬛︎を⬛︎たい』⬛︎⬛︎書房 初版発行統一歴⬛︎⬛︎⬛︎年 6月より引用。


召喚魔術ーーー『特殊多段加速召喚術式(ケラウノス)

・・・モズの拾った複合銃『R.C.200』を利用した、モズが開発した魔術・・的な何か。銃身の奥。弾倉にほど近い位置に『召喚速度加速術式』をーー術式の細部書き込みにおいては天才的な才能と努力を持ち合わせるモズがーー書き込めるだけ書き込んだ、『物質弾(通常の弾丸)』の召喚魔術陣を展開し、自身の体内にある全魔力をそこに注ぎ込む。

更に、『R.C.』シリーズ独自の機能である『術式加工』を用いて、発射する魔力弾丸に書く術式を、召喚魔術の術式からただの無属性魔術の『加速(アクセラレート)』の術式に変更し、それも魔力弾丸に書き込めるだけ書き込んで、魔導銃の昨日である魔力の堆積を利用して、貯めに貯めた魔力を弾丸に注ぎ込んで発射。

先行して発射した、通常速度で飛翔する加速術式の魔力弾丸に、後発の召喚速度加速術式でとんでもない速度まで加速した『物質弾』を後ろからぶち当てて、更に『物質弾』を加速させる。

二重の加速を受けた物質弾は稲光すらも凌駕するほどの速度と威力、貫通力を持って、敵にぶち当たり、ほぼ確実に敵を殺す、文字通りの必殺技。

射程、威力に優れるが、点の攻撃故に範囲はそこまで広くない。


当然、ただこれらを使うだけではエイスやダバーシャを凌ぐ威力の魔術は放てない。故に、彼らに追いつき、追い越すために、多種多様な『縛り』を利用することで初めてこの魔術は完成する。

先ずは『必ず術者と銃の全魔力を消費しなければならない縛り』を利用して『射程』と『威力』、『貫通力』を底上げし、次に『術者の肉体にとてつもない反動を及ぼす縛り』でさらに『速度』を強化。加えて『銃の全機能の停止と全壊をもたらす縛り』によって大幅に『威力』と『速度』、『貫通力』を強化し、『行う必要の無い詠唱を行う縛り』ことで『弾道補助』と『加速の効果』を向上させる。更に、『引く必要の無いトリガーを引く縛り』によって『射程』と『速度』の強化を行い、最後に、『銃身内部で魔術陣の圧縮を行う縛り』によって、弾道補助の強化を行うことで、ようやっと、エイムの悪いモズでも百発百中出来る程の『弾道補助』と、エイスの全力の雷魔術を凌ぐほどの『速さ』と『貫通力』、ダバーシャの全力投擲に比肩する『威力』を得ることができるようになる。


総評として、並み居る英雄達に凡人が並び立つためにモズが開発した、多大な物を犠牲にし、無駄に思えることをやりまくることで英雄(彼ら)の一端に自身の指先を届けることを可能にする魔術である。


はっきり言って非効率極まりないし、普段使いするような魔術では決して無い。



七大国中央魔術学院所属世界史学者、フィロス・フォン・ロフォス著『世界史概略』 ディモシエス出版 初版発行統一歴497年10月 より引用。


本章は、この世界の歴史について、大まかに、時系列順に纏めたものとなります。わかりづらい箇所や詳しい所の精読をしたい場合は、別の章をご確認下さい。


それでは、早速ですが、最初に紹介させていただくのは、既に文献など何一つ残っていないほどの大昔。辛うじて、最初の人間と龍人、そして神々だけが知っている、先史の時代。その名も『祖龍時代』です。伝説の時代であり、本当にあったのかすらも疑わしいですが、多くの国々で、長命種の中でもとりわけ長く生きている人々が口々にこの時代についての言及を行っていたため、本書では始まりの時代としてカウントさせて頂きました。また、フォグノース永世国王、始源樹王アスク様によると、この時代に、『人』という存在が誕生したとの事。


次に到来したのが、『祖龍期』を経た後に、神々がこの地に降臨し、人との共存・共生をはかるために、『英雄』達と共に様々な逸話・物語の元になる話を残していった『神話時代』です。こちらについては、僅かながらですが文献が確認できており、その実在が証明されております。


更にその次に来たのが、絶え間なく続き、もはや永遠と思えるほどの長い間、人間達を息苦しさが支配した、長い長い戦乱の時代。その名も『暗黒時代』です。内容は、この世界に元々居た【神】の様な何かと別世界から降臨した【神】との真っ向からの大激突。互いの神話の英雄や低級の神などを召喚し合い、互いが倒れて動けなくなるまで責め立て続けるという、統一戦争に近く、それよりも更に苛烈を窮めた、地獄そのものな時代であったことが確認されています。また、現代に神話時代の英雄達が生きていないのは、神話時代の多くの英雄がこの時代に戦死してしまったのではないかとも言われています。


そして、その後に来たのが我々のよく知る『魔術時代』。又の名を、『統一戦争時代』とも呼ばれている時代です。神々の操る【魔法】ではなく、それまで民間で信仰されていた『奇跡』や『神秘』、『祈祷』を全て『魔術』という言葉に収め、魔術言語と術式体の開発が行われた、一般に魔術が広まった時代であり、同時に、そうせざるを得ないほど熾烈を極めた戦乱の時代でもありました。暗黒時代の戦いの再来かのような、激しく、現実離れした戦いが大陸各地で巻き起こり、街どころか国単位で土地や建物がバラバラになってしまうなどという現象があちこちで頻発するなどという、恐ろしい時代でした。


そして最後に、その熾烈な戦乱の世を経た結果、各国の『王』や『英雄』が時に争い、時に協力して立ち回っていった結果、戦争が収まって、発達した『魔術』や『科学』、『魔導技術』が融合した結果できたのが、今の『統一時代』。又の名を『七国時代』となります。


以上が、大まかなこの世界の時代変遷です。



57人目の異世界人、柊礼人著『異世界の神話体系について』 ディモシエス出版 初版発行統一歴322年7月 より引用。


本章で紹介するのは、この世界における『神話』の扱いについてです。

この世界において、『神話』は我々の世界と同様、『伝説』や『仮想』の話ーーではなく、『実際に大昔にあった本当の話』です。ただ、荒唐無稽であり、およそ信じがたい内容であるという点では、認識にそこまでの違いはありません。

次に、『神話』がそんな扱いをされている理由ですが、これに関してはかなり単純であり、『人』という存在が生まれてから『神話』という概念が誕生し、その『人』という存在の原初である『始源樹王アスク』が未だに生きているーーつまり、歴史の生き証人が存在し、その荒唐無稽な話が事実だったと認めている以上、どれだけ現実からかけ離れている話(例えば、【祖龍】を片手で吹っ飛ばした【神】が居ることや、『人』を作ったのが【神】だったりすること)であったとしても、それが現実に、世界で起こったことであると証明されているからです。

そして、この世界での創世神話ですが・・現代において、七大神話と呼ばれる『神話』それぞれにそれっぽいものはあるものの、通説ーーというか、これもアスクが証明している以上、事実としては、創世神話なんてものは無く、世界は、『人』と【神】が大地に降り立った瞬間からすでに存在していた。という物になります。故に、現在七大国にある創世神話は基本的に噓八百・・というか、創『世』ではなく、創『国』或いは、創『人』、ないしは創『話』神話と言った方が適切な内容となっています。


以上が、大まかなこの世界での『神話』の扱いとなっています。

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