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侍女の苦悩(アンナ視点)

私の名前はアンナ。

ロコー家の三男であるイオリ様の侍女です。

同時にイオリ様の護衛でもあります。

この土地は魔族領と接していることもあり、この館で暮らすものはある程度の戦闘能力が必須となっています。


私はある程度魔法を使いこなすことができ、イオリ様の侍女兼護衛兼魔法の講師として新たにロコー家に雇って頂きました。




雇い主のクリストフ様はこのロコー領の全体を取り仕切る領主様で、隣接する魔族領から領民を守るため日夜奮闘しておられます。

クリストフ様は王宮への報告や国境の見回り等でいつも忙しく、館の事は奥方と御長子様にお任せしています。


奥方のイレーヌさまはその美貌も去ることながら、不在がちなクリストフ様に代わり、ロコー家を切り盛りされているお方です。




イオリ様には二人の兄と一人の姉がおり、どの方も高い魔力とそれを活かせる魔法の素養に溢れた方々。


長男のマリク様は全属性の攻撃魔法に優れ、高い知識と統率力のある、まさに指導者と呼べる方。

次男のアラン様は御自身の身体強化や魔法剣を扱う事に長け、戦闘においては並々ならぬ実力者でいらっしゃる。

長女のネリー様はそれぞれの属性の支援魔法を使いこなし、使い手の少ない回復魔法も使える方。現在王立学園に在籍されていて、天使とか聖女とか呼ばれているろいう噂。



そして私のお仕えする三男のイオリ様。

高い魔力を備えながらも魔法の発動に四苦八苦されており、王立学園へ行く前に何とか解決したいところです。


学園は貴族社会の縮図とも言える場所。

そこで弱味を見せれば忽ちのうちに苛められてしまう事でしょう。

だからこそ、今は心を鬼にして指導しなければなりません。



とは言え、水魔法だけは上手く発動している様子。

これを起点に他の属性も、と思っているのですが中々上手くいきません。


逆に水魔法で他の属性をカバーするような使い方はお上手で、水の形態を変化させて盾にしたりロープのように使ったり、噴射力で高く跳躍したりと、通常他の属性魔法でやることを、水魔法でやってしまいます。



これで複数属性の魔法が使えれば、学園では神童と呼ばれることは確実だったでしょうに………



ご家族は皆、イオリ様の事を大切に思われていて、

だからこそ魔法の素養が低いと判った時には、みんな声をかけることを躊躇ってしまわれるようになったのです。


特にイレーヌ様の落ち込みが冗談ではなく、あの時3才まで待っていればと毎日涙を流されています。


神父様からは、基本的には年齢で結果が変わることはない、というお言葉が頂けました。

そうすると今度は余計に自分の責任だとふさぎこんでしまったのです。


今は家族、使用人皆で奥様を励ましていますが、中々立ち直れないご様子で心配です。



心配と言えば、等のご本人は御自身の境遇を全く気にしてらっしゃらないご様子。


立場も、魔法も一般的な常識に捕らわれない。

そういった所がイオリ様の一番の才能なのかもしれません。


とは言え、私は私の使命を果たすのみ。

イオリ様が学園でも有意義に暮らせるよう、魔法の練習を続けるのみです。

それがイレーヌ様の笑顔を取り戻すことにも繋がっていくことでしょう。

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― 新着の感想 ―
[一言] 魔法についての設定が一定していない気がします。独自設定で行くつもりが、いつの間にか「なろうてんぷれ」になっていた感じです。
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