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異変(レン視点)

最初と同じ様なパターンで防御→攻撃のリズムが出来上がってきた。 いわゆるパターン入ったって奴かな。

ダメージは与えているはずなんだけど、中々弱る様子は無い。


「中々手強いね、でも焦りは禁物だよ。」

「うーん、そうかもしれねーがな…ちょっと提案が」

「貴様らぁ!!」


アランが何か言いかけた所で、エリゴルが怒号をあげる。


「真面目に戦わんか!!」


おぉ、怒ってる怒ってる。


「真面目にやってるよ。」


エリゴルは近接戦闘がめちゃめちゃ強い。

不規則な槍のぶん回し、槍が複数に見える程の連続突きなど、避けにくい上に威力が馬鹿高く、技の順番にパターンが存在しない。

幾多の近接系廃プレイヤー達を苦しめた強者だ。

普通プレイヤーの僕なんかがマトモに懐に飛び込んだら十中八九死んでしまう。

離れていればワンパターンな戦法しかとってこないから、それならまだ対処可能だ。


「そうか…そちらがそのつもりなら、こちらにも考えがある。行くぞっ!!」


そう言うと、さっきまでと同じように魔法を唱えながら突っ込んで来た。

アイギスで防御、次の槍での横薙ぎをアランが捌き、僕が魔法で攻撃、エリゴルが後ろに飛びすさって距離を、とらずにそのまま槍を振り回して迫って来た。


「肉を斬らせて骨を断つまでよ!!」


予想外の行動だったため、こっちももう攻撃動作に入ってしまっている。

パラポネラでの一撃は槍に遮られ、体勢も心構えも整っていない所に連続の突きが飛んできた。

2撃目まではアイギスが耐えてくれたけど、3発目で亀裂が入り、4発目で粉々に砕け散り、無情にも5発目が放たれた。

僕はエリゴルが予想外の行動をとったショックで体が動かず、アイギスが壊れていくのをただ見ている事しかできなかった。

目の前に見える槍の穂先がどんどん大きくなっていく。

僕の今のHPで耐えられるんだろうか…もしかしたら死ぬかもしれないな。


ガキンッ


「レンッ!退けっ!」


エリゴルの必殺の一撃を止めてくれたのはアランだ。

言われるまま、僕は後ろに飛びすさった。


「このまま俺が奴の槍を捌く!レンは攻撃に集中してくれ!」

「ごめん、アラン!頼む!」


アランの剣がエリゴルの槍と目にも止まらぬ速さで何度も打ち合わされ、辺りに火花が飛び散る。

迂闊に近づいたら巻き込まれかねない。

僕は離れた所から魔法を撃ち込んで援護する事しかできない。


「勇者さま、私にできる事はありますか?」


声のした方を振り向くと、レイさんが立っていた。

あれ?鬼人の集団は?と思ったけれども、レイさんの後ろを覗き込むと、

教会の椅子は粉々、空間一杯に張り巡らされたピアノ線みたいな糸、鬼人だったものを貪るイビルプラントなど、喉まで出かかったツッコミ

を飲み込み、協力をお願いする。


「奴を何か魔法で攻撃できます?」

「エリゴルには毒は効かないの?さっき使った時は手で受け止められてしまったわ。」

「それなら防具を狙って下さい。奴は闇属性に対しては無類の強さを持っていますから。」


逆に防具は光属性に強い。

さっきから光属性で鎧の隙間なんかを狙ってたけど、どうもうまくいってないみたいだし。

パラポネラも状態異常付与がメインの剣だから、鎧に大きなダメージは与えられていない。


「“ニーズヘッグ”」


レイさんの目の前から小さい蛇のようなものが飛んでいき、アランと撃ち合いを続けるエリゴルの胴の鎧の継ぎ目部分に命中。

鎧の胴部分だけがポロリと地面に落ちた。


よし、鎧が落ちてしまえば光属性が通りやすくなるぞ。

勇者も闇属性魔法は使えないわけではないんだけど…

強力なのは無いんだよねぇ、組み合わせも少ないし、まあ勇者だからしょうがないよね。


それにしても、レイさんのニーズヘッグって終盤覚える魔法じゃなかった?

しかもゲーム版より小さいみたいだし…

足元にでっかい魔法陣が出て、いかにも大魔法って感じがカッコよかったんだけどな。

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