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予算切れ

「と、言う訳でお金がありません。」

「あれ?そんなに使ってた?」

「観光用予算がね。」

「それなら補正予算を。」

「そんな魔法みたいにお金は生み出せないんだよ、できるのは俺の前世の偉い人達くらいさ。」

「ローガンの前世って賢者だらけだよね。」

「そうだな…そうかな?」

「それにしても、お金が無いならどうするの?奴隷落ち?」

「奴隷ムーブはその内まで取っておこう。今回は観光客らしいお金の稼ぎをします。」

「おお、観光客にも稼ぐ手立てがあるのか?」

「そう、観光客らしい稼ぎ方…それはこの扉の向こうにあります!」


指し示した扉は地下酒場の更に奥にあった。

扉の両脇をハゲのマッチョが2人で守っている。


「あれって合法?」

「ソフィ、観光客なんて市民権が無いんだから、存在自体が非合法なんだよ。」

「なるほど。」


ちなみに、俺達は2人とも仮面をつけている。

背の低い種族もいるし、これなら誤魔化せるかな。


門番に賄賂を渡して通してもらう。

扉の向こうは地下独特のひんやりした空気に、大勢人間の発する熱気のまざりあった不思議な空間が広がっていた。

地下空洞を利用した広い空間に、いくつものテーブル。そのテーブルを囲うたくさんの人間。手にはダイスやらカードやらを持って目を血走らせている。

他にもステージやバーカウンターなど、所謂地下カジノって奴だな。


「ちなみに、失敗するとソフィお望みの奴隷落ちとかバッドエンドが目白押しだな。」

「でも今回は稼ぐんでしょ?」

「まぁね、とは言っても馬鹿みたいに稼いだりはしないよ。恨みを買わない程度にやってくるから、ソフィもちょいと遊んでみな。」

「おぉ、何してあそぼっかなぁ。」


お小遣いを握らせておく。


「あ、そうそう。お金が無くなったら俺んとこに戻ってきなよ。知らない人から貰ったりしたら駄目だからね。」

「りょーかいっ!」


お金あげるって言っておいて、実は借金かつ利子がトイチとかありそうだからな。

こちらの心配をよそに、ソフィはダイスの方へと歩いていった。

ダイスは運の要素が強い…一瞬でオケラだろうな、クモ娘なのに。


さてさて、俺はルーレットでもやろうか。

こいつはダンジョンなんかでたまにとれたりするマジックアイテムだ。

実家にも一台あったし、こいつも似たようなもんだろう。

これで勝ったり負けたりをしながら少しずつ儲けさせてもらうとしよう。


ディーラーは白髪の痩せたお爺さんだ。

なんか上級貴族の家で執事でやってそうな風貌のナイスな感じ。

こんな感じの人って駆け引きとか戦闘力とか無駄に高いイメージがあるんだけど、今回はほんの少しだけ勝たせて貰う事にしよう、具体的には宿3日分くらい。


まずは負けながらお爺さんの癖と指で弾く力とルーレット台の癖をチェックだ。

よーし

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