旅立ち
掲載日:2021/03/17
「旅立ち」
門出待つ
日々は疾く過ぎ
行き交わす
想いははるか
夢をただ
求める者と
涙にて
袖濡らす者
満月は
夜空に高く
波の音に
遠くの汽笛
しめやかに
時は流れて
旅立ちの
朝は近づく
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とても短いものなので、スタブをめいっぱい。
オリジナルを改稿したものに、さらに手を入れて。
75調はいくらでもあるけれど、57調はちょっと珍しいかも。
すぐに思いつくのは「小諸なる古城のほとり」とか。
春先は別れの季節なので。当初の題は「旅立ちの朝」だったのだけれど
これは、旅立ちの前夜の話だなあ、ということで旅立ちだけにしました。
旅立つものと、残されるもの。例えば、子供を大学に出す親とか。その想いは
必ずしも向かい合わず。昭和の初期だと、それは永の別れに近い感じだったの
かもしれない。
どちらかというと、「子供が冒険者になると言って王都に旅立つ前夜の
親や幼馴染」みたいな感じの方が合うんだろうけれど、きっとその世界には
蒸気船はないだろうなあ、とか。




